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ぶくしつです
一つ一つの言葉が綺麗で切ない物語に読んでいてとても引き込まれました。 フォロー失礼します
桃赤
ゆっくりと意識が浮上していく
肌に触れる布団が心地よい
重い体を起こしてスマホを探す
指先に当たった物を手に取る
スマホの明るさに覚悟を決めて電源をつける
案の定目は殺られた
暫く瞬きをして慣れてきた頃またスマホに目をやる
赤
その目にしたのはどうやら隣で眠っている彼ので
ロック画面が、……俺からしたらとてつもなく言いづらいのだが……俺の、、多分だが、イキ顔(?)???になっていた
赤
赤
キッとスヤスヤと気持ち良く寝ている彼を睨みつける
真のイケメンは寝ていてもイケメンで
今覚えている怒りが別の怒りへと変わろうとしていた
赤
ボスっと布団に身を戻そうとして止まる
そう言えば今日七夕か…
願い事ねぇ…
腕を掴んで違和感を覚える
チラッと下を見ると、見事に昨日ヤッたまま寝たらしく、俺は全裸だった
一気に顔が赤くなるのを感じて急いでそこらに転がっていた彼のパーカーを着た
彼と俺とでは結構なほどにサイズが違うため彼の服は俺の膝上ぐらいまでの長さがある
少し夜風に当たりたくなり、ヒタヒタと冷たい床を歩いてベランダに出る
もう3時近くだと言うのに全然明かりの消えないこの街に少しため息が出た
確か日本が1番寝てないんだっけ
赤
シャチ、とライターで1本の煙草に火をつける
肺いっぱいになるまで吸って、ゆっくりと吐き出す
桃
横目で振り向いて彼を見る
ボサボサになった髪をかき分けながら隣に立って彼も1本の煙草を取り出す
赤
桃
赤
その会話を最後に俺たちは煙草を吸う
何故タバコを吸う時無言になってしまうのだろう
桃
赤
フイっと彼を見るするとフッと煙を吹きかけられた
赤
桃
赤
桃
興味なさそぉ〜…
赤
桃
彼の肩を引いて、フッと煙を吹きかけた
桃
赤
桃
赤
クツクツと喉で笑う彼
赤
桃
赤
~ end ~