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最初から頷けばよかった。 闇の花でできた私なんだ。 別にどうなったっていい、 そんな思いで雨林に向かう。
闇の子
そこは雨林の神殿前にあるツリーハウスだった。明かりはない。2つのベッドがある。
ジフ
机には色んな壺が置かれている。
ジフ
闇の子
ジフ
闇の子
ジフ
私は箒を取って隅々まで掃いていく。意外と無頓着なのか埃だらけだ。
ジフ
闇の子
ジフ
ハナ
ハナという名前の由来はきっと闇の花から来てるのだろう。 私の名前はハナになった。
数日後、ここでの生活も慣れてきた。ただ、この雨林で心配なことといえば…
ハナ
そんなことは実際にないが、そんな気がしていた。 そういえば、闇の花は燃えたあと火玉になるが、あれは火ではない。だから雨が降っても消えることはないのだ。 闇の花についての知識をたくさん知っているのは、ハナの闇の花を宿した性質とも言える。
そうこうしているうちに掃除は終わった。箒を元の場所に戻して、ふとした時。
ハナ
魔法使いっ言っているけど、悪い魔法使いかもしれない。
急な考えがよぎった。 あまり良くない気分だが、謎の高揚感はある。
ハナ
じーっと見つめた。
ジフ
ジフ
ハナ
ぷいっとそっぽ向く。 変なことを考えてしまった。 捨てられた地から連れ出してきてくれたジフに対して、そんな考えをするのはやはり良くない。さっきので実感した。
でもこの疑り深さも闇の性質ではないかと内心ぎょっとした。
ジフ