TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

月野海月

楽し〜♪

赤井秋

ふふっニコッ

月明かりに照らされて 多分この世の何よりも綺麗だった そいつの名前は海月

赤井秋

あ〜…仕事だるぅ…

桜井春

頑張れ〜?w

赤井秋

お前もやろ…

桜井春

まぁ俺には癒しが
家に帰ったら居るし〜?

赤井秋

こののんけが…
既婚者がよぉ…

桜井春

お前も結婚せんの?

赤井秋

俺は…ええかな〜

桜井春

お前さんの妹も結婚したやろ?

赤井秋

あんたの嫁の親友やけどな

桜井春

世間は狭いね〜?

冬野雪

春く〜ん!

桜井春

え?雪?どしたん?

冬野雪

弁当!💢
持っていってって言ったのに!

桜井春

ごめんごめんニコッ
届けてくれたん?ありがとうニコッ

冬野雪

どういたしまして!ニコッ
あれ?秋くんも居るじゃんおはよ〜

冬野雪

仲良く出社ですか〜?

赤井秋

そうですよ〜
2人も仲がいいようで〜

冬野雪

ふふっニコッ
ありがと!
あ!今日夏希と遊ぶんだ!ニコッ

赤井秋

あぁそうなんや〜

桜井春

最近会っとるん?

赤井秋

全然?実家帰ったら居るし

桜井春

実家住みか〜

冬野雪

いってらっしゃ〜い!ニコッ

桜井春

いってきますニコッ

赤井秋28歳 毎日会社と家の往復をする いわゆる社畜 特に娯楽や癒しは無く こうやって高校から仲いい奴らと 話すのが少しの楽しみ 春は雪と結婚 妹の夏希も結婚し 俺だけ独身 こんな生活に特に不自由はなかった

赤井秋

はぁ…

カタカタカタカタカタカタカタカ

赤井秋

ん〜…

1日中鳴り響くタイピング音 こんなことしてると俺こんなことがしたかったんだっけって思う

カタカタカタカタカタカタカタ

赤井秋

桜井春

お〜い?

赤井秋

あ、秋

桜井春

お前定時で帰るって言葉知らんの?

赤井秋

そういうお前もだろ

桜井春

俺は…後輩の手伝って
この時間だから定時では
帰れたんだぜ?

赤井秋

なら帰れよ?

桜井春

お前寂しそうだったから〜?

赤井秋

嫁さん待ってんぞ〜?

桜井春

はいはいw

桜井春

あとどれくらいで終わるん?

赤井秋

あと10分あれば

桜井春

じゃあ待っとく

赤井秋

あっそ〜

赤井秋

最近目眩と耳鳴りがひどい あれ…いつもならすぐおさまるのに…

桜井春

おい大丈夫かよ?

赤井秋

あ…う、ん、

何も見えな…

赤井秋

バタッ

桜井春

!おい!秋!

赤井秋

ん…

桜井春

もうビビったわ…

青井夏希

もう…お兄ちゃん連絡1つ
よこさないし分かんないよ…

赤井秋

あ…ごめ…

冬野雪

みんな心配したんだよ?

桜井春

歩けるか?

桜井春

起きたら来いってお医者さんが

赤井秋

おけサンキュ

お医者さん

重度のうつ病ですね

赤井秋

え?俺が…?うつ病?

お医者さん

大丈夫です
意外とそういう人もいるんですよニコッ
頑張りすぎて自分の体が出してる
危険信号に気づけない人ニコッ

お医者さん

何か環境などの変化ありましたか?

赤井秋

あ…いえなにも…

お医者さん

なら…再発と考えたほうが
いいでしょうか…

お医者さん

しばらく会社をおやすみするのが
いいと思います

お医者さん

治療や相談は私がいつでも
のりますのでニコッ

赤井秋

ありがとう…ごさいます

しばらく経って 夏希が親に言ったから 知らせが届き 実家に帰ってくるよう言われた ちょうど転機かと思い 会社もやめ ゆっくり暮らして 治療に励んでる 親はかなりの心配性で ずっとここで住んでいいのよとか 出かけようとするとすぐ何かを 言ってくる まぁこんな生活も一人暮らしよりは 賑やかで楽しい

兄ちゃ〜ん! お昼ご飯!

赤井秋

は〜い

赤井秋

(´~`)モグモグ

体調大丈夫?

赤井秋

あ〜うん
ちょっと今日出かけてくる

どこに?

赤井秋

考えてへん

ついてこうか?

赤井秋

ええよ

気おつけてね?

青井夏希

母さん心配しすぎニコッ
兄ちゃん小学生ちゃうんやから

そっかそっかニコッ
ごめんね〜?ニコッ

赤井秋

ニコッ

赤井秋

じゃあ行ってくるわ

いってらっしゃい

青井夏希

いってら〜

赤井秋

トコトコトコトコ

唐突に名前も知らないような 土地に行きたくなって 俺は電車に乗った

赤井秋

わぁ

電車から見えた景色は綺麗だった 何だか今までの悩みとか全部 ちっぽけなものに感じるくらい

赤井秋

?海?

俺は小さい頃から海には 近づくなという教えがあった 溺れるからとかだと思ってたけど 大人になってからも言われる ちょうど親も居ないし気分転換に 少しだけ

赤井秋

赤井秋

綺麗やなぁ…

赤井秋

こんな透き通ってて…羨ましい…

秋!

赤井秋

…パッ(手を握る

赤井秋

?何や?

変な記憶…? 思い出せへん いつの記憶や? そもそも記憶なんか?

赤井秋

……貝殻やぁニコッ

何しとるん?

赤井秋

その貝殻綺麗やろニコッ

赤井秋

あ、うん

…名前なに?

赤井秋

赤井…秋

…へぇ…赤井…

いい名前やんニコッ僕は

月野海月

月野海月ニコッ

赤井秋

へぇ海月か〜海っぽいな〜

月野海月

やろ〜?気に入ってる

赤井秋

海月はここら辺住んどるん?

月野海月

…まぁニコッ

赤井秋

へぇ

月野海月

ここよく来るんやったら
これからよろしくニコッ

赤井秋

また会いに来るニコッ

月野海月

!うん!ニコッ

これから俺は週に3回以上 この海に来るようになった

月明かりに照らされて

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

33

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚