[真 side] 昼食を食べ終わり、教室に戻る。そして午後の授業を受けて帰りの時間になる。「さようなら」と挨拶をし、すぐ教室を出る。いつものように木の陰に隠れて蓮を待つ。そして蓮が下駄箱から出てきた瞬間、蓮のそばにかけつける。
真
そう言い、俺は歩き出す。その横に俺を追いかけるように蓮が来る。最近はなんだか、蓮を見るたびにドキドキする。ちょっと離れただけですぐ会いたくなる。この気持ちが何なのかわからなくて、寝る前にネットで調べてみた。すると、こんな検索結果が出てきた。″次の項目に何個当てはまりますか?″ そして、その下には項目が数個ある。 ″その人を見るとドキドキする″とか″会いたくなる″とか″一日中頭から離れない″とか他にもいろいろあったが、ほとんどの項目に当てはまった。 ″この項目に当てはまる数が多いほどその人に恋をしている可能性が高くなります″ と書いてあった。俺は唖然とする。
真
真
真
そう言いながら、俺は布団に潜る。そのまま俺は朝を迎えた。布団から出て制服に着替え、朝食の時間になる。俺は普段一人で朝食を食べているが、今日は違った。朝食を食べていると蓮が一緒に食べようと言ってきたのだ。俺は蓮を見てしばらくフリーズする。何故だか昨日よりキラキラして見える。俺がポカーンと口を開けていると、蓮は不思議そうにする。
蓮
蓮
蓮のその言葉で我に返る。
真
真
慌ててそう言うと、蓮はニコッと笑う。
蓮
真
朝食を食べ終わり、学校へ向かう。教室に入ると、いつものようにあやとが駆け寄ってくる。
あやと
真
あやと
真
あやと
あやと
真
あやと
真
真
真
あやと
真
あやと
真
あやと
真
なんだよそれ、なんでそんなこと分かんだよ...
あやと
そう言ってあやとは微笑む。その微笑みが少し悲しそうに見えたのは、きっと気のせいだ。そのままあやとは自分の席に戻る。
その後授業を受け、昼食の時間になった。昨日と同じように、あやとと一緒に蓮を迎えに行って、一緒にご飯を食べる。昨日調べたこととか、あやとが言ってきたこととかが蘇ってきて、変に蓮を意識してしまう。
真
蓮
真
蓮
蓮
蓮
あやと
蓮
蓮
真
蓮
そう言って蓮は一口分のおかずを取り、箸を近づけてくる。俺は流れに身を任せて口を開け、食べる。
蓮
真
俺がそう言うと、蓮はニコッとしてまたご飯を食べ始める。
あやと
真
あやと
あやとはそう言ってご飯を食べる。ちょっと機嫌が悪そうだ。まあ、そんなこと気にしないけど。その後食堂を出て蓮と別れる。その教室の帰り道、二人で無言で歩いていたが、急にあやとが口を開く。
あやと
真
真
あやと
真
あやと
あやと
あやと
あやと
真
真
あやと
あやと
あやと
真
真
あやと
そう言ってあやとは俺の肩をトントンとたたく。
その日の帰り、俺は蓮と合流した。
真
蓮
真
蓮
真
蓮
『明日の放課後俺のクラスに来て欲しい』 そう言うだけなのに緊張して言葉が出てこない。
真
蓮
真
俺は言えなかった。頭の中にはちゃんと浮かんでいるのに、口に出そうとすると上手く言葉にできなかった。その後寮に帰り、夜になったら何度も何度も口に出して練習した。 寝転んで練習してたからかいつの間にか眠ってしまっていた。
翌日。蓮と朝食を食べて寮を出る。
今度こそ、ちゃんと言わないと...
真
蓮
真
蓮
真
まただ...また言えない。頭の中には浮かんでるのに...
蓮
真
真
ダメだ...昨日あんなに練習したのに...全然言えない...
真
蓮
真
蓮
そして言えないまま学校に着いてしまう。また言えなかった。俺は教室に入り席に着く。
あやと
真
あやと
真
あやと
真
あやと
あやと
あやと
真
真
真
あやと
真
あやと
真
あやと
真
昼になり俺は昼食を食べ終え、ご飯を美味しそうに頬張る蓮に何度も話しかけようとする。でもなかなか口が開かない俺が戸惑っているとあやとが蓮に話しかける。
あやと
蓮
あやと
真
あやと
蓮
真
そのまましばらく沈黙が走る。俺は覚悟を決めて、一気に口にする。
真
蓮
真
真
真
真
蓮
その後どうしたらいいか分からなくなった俺は「じゃあな!」と一言残し教室に戻って行った。その後ろをあやとがついてくる。
あやと
そう言ってるけど俺は無視する。
あやと
真
あやと
真