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ゆーじろーの体調不良

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ゆーじろーの体調不良

第1話 - ゆーじろーの体調不良

204

2022年01月15日

#LIP×LIP

ぷぅぴす

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ぷぅぴす

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ゆーじろー

今日は、朝からすこぶる体調が悪かった。しかし、一回のレッスンをサボるだけでアイドルというものは、質が落ちる。だから吐き気もだるさと圧し潰して事務所に向かった。

あいぞー

おい。ふらふらしんてぞ。疲れてんるなら帰れ。無理してレッスンしても意味ねぇーぞ。

ゆーじろー

うるっさい。無理なんてしてない。お前と違って単細胞じゃないからな。限界なら自分から言う。

あいぞー

かわいくネェーな。

ゆーじろー

かわいさなんて求めなくていい。

あいぞー

はぁーっほらっ水。さっさと休んで続きすんぞ。

ゆーじろー

ありがと
あいぞーにしては、めずらしい気遣いだ。ハジメテあった頃とは、ちがうな。

ミーンミンミンミーン

ゆーじろー

暑い。セミがうるさい。頭に響く。
そういえばニュースで今日は、猛暑日になるって。っ考えただけで気持ち悪くっ

軽く目眩がした。足がもつれて倒れそうになったところをあいぞーに庇われてしまった。

…最悪

あいぞー

っ。はぁーっ座れ。

ゆーじろー

そう言って僕を日陰の下に座らせて、上から見下ろした。

あいぞー

どこのどいつだ？限界になったら言うとか言ったやつ。

ゆーじろー

僕は口を尖らせて目をそらした。
お前の体じゃないだろ。僕の勝手だ。あいぞーが気にする必要ない。

あいぞー

は?ユニット組んでんだよ！一人欠けたらLIP×LIPじゃねぇーだろ?!てめぇの体の話じゃねぇ！

ゆーじろー

あいぞーのその一言に僕の堪忍袋の緒が切れた。
うるさい！っお前にそんなこと言われる筋合いはない！

頭に酸素が行かない。荒くなった息を調えたいのに、アホらしいことで言い合って息ができない。吐き気も、頭痛も増す一方。
気付いたときに視界には、草と木の幹の根元が見えた。

あいぞー

勇次郎!!

ゆーじろー

僕の意識は、あいぞーが僕の名前を呼んだのを境に途切れた。

次に目が覚めると、PCを鳴らしている秘書とソファーで憎らしい顔をしているあいぞーがいた。

秘書？

勇次郎君起きた？気分は、どお？

ゆーじろー

少し頭が重いです。あのっ僕。

秘書？

愛蔵君が運んでくれたのよ。気分が悪いなら休めばよかったのに。今日は、もう家に帰りなさい。

ゆーじろー

でも！

秘書？

それで、ゆっくり休んでからまた戻ってきなさい。ね？

ゆーじろー

はい。。。

秘書？

愛蔵君。勇次郎君を家まで送ってあげてくれる？

あいぞー

わっわかりました。

ゆーじろー

僕一人で帰れるので大丈夫です。

こいつと帰るなんてもってのほか。出来るならさっさと一人で帰りたい。

秘書？

ダーメっ。また倒れたらどうするの??あなた達仮にも人気アイドルユニットなんだから。少しは自覚てね??

ゆーじろー

すいません

秘書？

わかってるならいいわ。ほらっ道が混む前に帰りなさい。

ゆーじろー

はい…
そうして僕と愛蔵は、事務所を出た。