悠斗
……
悠斗
……
悠斗
……おっと、暗くなってきたな
悠斗
そろそろ帰る?
デマ子
あ、はい
デマ子
そうですね!
悠斗
……
悠斗
……
悠斗
それじゃ、気を付けてな
悠斗
夜になる前に、真っすぐ帰るんだぞ
デマ子
こ、子供扱いしないでくださいっ
デマ子
……
デマ子
……
デマ子
あの、今日はとっても楽しかったです
デマ子
……
デマ子
……
デマ子
……それで、お願いがあるんですが
悠斗
何かな?
デマ子
……
デマ子
……
デマ子
わたしの名前
デマ子
せめて、「デマ子」以外にしてもらえませんか……?
悠斗
……
悠斗
……
悠斗
この前、お前の先輩のメリーさんと話したんだけど
デマ子
は、はいっ
悠斗
その子に対しても、たまに出まかせを言うんだろ?
デマ子
……
デマ子
……
デマ子
わ、わざとじゃないんですよ……?
デマ子
あの、わたし、テンパっちゃうときがあって……
デマ子
それで……
デマ子
口が勝手に……
悠斗
ああ、うん
悠斗
もちろん、わざとじゃないと俺は思う
デマ子
ほ、本当ですか?
悠斗
しかし、周りがそう思ってくれないのも事実
デマ子
うっ
悠斗
……
悠斗
……
悠斗
だから、これからは
悠斗
出まかせなことを言わないように、練習しよう
悠斗
そして、出まかせを言わないようになったら
悠斗
他の名前を考えることにしよう
悠斗
……
悠斗
……
悠斗
しばらくは嫌な気持ちになるかもしれないが
悠斗
これも、デマ子のためなんだ
デマ子
……
デマ子
……
デマ子
……うぅっ
デマ子
わ、わたしのことをそんなに考えてくれる人がいるなんて……
デマ子
ふぇーんっ
悠斗
泣いてる場合じゃないぞ
悠斗
これから、頑張らなきゃいけないんだからな
デマ子
……
デマ子
……
デマ子
はい、わかりました!
デマ子
……
デマ子
……
デマ子
こ、これからも練習に付き合ってくださいね?
デマ子
……
デマ子
……
デマ子
それじゃ、さようなら
デマ子
悠斗さん!
悠斗
っ!?
悠斗
……
悠斗
……
悠斗
……
悠斗
……あれ?
悠斗
……
悠斗
距離感、間違えたかなぁ……