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#ローファンタジー
Umi
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#リクエスト
𝚛𝚢𝚞𝚗𝚊
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コメント
1件
プロローグからもう胸がぎゅってなる…!秋瀬の「黎を追いかけてきた」って気持ち、すごく伝わってくるのに言えなくてもどかしい感じ、好きだな🥀 ラストの一瞬で無力化されちゃう展開、重くて苦しいけど続きが気になりすぎる。学園の闇と少年の焦がれ、この先どう転ぶんだろう…ちゃんと読みます🌙
京
秋瀬京は、気が付くと見知らぬ場所にいた
京
不快な浮遊感が身体を包んでいる
???
いつの間にか目の前に見知らぬ人物が立っている
京
全身が真っ白な、人ではないナニカ
特徴を捉えようとすると、それが記憶から抜けるように
姿にモザイクがかかる
???
???
???
???
???
???
そこにもう奴はいなかった
世界中に存在する能力者
彼らを育成する為に存在する教育機関は少なくない
その中でも最高峰の機関が日本にあった
通称〝学園〟
ここを出た者たちは日本に限らず
世界中の軍事、政治、経済活動などで目覚しい活躍をしている
今日はその学園の入学式
血気盛んな新入生たちが、自身の経歴をより確固たるものにするため
それぞれの野望を持ちながら
ここの門を潜る
秋瀬京もそんな新入生のひとりだ
自分を変えるため
たったひとりの幼馴染と共にこの学園に来た
黎
京
その幼馴染こそが、彼女、黎だった
黎は、世代最強と言われる能力者のひとりだ
容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群
そんな彼女はもちろんモテる
彼女が幼馴染であることは
秋瀬にとって自慢であると同時に自分を卑下する要因でもあった
黎
黎
黎
京
京
秋瀬は、黎に比べれば特段優秀な訳ではない
むしろ、何をやっても平々凡々
自身の能力も目を見張るものではなかった
だが、彼の弛まぬ努力が実り
黎と同じこの学園に進むことができた
はっきり言おう、秋瀬は黎のことが好きだ
幼い頃からの付き合いがあり
いつも秋瀬に微笑みかける姿を見ていれば当然と言えよう
学園に来た目的も
彼女と同じところへ進みたかったというのが主だ
黎
黎
京
京
嘘である
間違っても黎を追いかけて来たなどとは言えない
黎
黎
黎
黎
黎
京
黎
黎
京
京
またひとつ嘘をついた
好きな人に嘘をつき続けてしまう自分が嫌になる
黎
黎
黎
京
そのとき、予鈴がなった
黎
黎
黎
京
そう言ってふたりで駆けていく
その晩の話だった
入学式はつつがなく終わりを迎えた
幸いなことに
秋瀬と黎は同じクラスだった
その後学園と島の施設に関する説明を受け
早めに解散
寮の片付けのこともあり
秋瀬らは帰された
秋瀬は寮の片付けを終え、人気のない公園に来ていた
京
京
京
京
京
京
京
京
京
ドカァァァァン!!!!
京
コンクリートが砕かれたような音だ
京
京
京
そこには2人の男女がいた
男の方が能力でコンクリートを砕いたようだ
女はそれに怯えて蹲っている
どちらも秋瀬と同じ、新入生だった
京
男子生徒
男は能力で、金属のガラクタを操っていた
それを自由自在に動かし、拳のような形を作っている
女子生徒
恐怖に染まり、半ば叫ぶような声で助けを求められる
その言葉に、秋瀬は迷わず男子生徒の方へ駆け出す
京
〝能力〟を使い、男子生徒に殴り掛かる
秋瀬の能力は
身体から無数に出る黒い糸を操る
ただそれだけのものだ
それを拳に纏ったところで威力はたかが知れているが
動転した彼にはそれすら分からなかった
だが......
ぽすっ、
京
男の腹部へ当たった拳は
軽い音を立てるだけだった
男子生徒
男子生徒
お返しと言わんばかりに男が能力で薙ぎ払う
その薙ぎ払いは強烈に秋瀬の腹部へ刺さり
秋瀬は大きく吹き飛んだ
秋瀬の能力とは格が違うそれだった
京
痛みで腹部に手を当てる
その手を見ると
びっしょりと赤黒く濡れていた
京
口から赤黒い液体が吹き出す
秋瀬はこの男に
自分と同じ学年の男に
ただの一撃で無力化されたことを理解した
男子生徒
男子生徒
女子生徒
女子生徒
男子生徒
男子生徒
男子生徒
男子生徒
男は秋瀬を指さす
京
京
京
もう意識は失いかけている
まさか、学園の入学初日に
こんな目にあうとは思ってもみなかったが
男子生徒と女子生徒の喧騒が聞こえる
視界もぼやけてよく分からない
少しずつ意識が遠のく
京
京