/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
美衣
(やばいやばいやばいやばい…！)
美衣
(先生から職員室に資料運んでおくようにって言われてたの忘れてた…！)
美衣
(職員室どこにあるかわかんない…！このままだとお昼無くなっちゃう…！)
美衣
どうしよう…。
隆太
どうかした？
美衣
えっ？
美衣
あ…その…
隆太
もしかして1年生？
先輩らしき人は私が持っている荷物を見て、
隆太
あー、職員室ね。
隆太
二階の一番左。
美衣
あ、ありがとうございます！！
美衣
(うわぁー！マジ助かった〜！)
美衣
失礼しました〜
美桜
居た！！美衣！ちょっと来て！！
美衣
え、何？！
美桜
なんか、イケメンバスケ部が練習してるらしいの！
美衣
えー…そーゆーの興味無いから私はいいや。
美桜
お願い！1人で行くのちょっと恥ずかしいからさ！
美衣
えーーーーわかったよ〜
ダンッ！
隆太
ナイッシュー！
美衣
あ、あの人…
美衣
バスケ部だったんだ…
『待ってカッコよすぎー！』
『バスケ部がこんなに画面偏差値高かったなんて知らなかった…！！』
『やっぱり隼人くん安定にかっこいいなぁ！』
美衣
(うげっ、隼人居んの？！)
美衣
やっぱり私見るの辞めるよ…
裕也
あれ？美桜。どうしたの？
裕也
練習見に来るなんて珍しいじゃん。
美桜
うん、まぁねっ。
美衣
え？誰？
美桜
あー！小学校からの幼なじみ、裕也！
裕也
こんちゃ、
美衣
こんにちは…。
美桜
あ、親友の美衣！可愛いでしょー？この子！
バスケ部員1
あー！倉田が女連れてきてるぞー
こんちゃーす！！！
美衣
(迫力やば…！！)
裕也
そんなんじゃねーって。
裕也
じゃあ、またな。
美桜
うん！
美衣
(うわぁ…。あの人、かっこいいなぁ。エースかな？)
バスケ部員1
隆太ナイッシュー！
隆太
いや、ちょっと軸ぶれちゃったけどね…
美衣
(うわっ！あの人と一瞬目があっちゃった…。気まずいなぁ)
美衣
ねぇ、もうそろそろ行かない？次の授業移動教室だし。
美桜
あー！そうだね！
放課後
美桜
美衣ごめん！私日直の仕事あるから先に校門で待ってて欲しい〜
美衣
了解！
美桜
なるべく早く行くからさ！
美衣
わかった〜
『キャー！かっこいい〜！』
美衣
(あ、バスケ部部活やってる…)
美衣
(少しだけ見に行こうかな…)
ドンッ！
美衣
あっ！ごめんなさい……！
隆太
あ、ごめ…ん…
美衣
(気まずい、気まずすぎるよ…！)
美衣
ごめんなさいっ！！
美衣
(もう最悪最悪最悪…！！)
美衣
(美桜来るの遅いなぁ〜)
美衣
(なるべく早く行くって言ったの誰だよもう〜)
『隆太くん一緒に帰ろー！』
『だーめ！私と帰るの！』
美衣
(バスケ部…。まだ帰ってなかったんだ…。)
裕也
あれ？美衣ちゃん…？
美衣
あ、どうも！
裕也
っていうか呼び捨てでもいい？同級生だし。
美衣
全然いいですけど…！
裕也
美衣も、呼びタメで全然いいからね。
美衣
うん…！
裕也
誰待ってるの？
美衣
美桜、日直の仕事で全く来ないんだよね…。
美衣
もう帰ってきてもいい頃だと思うんだけどなぁ…？
裕也
良かったら俺見てこようか？
美衣
え、でも部活で疲れてるでしょ？
裕也
いいって！待ってて。
美衣
え、あ、ありがとう！
美衣
(美桜の幼なじみだから良い奴なのかな？)
美桜
ごめーん！美衣！
美桜
先生の会議長引いちゃって、職員室なかなか入れなくてさ…！
裕也
じゃあ、俺はこれで。
美桜
え、裕也一緒に帰ろうよ…！
裕也
いやでも…。
美衣
あ、ごめーん！！私ちょっと家の用事思い出しから先に帰るわ！
美衣
2人はゆっくり帰って！
美衣
んじゃ！
美桜
ほんとに美衣ごめんね！またあした！
美衣
うん！
美衣
(裕也は多分、美桜のことが好きなんだろうな。)
美衣
暗くなっちゃった…。
美衣
急いで帰らないと…
コツコツ…
美衣
(後ろから足音聞こえる…。)
美衣
(怖いからちょっと早く帰ろう)
コツコツコツ…
美衣
(え？！もしかして追ってきてる？！)
美衣
(怖い…！！)
隆太
こんな遅い時間まで何してんの？
美衣
あ！！
隆太
あ、なんだお前だったんだ。
隆太
なんか今日やけに会うよね。
美衣
そうですね…。
隆太
バスケ部に好きなやつでも居んの？
美衣
え？いや…
隆太
あー元彼いるタイプね
美衣
いやなんで分かるんですか？！
美衣
職員室案内してくれた時も思いましたけど、なんか勘？が鋭いですよね！
隆太
そう？そんなこと言われたことないけどな。笑
美衣
でも、本当に凄いと思います！
美衣
こんな時間まで何してたんですか？
隆太
俺一応キャプテンだから明日のメニュー考えておかないとダメなんだよね。
美衣
え、キャプテンなんですね…！だからあんなにバスケがうまいのか…
隆太
別に、隼人に比べたら全然だから
美衣
あ、ちょっと隼人の名前は出さないでください…、
隆太
え？もしかして元彼って隼人のこと？
隆太
あーやけにあいつ最近1年生の中でガチ恋したみたいなこと言ってんのか。
隆太
付き合ってたん？
美衣
いや、正式にってわけじゃないんですけど…。
隆太
でも、隼人の方は正式にって思ってたんじゃない？
隆太
まー別に俺恋愛とか興味無いからなー
美衣
え？！1回も好きな人出来たことないんですか？
隆太
うん、笑俺が先ずこーゆー性格だからさ。好きって言ってくれる人はいるけどガチで告白してくる人はいないんだよね。
美衣
えー！意外です。先輩、いい人だからすごくモテるのかと笑
隆太
別にいい人でもないしモテてもない。
隆太
モテたい訳でもないし、別にいいんだよ〜
美衣
いやいやでも…！
隆太
うるせーな。笑早く帰んないと親が心配するぞ。
美衣
あちょっと待ってくださいよー！
私はそれから隆太先輩と仲良くなり、
一緒に帰る回数も増えていった。
美衣
(やばい〜！日直の仕事全然終わらなかった…！急いで帰らないとっ！)
ガラッ
美衣
急げ急げ〜！
美衣
まぁ、さすがにいるわけないか…。
隆太
おせーじゃん。
隆太
何やってたの？
美衣
え？！隆太先輩？！！
美衣
な、なんで…！
隆太
なんでって……、別にいいだろ！
隆太
とにかく早く帰るぞ！
美衣
は、はい…！
隆太
ん…？雨か？ヤバい、ちょっと雨宿りしていくか、
美衣
そうですね…！
美衣
こんなに晴れてたのに…天気雨かなぁ。
隆太
全然やまないな。
美衣
うーん、、、、
バスケ部員1
あー！もうマジでウザイ！！
バスケ部員2
どうした？
バスケ部員1
隆太先輩だよ！
バスケ部員1
俺のやる気がないからってあんなに怒らなくても良くね？
美衣
(隆太先輩の悪口…？)
バスケ部員2
思った！俺も昨日、シュート率が下がってきてるってめっちゃ強く注意されてさ。自主練してないのバレそうになったけど嘘ついといた笑
バスケ部員1
まじ？！それで信じるとか純粋なんだな〜
バスケ部員1
あーまじでなんであんなやつがキャプテンなんだろ
隆太
…お前ら……
美衣
あなた達！そんな言い方、良くないと思います！
隆太
山下…？
美衣
やる気ないような態度をとったから強く叱られたんですよね？そんなの自分のせいなんだから隆太先輩のこと悪く言わないでください！
美衣
あなたも、シュート率が下がったのって自分が練習してないせいでしょう？隆太先輩は、あなたに成長して欲しいから強く言ってるんだと思います、
美衣
そんなことでグチグチ言うんだったらもうちょっとは隆太先輩の言うこと聞いた方がいいんじゃないですか？
美衣
絶対隆太先輩はバスケ部のキャプテンに向いてると思います！あなた達よりかは！！！！
バスケ部員1
は？！お前何様だよ！1年のくせに何言ってんだよ！
隆太
おい
バスケ部員2
…！！！！隆太先輩……！
バスケ部員1
いや…その…
隆太
お前らのことはずっと信じてきた。これからも信じていくつもりだ。
バスケ部員1
隆太先輩…！
隆太
だけど、こいつのことになると、
隆太
ちょっとした事でも
覚えておけよ？
バスケ部員2
はい！すみませんでしたっ…！
美衣
隆太先輩…。勝手にあんなこと言っちゃってごめんなさ………
隆太先輩は私の全身を温めるように抱きしめた。
美衣
え、隆太せんぱ…
隆太
ほんとにありがと、マジで助かった。
隆太
お前のおかげで頑張れる。
美衣
それなら、良かったです……。
美衣
(なになになに！急に！こんなことされるとドキドキしちゃう…。)
美衣
(心臓の音が聞こえてないといいな…。)
約2週間後
美桜
あー！もう！美衣！
美桜
最近一緒に帰ってくれないから寂しかったんだからね〜？
美衣
ごめんって！
美衣
今日も一緒に帰れるから！
美桜
そうなの？最近隆太先輩と絡んでないみたいだけどなんかあった？
美衣
別に何も無いけど…！！
学校の女子1
隆太先輩〜！
隆太
おう、
学校の女子1
今日も一緒に帰りませんか？
隆太
じゃあ、放課後校門で待ってて。今日は部活ないから。
学校の女子1
わかりました！！
美衣
(え、今日もってことは前から一緒に帰ってたのかな…？)
美衣
(もしかして、私が一緒に帰って邪魔とかしてた…？)
美衣
(もう、暫く隆太先輩と関わるのやめよう。)
美衣
(隆太先輩の気持ちがよくわかんない。)
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
