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読切作品
僕の記憶
僕は記憶が無い。
いや
正確に言えば“昔”の記憶が無い
📚
僕は昔の記憶が分からないまま、家に着く
至って普通の日常だ
僕はいつも通り、学校へ向かう。
📚
📚
僕は一人の高校生に釘付けになった
高校生
何処かで見た事ある…
思い出したく無い…でも思い出しそう…
“昔”に会ったことがあるのかな…
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僕はその瞬間に酷い頭痛に襲われた
立っていられない程だった
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視界が狭くなっていく
〈君、大丈夫か!?
誰か!速く救急車を呼んでぇ!〉
騒ぎになったなかで僕の意識は完全に途絶えた
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見渡してみると知らない場所にいた
よく見ると僕の真正面に小さな男の子はいた
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僕はこれ以上喋れなかった
だって…顔が僕にそっくりだったから
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その子と目があった途端、ある“記憶”がフラッシュバックしてきた
母
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母は僕達を虐待していた
父は僕達が幼い頃他界
僕の味方は…
🐏
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僕達の所に割り込んで、僕を優しく抱きしめてくれたのは
姉の🐏ちゃんだった
母
🐏
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🐏ちゃんはいつも殴られていた
僕以上に
母
🐏
🐏ちゃんは殴られても、蹴られても泣かなかった
母
母
🐏
母が去ったら🐏ちゃんは毎回僕の事を気にしてくれた
🐏
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📚
🐏
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『無理して笑ってる』
これが分かっているのに自分は何も出来なかった
僕は自分の無力さに傷ついた
ある日家に帰ると
血だらけの🐏ちゃんがいた
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🐏
僕が🐏ちゃんに触れると🐏ちゃんはすでに冷たくなっていた
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📚
母
📚
母
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母
「殺したわ」
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📚
母
僕は外に出て必死に大声で叫んだ
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📚
📚
通行人
その後、たまたま通行人が通報してくれた
おかげで母は逮捕された
一方🐏ちゃんの死因は「出血性ショック」
体にはたくさんの傷、痣があったそうだ
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📚
📚
📚
すると僕が笑った
📚
📚
気付くと僕は病院のベットの上だった
周りには、🍌君、🐝、🦈まで居る…
僕はこの日に全てを思い出した
僕はその日から変わった
記憶を覚えられるようになった
もしかして…僕の昔の記憶が無かったのが、自分が本能的に拒否していたからかもしれない
僕は今日も生きる
僕の記憶と…
🐏ちゃんの記憶で…
📚
🐏
📚
今微かに…本当に微かに…
🐏ちゃんの声が聞こえた
どうだったでしょうか?
読切に挑戦してみました!
結構自信が無いですけど、見てくれると幸いです!
では皆さん
また後で会いましょう!
コメント
6件
やヴぁい泣きそう。儚い感じが良きいいい。
うぅ…まぁちゃん優しすぎるよ…セツナイ…
絶対優しいお姉ちゃん、