痛無 鈴
…
痛無 鈴
ん…
痛無 鈴
ここは…
真っ白な天井が視界に広がる
???
…!
???
りん!起きた!良かった!
痛無 鈴
んぇ
痛無 鈴
かいくん…!
鋭痛 咼
心配したよ…
鋭痛 咼
ここ、中央病院
痛無 鈴
病院…
鋭痛 咼
そう!
鋭痛 咼
ああっと…
鋭痛 咼
りんが目を覚ましたら言ってくれって看護師に…
鋭痛 咼
伝えてくる!ちょっと待ってて
痛無 鈴
あ…分かった
痛無 鈴
ごめんね、わざわざ
鋭痛 咼
良いってことよ!
ニコッと白い歯を見せて笑った咼は 嬉しそうに病室を後にした
痛無 鈴
(あの後…どうなったんだろ)
痛無 鈴
(かいくんが生きてここに居るって事は)
痛無 鈴
(ヴィランは捕まったのかな)
痛無 鈴
それと…
意識が途切れる寸前に見たあの人
痛無 鈴
んん…はっきり思い出せない…
痛無 鈴
(ここまで運んでくれただろうから)
痛無 鈴
(お礼言いたいんだけど)
痛無 鈴
(場所も名前も分かんないや)
短いため息をつき、体を起こす
窓の外を見ると、そこには平和が広がっていた
痛無 鈴
いい天気…
痛無 鈴
ずっとこんな日が続けば良いのに
包帯を何重にもされた自分の左腕を見て
次は大きく深いため息をついた
ーーーー数日後ーーーー
医者
うん、もう退院していいよ
痛無 鈴
本当ですか…!
医者
ただね、痛みを感じないとは言え
医者
体のダメージは大きいよ
医者
ほんと、気をつけてくれよ
痛無 鈴
はい、すみません…
医者
あと君
鋭痛 咼
はい!
医者
君も、これ以上彼女に深い傷を追わせないように
鋭痛 咼
はい…気をつけます…
医者
ただ、
医者
2人ともプロヒーローなんだろ?
医者
私はいつも守られている側だ、ありがとうね
医者
これからも応援しているよ
痛無 鈴
…!!!
痛無 鈴
はい!
鋭痛 咼
ありがとうございます…!!
鋭痛 咼
良いおっさんだったな!
痛無 鈴
おっさんって…こら
鋭痛 咼
まぁでも
鋭痛 咼
りんが無事で良かった
痛無 鈴
私も、ダメだと思ったよ…
鋭痛 咼
病院着いてすぐ、大騒ぎだったからな!
鋭痛 咼
全身真っ赤!血だらけで…!
痛無 鈴
うん、そだよね…
鋭痛 咼
俺ッ…生きた心地しなくて…!
痛無 鈴
う、うん
鋭痛 咼
ほんと、おれ、どうしようかと、っ
痛無 鈴
ちょっと、辞めてよこんなとこで…
鋭痛 咼
だっでぇ゛…!
痛無 鈴
幸いそんな深くない傷だけだったし、
痛無 鈴
輸血もちゃんとして貰ったし
痛無 鈴
もう大丈夫だから、ね
鋭痛 咼
…
鋭痛 咼
おう…
痛無 鈴
ほら、早くデクさんとこ行くよ
鋭痛 咼
待ってくれよ〜!
痛無 鈴
デクさ〜ん…
痛無 鈴
戻りました〜…
鋭痛 咼
デクさん、居ねぇな
痛無 鈴
パトロールかな
鋭痛 咼
そうかも
鈴と咼は、現在雄英高校の先輩である 緑谷出久、通称デクの事務所に所属している
今回の任務について、報告へ向かう
プロヒーローA
…!君たち!
痛無 鈴
あ、はい!
プロヒーローA
鋭痛くんと痛無さんだね!
鋭痛 咼
そうです
鋭痛 咼
どうされました?
プロヒーローA
デクが探してたよ!
プロヒーローA
こっち!案内するよ!
鋭痛 咼
助かります!
痛無 鈴
ありがとうございます…!
プロヒーローA
…!
プロヒーローA
いた!
プロヒーローA
デク!可愛い後輩たちが帰ってきたぞ!
???
…
???
!!!
???
鈴さん!咼くん!
痛無 鈴
デクさん…!
鋭痛 咼
デクさん!!!
緑谷 出久
お帰り…!!待ってたよ!