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その言葉が、やけに耳に残っている。 昼休み、唐突に始まったあっきぃの質問だった。 俺はそのとき、ジュースのラベルを剥がしながら適当に返した。
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ak
口を尖らせて、頬に指をあてる仕草。 ぷりちゃんが冷たくしたって俺は好きだけど?と平然と言いかねない その態度がムカつく ...
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ak
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まただ。こういうやり取り。 何度目になるんだろう、この日常。 うるさいくらい近くにいて、いちいち構ってきて、俺の心の隙間にするっと入ってくるこの男。 だけど、俺は何も言わない。言いたくない。 あいつの「好き」は軽くて、 俺の「嫌い」はたぶん、重すぎる。
放課後の教室。 あっきぃは、窓辺の席で風を感じながら目を閉じていた。 西日が差すなか、笑顔じゃない横顔を見ると、少しだけ胸がきゅっとした。
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声を掛けるとまつ毛が動いて此方を見る
ak
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ウソだ。 でも本当のことなんて言えない。 “おまえのことが気になって、帰れなかった”なんて、言えるわけない。 あっきぃは相変わらず俺のほうをまっすぐ見てくる。 照れくさくなって、視線を逸らした。
ak
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あっきぃが黙った。静かな間が流れて、俺の心臓がうるさい。 なのに、あいつは――
ak
とか言いやがって、俺の髪に手を伸ばしてきた。 冗談かと思ったけど、指先がふわっと額に触れて、前髪をなおされた。
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ak
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ak
ak
冗談のテンションだった。いつもの軽いノリ。 でも、俺の鼓動はまるで違った。 ドクン、と跳ねる心臓。触れられた額が熱い。喉の奥がヒリついた。
pr
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顔が熱い、あっきぃの事を見れない。 今まで仲良くしてきた思い出全部、全部無駄になってまうかなあ ...
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