" たった二人だけ "
最近、幼馴染の黄と喋れていない。
黄とは物心着いたら 一緒にいたから 家族ぐるみの仲で
どこに行くにも一緒だった。
でも、
桃
黄
桃
こんな調子で話したら怒られる。
でも、こんな感じになったのは 半年くらい前から。
それまではいつも通り 一緒にゲームしたり、 一緒に登下校してた。
なんでなんだろ。
俺、気づかないうちに なんかしちゃったのかな。
何があっても このまま 疎遠になるのは嫌だ。
世界で一番の親友なのに。
こう思ってるのも 俺だけなのかな。
桃
桃
ぴこん、っ
桃
桃
桃
黄
桃
黄
黄
桃
桃
黄
桃
桃
黄
あれは下校中だったんだっけ。
家が近いのに、 メールで助けを…か。
桃
桃
もしかしたら ただの通知かもだし
黄
黄
黄
桃
明らかに黄からの SOSメッセージだった。
アイツは、抱え込んで どうしたらいいのか 分からなくなる時がある
そんな時は、 いつも俺が手を差し伸べてる。
少しでも微笑んでくれるから。
がちゃ、っ!!
黄母
黄母
桃
桃
黄母
黄母
黄はよく俺の家に泊まりに来る。
別に黄の家族関係が 悪いわけじゃない。
むしろ、俺だってよく泊まりに行く。
けど、俺の母さんが 黄の事を気に入っているから 無理やり来させてる。
そんなことを話してる暇は無い。
桃
桃
桃
黄母
前々から少し気になってた。
黄の周りに " 絡んだら殺される " って言われてる 奴らが近くにいたんだ
桃
桃
あ、これも言い訳だ。
俺、結構、最低なクズだな。
噂だけで人を判断しないって ちゃんと決めてたのに。
いや、こんな一人反省会は 後からいくらでもできる。
桃
黄を探して、助けること。
冬場の物凄く寒い屋上。
昼間でも冬場にここに来る人間は ほとんど居ない。
でも、黄は好きな場所だ。
だからこそ、 心配なんだよ。
黄
桃
桃
いた。
ちゃんと生きてる。
桃
黄
桃
黄
暖かい。
ちゃんとした体温がある。
心拍も感じる。
幽霊でも、幻でも何でもない。
桃
黄
黄
桃
思い出しただけで 喉が締まる
声が震えて 目が熱くなるのを感じる
黄
黄
桃
黄
「 なんで 」ってことは 図星ってことだよな。
桃
桃
黄
少し渋りながら 言ってくれた言葉。
とにかく理由を聞いて アイツらから黄を引き離さなきゃ。
桃
黄
黄
まぁ、黄の予想通りだろうな。
とまぁ、ここまで ヤバい感じを出して 話を進めてきましたが 実は全部知ってました
黄はなんかあったら とりあえず俺に連絡するんだよ
腐れ縁なめんなよ。
黄
桃
で、先程も言ったように 俺の母さんは俺以上に黄が好きなので 今日も泊まってます
桃
黄
黄
桃
黄
黄
桃
桃
黄
青
青
途中から茶番やんけ
シリアスな感じ出したかったのに 無理でした…(т-т)
コメント
2件
友情は誰にも断てないものなんですね…✨ 最高でした!
シリアスな感じ出てましたよ!✨ 最高に面白かったです!