テラーノベル
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主
主
主
雑でごめん
〇〇
心臓が破裂しそうなほど早鐘を打っている
必死で走り続けた私の目に、ようやく見慣れたマンションの明かりが見えた
あき兄とぷり兄が2人暮らしをしている、私にとって唯一の安全な場所
ドアの前に立ち、震える手でインターホンを押す
〇〇
祈るような気持ちで待つ数秒が、何時間にも感じられた
あき
インターホンから聞こえてきたのは、あき兄の驚いた声だった
直後、スピーカーの向こうで「おい、まじか!?」「ちょ、鍵開ける!」と、ぷり兄の焦った声も重なる
ガチャン、と電子音が響いて玄関のドアが勢いよく開き、ぷり兄が飛び出してきた
その後ろから、あき兄も顔を覗かせる
あき
〇〇
2人の姿、2人の匂い、いつもと変わらない安心感
それに触れた瞬間、張り詰めていた緊張の糸がぷつりと切れて、私の足から一気に力が抜けた
あき
床に崩れ落ちそうになった私の体を、あき兄が間一髪で大きな腕の中に抱きとめてくれた
ぷり
ぷり兄が私のサンダルや、スマホと財布しか持っていない姿、そして顔の怪我や短パンからはみ出た足の赤黒いアザを見て、目を見開いた
いつも動画や配信で見せる明るい声はどこにもない
ぷり兄の綺麗な瞳が、親への激しい怒りで見たこともないほど鋭く据わる
あき
あき兄は私の頭を自分の胸にそっと引き寄せ、大きな手で冷え切った背中を優しく、何度もさすってくれた
〇〇
ぷり
ぷり兄が私の頭をワシワシと少し不器用にかき乱し、低い声だけど、絶対に裏切らない強いトーンでそう言った
えっ、、ワシワシ、、、!?(まぁ気にしないでくれ)by主
あき
ぷり
あき兄は私を安心させるように、中1の軽い体を軽々と横抱きにして、暖房の効いた部屋へと連れ込んでくれた
バタン、と重い玄関のドアが閉まる
実家という名の地獄の鎖が千切れた音がした
ここには、私を理不尽に殴る大人はいない
私を全力で愛して、守ってくれる2人だけの世界がそこには広がっていた
主
主
おつ主
コメント
1件
読み終えたよ!第2話、めっちゃ胸にきたわ…。主人公が必死に逃げて、あき兄とぷり兄の家に辿り着くシーン、本当に安心した。あき兄の「よく頑張ってここまで逃げてきたね」って言葉が優しすぎて泣けるし、ぷり兄の「絶対あんな家に帰さねぇから」の強さもカッコよかった。地獄の鎖が千切れた音って表現、すごく刺さった。2人の温かさが画面越しに伝わってきて、読んでて自分も守られてる気持ちになったよ。あと、主がちょいちょい入れてくるメタコメントも好き(笑)。続き、めっちゃ気になる!