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秋果
秋果
隣の席から視線を感じる
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
空
いたずらに笑って頬杖をつく山田くんにドキッとした
この人はわからない。 どこまでが本心でどこからが冗談なのか
秋果
空
そんな会話をしていると 他クラスから女の子がやってきた
恥ずかしそうに伏し目がちで山田くんの席まで走ってくる
廊下でこちらを見ながらその子を見守っている友達が2人
これは……告白ってやつか
生徒
生徒
山田くんは最後まで言わせないで女の子の目も見ず冷たい態度をとった
空
生徒
今にも泣きそうに渡すつもりであった手紙を握りしめ 友達の元へ戻って行った
秋果
空
秋果
空
秋果
秋果
秋果
空
秋果
キーンコーンカーンコーン
空
秋果
そう言うと山田くんは机に伏せて 寝てしまった
いつもこんな感じで だいたい寝てる。
なのに頭がいい山田くん
放課後 帰ろうと準備をしていると
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
山田くんがわたしの頭に ぽんっと手を乗せる
秋果
空
秋果
秋果
秋果
空
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
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秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
秋果
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秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
あまりにかわいく お願いされたので わたしは空くんと呼ぶことになりました。
家に着いて換気のために 窓を開けた
すると真向かいの家から 空くんが見えた
秋果
空くんは わたしが中学3年生の時に 向かいの一軒家に越してきた。
お父さんとお母さんは2人とも超がつくほどの美形。 お互いパイロットとCAらしく世界中を飛び回ってるとかで家にはほとんど帰って来ないようだ。
そして一つだけ疑問に思うことがある。あんなに頭が良くて近所の人も天才と噂する空くんが どうしてわたしでも通うことができた偏差値も普通の高校に通っているのか
あの日「俺も佐藤さんと同じ高校行きたい」そう言ったのはどうしてなのか? それだけが不思議で仕方ない
空
秋果
わたしが全力で手を振ると フッ…と笑って空くんは手を振り返した。
こんな風によく窓越しに顔を 合わせることが何度かあった。 昔もこんなふうに手を振った。
見かける度に寂しそうに どこを見てるのかわからない 何を考えているのかわからない わたしには今にも泣きそうな そんな顔に見えたから
全く話したことがなかったのに 中学生のわたしはただあなたに笑ってほしくて 必死に手を振って見せた
俺の目に映る色は全部黒だった
何も無い。 全て、ただ、言われるままに
中学の担任
中学の担任
空
生徒
テストはいつも満点になる 周りは俺を天才だと言った
なんでも出来る天才
全部が思い通りになる人生
つまらない
そんなことを思う日々
生徒
名前も顔も覚えてない 知らない人間から向けられる好意
俺は好きという感情がどんなものかがわならない。
この人と付き合ったら わかるのか…?
少しの期待と興味本位で 告白を受け入れた
生徒
生徒
-ーーーーーーー。
生徒
生徒
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生徒
生徒
生徒
生徒
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生徒
生徒
生徒
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別に理解して欲しいだなんて 思ってないんだよ最初から
人間なんてみんな自分が一番なんだからさ
ほんと つまらないよ
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そんな矢先 親の都合で引越しが決まった
空の父親
空の父親
空の父親
空の父親
空の父親
空
空
空の父親
空の父親
どこに行ったって何も変わらない
こんな繰り返しのつまらない人生は早く終わらせたい
3階の部屋の窓に目がいく
ここから飛び降りたら死ねるか
そんなことを考えるようになった
ある日の夕方 いつものように窓を開けて下を見る
ぼーと考えながら向かいの家が目に入った。 あそこは俺と同じくらいの子供がいる
友達と楽しそうに家の前で話している姿をよく見る
嘘偽りがない純粋な笑顔 その子が笑うとこっちまでつられてしまいそうになる。
こんな感情初めてだった
この人は今どんな思いで 生きてるんだろう
ーーーガラガラッ
向かいの家の窓が開く
その瞬間目が合って 一瞬彼女が驚いたような表情をした。
すこしの間時が止まったように感じた。 何かが通じ合ったような 不思議な心地良さ
彼女の右手がゆっくりと上がって俺に向けて小さく手を振って見せた
その日から窓を見てると 彼女が度々顔を出す 俺に気づくと笑って手を振ってくれた
それが毎日の楽しみへと変わる 生きることを、彼女に繋ぎ止められているようだった
ーーーーーーーー
用事があって外に出ていた俺は 普段とは違う体調の悪さに 頭痛と寒気を感じていた
空
歩くこともできず家の近くの公園のベンチで休むことにした
目を閉じると意識が遠のいていく感覚に襲われた
そんな時だった 女の子の声がして目を開ける
秋果
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
秋果
空
秋果
空
空
秋果
空
秋果
秋果
お母さん
秋果
秋果
秋果
お母さん
お母さん
空
お母さん
お母さん
秋果
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秋果
空
秋果
空
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
秋果
秋果
秋果
秋果
空
空
秋果
秋果
秋果
秋果
優しい彼女の笑顔に なんだか泣きそうになった
真っ黒な世界に 光が差し込んだようだった
空
秋果
空
秋果
空
秋果
秋果
空
秋果
秋果
空
秋果
空
秋果
空
空
空
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空
空の父親
空
空の父親
空の父親
空
空
佐藤さんがいてくれるなら 俺は少しだけ変われる気がする
もっと一緒にいたい 関わりたい 話したい 知りたい
全部 俺だけのものにしたい
今まで味わったことがない気持ちがどんどん溢れてくる
これが好きって感情なのか…?
空の父親
空の父親
空の父親
空
この先俺は佐藤さんなしじゃ生きていけない
大袈裟かもしれないけど 今の俺にはピッタリのセリフだ
誰にも 渡さない 誰にも 邪魔させない
俺だけのーーー
空
秋果
空
秋果
空
空
秋果
空
秋果
空
空
秋果
秋果
空
空
空
秋果
空
空
秋果
空
空
空
秋果
秋果
???
???
秋果
この子はわたしの中学からのお友達で 高橋 裕子(たかはしゆうこ)
ハーフっぽい顔立ちで サバサバしてる美人
裕子
空
秋果
裕子
秋果
秋果
空
裕子
ぎゅ〜と抱きしめられる
それを目の前で見てる空くんはなんだかムスッとしている
秋果
空
裕子
空
裕子
空
秋果
空
秋果
空
裕子
秋果
秋果
秋果
秋果
空の母親
秋果
空の母親
空の母親
秋果
空の母親
空の母親
空
空の母親
秋果
空
秋果
空
秋果
ベットの下に置いてある クッションに座った
空
秋果
部屋に入った瞬間 空くんの匂いがした
いつもいい匂いの空くん 香水?か柔軟剤
柔らかくて落ち着く 安心感のあるいい匂い
思わず深く呼吸する
空
秋果
秋果
空
空
秋果
空くんが隣に腰掛ける
秋果
秋果
くんくんと空くんの服に顔を近付け匂いを嗅いでみる
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
秋果
空
空
秋果
秋果
そう言って離れようとすると
空
秋果
空
秋果
空くんはわたしの腕を軽く引っ張り自分の方へ寄せた
そのまま首筋に顔を埋める
秋果
空
秋果
自然と手が空くんの腰あたりの服をぎゅっと握る
空
そう言うとさらに包み込むように抱きしめられた
秋果
秋果
空
空
空
秋果
空
秋果
空
秋果
顔を上げ わたしの目をじっと見つめる
空
秋果
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秋果
秋果
秋果
空
空
秋果
空
空
秋果
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秋果
空
空
秋果
空
空
空