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最近俺の友人達がおかしい。

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最近俺の友人達がおかしい。

2 - 「最近俺の友人達がおかしい」2話

♥

367

2022年10月22日

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「最近俺の友人達がおかしい」の続きとなっております。

tord

いい加減オレのになれよ、トム?

tom

引っ付くなクソトード

tord

可愛くねぇ…

tord

あの日は可愛かったのになぁ?

tom

……黙れ

tord

顔真っ赤にしてる奴に言われても怖くねーよ

さっきから全く落ち着かない。

理由は簡単。真横のコイツがしきりにちょっかいをかけてくるからだ。

tom

(まぁそれだけならいつもの事だ。調子が狂うのは……)

tord

まぁそういう可愛いとこが好きなんだけどな

tord

不貞腐れてんの?可愛いな

tom

(コイツがウザイほど可愛い可愛い言ってくるのが落ち着かねーんだよ!!)

こうなったのはあの日からだ。

…トードに抱かれたあの日から、コイツは事ある毎に俺を口説くようになった。

前は顔を合わせれば口喧嘩でも殴り合いでもしてたのに、何があったらこんなに変わるんだ。

tord

おーい、聞いてんのかバカ

tom

……わかんねぇよ

tord

あ?

tom

お前がわかんねぇ

俺はトードの腕を振り払って立ち上がった。

tord

あ、おい

tom

……部屋帰る

tom

はぁ……

最近色々な事が重なって、ため息が漏れがちだった。

だから、背後を取られていることに気づかなかったのかもしれない。

edd

ト〜ム、

tom

ッ?!あ、エッドか…

edd

……ここで何してたの?

tom

……部屋に、帰るところだ

あの日から、俺はエッドの事が少し怖い。

普段は普通にしている。 だけどたまにエッドが、ゾッとする様な目をする。

今のエッドは、まさにそんな目をしていた。

edd

そう、じゃあ今は暇?

tom

……あぁ、まあ予定は無い

edd

良かった、ちょうどトムに用があったんだ

edd

とりあえず僕の部屋に来てくれない?

tom

……長くなるか?

edd

すぐ終わるよ

edd

…多分ね

いい予感はしなかった。しかし、断る理由もないため、少し間を置いたあとに首を縦に振った。

tom

んで、どうしたんだ?

edd

実はトムに聞きたいことあってさ

tom

…?なんだよ

edd

えーっと、単刀直入に言うと

edd

トム、トードと付き合ってるの?

tom

…………は?

tom

いや、は?

tom

なんでそうなったんだよ?!

edd

最近の2人を見てたら何かあったことぐらい分かるよ

tom

……それは、

edd

で、どうなの?付き合ってるの?

光の無い目でそう問われ、少し身体が震えた。

今日のエッドはやっぱり怖い。

tom

……付き合ってない

edd

…ほんとに?

tom

ああ

edd

…………

tom

……

edd

……なーんだ、残念

tom

……え?

tom

…………えっと、つまり、

tom

お前は俺とトードを……つ、付き合わせるのが目的だったってことか…?

edd

うーん、まあそんなところ

tom

はぁ…なんでんな事…

edd

それはもちろん……

エッドが何かを言おうとしたその時、エッドの部屋の扉がドンドンと叩かれる音がした。

tord

おい、エッド。トムも居るんだろ。ドア開けろ

edd

噂をすれば、だね

tom

…………

tom

まぁ良かった。てっきり俺はお前がヤバい奴になっちまったのかと…

tord

早くしろ〜

edd

………今開けるよ、トード

エッドがドアを開けると、心底不機嫌そうなトードが顔を覗かせた。

tord

お前部屋帰るっつったくせに覗いても居ねぇし……

tom

は?勝手に部屋見んな

tord

鍵開けてんのが悪いんだろバーカ

edd

ちょっと、喧嘩はよそでやってよ

tom

……

tord

あーそうそう、オレコイツに用があるんだった

tom

うわ?!

tord

コイツもらってく

tom

っおい…

tord

じゃあな、エッド

edd

またね、2人共

俺の肩に腕を回して引っ張り、強引に部屋から出そうとしてくるトードに顔を顰めながらも、黙ってエッドの部屋を出た。

聞けなかったエッドの言葉が気になるが、トードの前ではさすがに聞けないため、それはまた後で聞こうと割り切った。

今はそれより、トードの用とやらを聞くことにした。

tom

……おい、用って何だよ

tord

…………

tom

……?

tom

(ホントなんなんだよコイツ……)

トードは結局、俺の部屋に着くまで一言も話さなかった。

edd

……ふふ

静かになった部屋で、さっきの事を思い出し、思わず笑ってしまった。

edd

「なんでそんな事するのか」、か。

edd

そんなの決まってるじゃん、

edd

……トムが好きだからだよ。

パソコンに映し出された映像を見ながら呟く。

あの日の夜、トードに抱かれるトムの映像を。

edd

はぁ…♡ほんと可愛い

edd

……そうだよ、僕はトムが好き。

edd

トロトロになってる、涙目で喘いでいる、気持ち良さそうにしてる君が大好きだから。

edd

それが理由だよ、トム

edd

……まあ言えなかったけどね

誰にも聞こえることのない呟き声が、部屋に消えた。

3話に続きます

この作品はいかがでしたか?

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コメント

19

ユーザー

あ!好き過ぎて死ぬわ続きが気になる(ФωФ)

ユーザー

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙すきぃぃぃぃ!

ユーザー

続き楽しみすぎるぅぅぅて言うか連載にしないんですか?

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