最低人間

自分のことが嫌いになった

全てどうでもいいと思えた

こんなくだらない世界なんて

いっそ　いっそ！

消えてしまえｯ！！

下校途中のアナウンス

人身事故があったらしい

崩れ落ちた母親の涙と

それ陰で言う人

そんな心ない奴らと

僕は最低な人間

一滴の涙すらも流れない

所詮他人事なんだ

見たくないものに目を伏せて

群れに潜んでは身を隠している

誰も見向きもしない

そんな世界に嫌気がさしてくる

踏切の音が鳴り響く

何処へにでも行ける気がして

自由になりたかったんでしょう

もっと笑えたかな

なのに姿形が違うからと

助けを呼ぶ声だって

誰も救いの手なんて伸ばさない

皆が知らぬふりをして

世界に独り置いていかれたんだ

死に損ないの自殺志願者

誰かに言ってほしくて

『無駄な命はないよ』って

自分を押し殺しては

それ以上に僕自身が嫌いなんだ

嫌いになれいな