歌詞物語リクエスト可

わたしのアール

きゅうくらりんの続き

♯百合注意

私、屋上で靴を脱ぎかけた時に

三つ編みの先客に声をかけてしまった

口をついてでただけ

本当はどうでもよかった

先を越されるなのがなんとなく

癪だった

三つ編みの子は語る

どっかで聞いたようなこと

欲しいものが手に入らないなんて

奪われたことすらないくせに＿＿。

って三つ編みの子は消えていった

さぁ、今日こそは、と靴を

脱ぎかけたらそこに

背の低い女の子

また声をかけてしまった

背の低い子は語る

クラスでの孤独を

って

と、泣いて

背の低い子は消えてった

そうやって何人かに

声をかけて

追い返して

私自身の痛みは誰にも言えないまま

初めて見つけたんだ

似たような悩みの子

何人目かにあったんだ

黄色いカーディガンの子

と、言った。

口をついてでただけ

本当はどうでもよかった

思ってもいないこと

でも、声をかけてしまった

ああ、どうしよう

この子は止められない

私には止める資格がない

って、目を伏せたまま消えてった

今日こそは誰もいない

私一人だけ

誰にも邪魔されない

邪魔してはくれない

カーディガンを脱いで

三つ編みを解いて