6月になったばかりの梅雨の時期......
この時期はいつも悲しくなります....
亜久里 華菜(あぐり かな)
帰ろう....
鈴谷 伊織(すずたに いおり)
華菜!
鈴谷 伊織(すずたに いおり)
今日一緒に帰ろうよ!
亜久里 華菜(あぐり かな)
今日はごめん...
鈴谷 伊織(すずたに いおり)
そっか...
鈴谷 伊織(すずたに いおり)
分かった
鈴谷 伊織(すずたに いおり)
また明日!
亜久里 華菜(あぐり かな)
うん...バイバイ
鈴谷 伊織(すずたに いおり)
(どうしたんだよ)
亜久里 華菜(あぐり かな)
はぁ〜
亜久里 華菜(あぐり かな)
この時期になると
亜久里 華菜(あぐり かな)
思い出してしまう....
亜久里 華菜(あぐり かな)
あの日の事を..
1年前
亜久里 華菜(あぐり かな)
私!
亜久里 華菜(あぐり かな)
翔が好きなの!
亜久里 華菜(あぐり かな)
翔は私の事.....
藤田 翔(ふじた かける)
ごめん!
藤田 翔(ふじた かける)
俺はお前の気持ちに応えてあげられない
亜久里 華菜(あぐり かな)
え.....
亜久里 華菜(あぐり かな)
そっか
亜久里 華菜(あぐり かな)
そうだよね!
亜久里 華菜(あぐり かな)
バイバイ!
藤田 翔(ふじた かける)
あっ.....
その後 翔が転校した事を告げられた だから応えてくれなかった どこに行ったかも教えてくれなかった 最後の日に 私の好きな紫陽花を家の前に置いてくれた だけどその日から 紫陽花が嫌いになった
亜久里 華菜(あぐり かな)
あっ...
亜久里 華菜(あぐり かな)
紫陽花もう咲いてるんだ....
鈴谷 伊織(すずたに いおり)
おーい!
鈴谷 伊織(すずたに いおり)
かーなー
鈴谷 伊織(すずたに いおり)
あ、!行....た.....
鈴谷 伊織(すずたに いおり)
何で泣いてる.......
私はその日から 心を閉じた