ある日 その瞬間 地球は 異世界に転生した
それから約100年の時が経った
商人
トモキ将軍がまた
武功を上げたってよ!
商人
カツユキ将軍も城を
落としたらしいぜ!
異世界とはいったものの 魔王を倒すわけではない
世はまさに三国志 名だたる武将が 領土を奪い合う世界である
商人
商人
商人
ほっとけば死ぬんじゃね笑
ルナト
街のヤツらは知らない
森の奥 人里離れた場所で 俺が一体何をしているのか
ルナト
クラウド
ルナト様!
ルナト
警備担当だったか
ご苦労さま
クラウド
ルナト様!
クラウド 種族:人狼
アリーシャ
ルナト
アリーシャ
アリーシャ
たまには散歩でもと
アリーシャ 種族:ダンピール (ヴァンパイア&人間の混血)
アレク
ルナト様
ルナト
アレクのものだったか
アレク
最近魔物の動きが活発ゆえ
警戒すべきかと思いまして
アレク 種族:オラトリオ (別名:天の御使い 天使の俗称)
フィル
魔法なら負けておりません!
ルナト
後で褒美でもとらせよう
フィル
楽しみにしておりますね!
フィル 種族:マジックナイト (武術と魔術の両方に長けた戦闘種族)
アイリス
我が王よ
ルナト
人形の調子はどうだ?
アイリス
ルナト
アイリス 種族:人形遣い
シャーリー
ルナト
森に異常はないか?
シャーリー
大きな問題はございません
シャーリー 種族:ドライアド
牽毅
ルナト
出向いてくれたのか
牽毅
当然のことにございます
牽毅(けんき) 種族:天狗
典獪
お帰りになって
おられたのですね
ルナト
気づいていたのだろう?
典獪
結界内ですからな
私も羽を伸ばせると
いうものです
典獪(てんかい) 職業:陰陽師
蒙鳳
心からお喜び申し上げます
ルナト
蒙鳳
天狗と共にお迎えに上がった
次第でございます
蒙鳳(もうほう) 種族:羅刹 (黒曜石の角を生やした鬼のような戦闘種族)
サーニャ
なさいなのです!
ルナト
サーニャ
絶好調なのです!
サーニャ 種族:エルフ
ロゼ
ルナト
ロゼ
父上が皆を甘やかすせいで
危機感というものが足りない
のです!
ルナト
みんなよく頑張って
くれているし……
ロゼ
これはそれ以前の問題で……
ルナト
ロゼ
だいたい父上は……
典獪
いつもの親子喧嘩
蒙鳳
クラウド
シャーリー
こちらが滅入ってしまいますね
アリーシャ
ロゼ
そう父上を甘やかされては…
アリーシャ
そやつが甘いだけの男でないのは娘であるお前が一番分かっておろう?
ルナト
アリーシャ〜
アリーシャ
貴様が甘いのも事実じゃ
少しは自重を覚えよ
ルナト
アリーシャ
妾らを集めたのじゃ
ルナト
茶番はこのぐらいにして
そろそろ本題に入ろうか
アイリス
して、議題を伺っても?
リノア
アレク
リノア
参加していいかしら?
ルナト
でもルナである君がわざわざ
こちらに出向くなんてよほど
気になることがあったのかい?
リノア
少し予定が狂ったのよ
ハロルド
ロゼ
ルナト
ただ事ではなさそうだね
ハロルド
勿体ぶらずに話せ
ルナト
クラウド
警備の中で問題という問題は
見受けられませんでした
他の魔物や人間の動きも正常
訪ねてくる者もいませんでした
ルナト
ということかな?
クラウド
ルナト
アイリス
東の街で怪しい動きをしている
者たちを発見
聞くところによるとどうやら
この地を嗅ぎ回っている模様で
王の秘密も知っておるとのこと
ルナト
アイリス
金と最低限の生活を条件に
情報を渡し、各国を巡り
戦争を起こそうというもの
ルナト
東の町は怪しいと思っていたが
やはり動いたか
アイリス
ルナト
他の報告を聞こう
牽毅
ことがございます
よろしいですか?
ルナト
牽毅
将軍の使者を名乗るものが
訪れたのです
ルナト
牽毅
借りたいとのことでした
あまりに胡散臭かったので
即刻追い返しましたが……
ルナト
アリーシャ
ルナト
アリーシャ
共闘はおろか共存すら
嫌がっておったはずじゃ
まして将軍などが突然
魔物の力を借りようなどと
不自然にも程があろう
裏がある、そう思って
間違いはなかろうて
ハロルド
人間の使者を名乗る者が
尋ねてきたぞ
ルナト
リノア
私からも一ついいかしら?
ルナト
リノア
新しく出来たそうよ
ルナト
リノア
色々な奴隷を集めているようで
敵視している人もいれば
受け入れている人もいるようね
ルナト
ならず者の集まりだな
シャーリー
減っているのとどうやら
無関係ではなさそうですね
ルナト
蒙鳳
少しばかり思うことがあるの
ですがよろしいでしょうか?
ルナト
蒙鳳
隠してしまえば人間に
化けることは容易です
街を転々として一つ、
気づいたことがあるのです
ルナト
蒙鳳
どの街も将軍が治めていることがわかったのです
ルナト
蒙鳳
ですがその中の街の管理は
将軍に一任されているようです
ルナト
軍や街もそっちに傾くって
ことか
蒙鳳
アレク
ということは我々が敵視されている理由は……
アリーシャ
クラウド
固執する必要が?
アリーシャ
ルナトは将軍なのじゃぞ
クラウド
ってことですか?
アリーシャ
シャーリー
している将軍
傍から見れば
そう映るのでしょう
ルナト
アリーシャ
嗅ぎつけておるのかじゃな
ルナトが将軍であることは
既に知れ渡っておるじゃろう
ルナト
もしもに備えて戦の準備をすること
数十年ぶりの会合は とても平穏とは言えず どこか不安が漂っていた







