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新連載。
その名も[カンヒュ幼稚園]
何個連載増やすんだよと言われても仕方ない、、、
だが、書きたいものは書く
なので書きます
それでは、どうぞ
注意 駄作 幼児化あり 旧国が若干酷い扱いされる 健全、ほのぼの 恋愛要素は多分無し
状況説明など
いい背景無かった、ごめんなさい
ここはとある場所にある幼稚園
そこでは毎日が騒がしく過ぎていった
ロシア
ロシア
ウクライナ
ロシア
ウクライナ
にゃぽん
ベラルーシ
にゃぽん
オーストリア
ハンガリー
オーストリア
うららかな日差しの降り注ぐ中
その幼稚園からは楽しそうな声が聞こえてくる
その幼稚園に在籍するのは、国の化身の小さな子供達だった
この幼稚園で子供たちは、自分自身とは何かについてのびのびと学び、国際的に協力関係を築けるように遊びや学習を通して毎日を過ごしていく
そしてそんな国の化身たちとわちゃわちゃしながら遊んだり怒ったり笑ったりしているのは
にゃぽんと日本というたった2人の存在だった
沢山の子供たちが在籍する幼稚園にたった2人
それはアタフタするのも当たり前である
勿論上には国連やNATOなどは居るのだが
基本的に幼稚園の管理を任せられているのはこの2人
この2人が何故そんなに重要な管理職に選ばれたのか
それは、、、
単に生きている年月が1番長いからだった
日本
職員室で、日本が大きなあくびをもらした
時刻は21時40分
子供たちは幼稚園併合の寮ですでに眠っている時間だ
朝も昼も夕方も子供たちと遊んで笑って物事を続けていれば、それ相応の疲れはやってくる
にゃぽん
日本
そんなとき、にゃぽんがニコニコとしながら淹れたてのココアを持ってきてくれた
彼も疲れているはずなのに笑顔が崩れ無いところは流石である
にゃぽん
日本
にゃぽん
そう必死な表情で訴えるにゃぽんがどこか面白くてつい笑ってしまった
日本
にゃぽん
にへ、と笑顔を浮かべ彼は微笑んだ
その時不意に夜回りの存在を思い出した
日本
日本
にゃぽん
にゃぽん
手を振るにゃぽんに背を向け、灯りを落とした真っ暗な幼稚園の廊下を歩く
いつもは子供たちの明るい声で溢れているというのに、今の時間だけは静寂が空間を隙間なく満たしている
歩く度に響く足音は、その空間に存在するイレギュラー因子となっていた
日本
カラ、と扉を開けて中を覗くと
イタリア
ドイツ
日本
イタリアやドイツなどのヨーロッパ圏の子たちが眠っていた
あんまりにもぐっすりと眠っているものだから、そのままきちんと扉を閉めて立ち去った
次は、アジア圏
ここでは中国や台湾、パラオなどが眠っている
中国
台湾
日本
台湾と中国は昼間は仲がかなり悪いのだが、眠る時は寂しいのか、よく手を繋いだまま眠っている
北朝鮮
韓国
日本
韓国や北朝鮮も同様で、こちらは双子という関係からか殆ど抱き合う様な形で眠っている
ふっくらとした頬が幼児特有の赤みに染まり、その光景は上からの圧力などで日々ささくれだっている心が癒されるほどに可愛らしいもの
その他にもアフリカ圏や中東圏など様々なとこを見て回り
最後は旧国たち
このクラスだけは他のクラスとは全く違う、異質な存在であった
他の子らと違い、自ら沢山話して遊ぼうとはしない
暇があれば、本を読んだり文字を書いたり、かなり静かな日々を過ごしている
しかし、異質というのはそういうことでは無い
日本
このクラスの子達、全員に共通して全く未来に希望が無いような目をしているのだ
全てを諦めきったような、そんな目を幼稚園児にして宿している
なんとかして未来に希望を持ってもらおうと国連などと連携して必死に動いているが、それでも中々彼らは心を開いてくれない
日本
少し覚悟を決めるように自分に小声で言い聞かせ、扉を開けた
日本
自分の心配とは裏腹に、全員がぐっすり眠っていた
イタ王
ナチス
日本
ほわほわとした空気は他のクラスと同じ
夜に眠れないと泣きそうになりながら訴えていたナチスも今日はイタ王と一緒の布団にくるまって眠り
ソ連はいつも通り座って壁にもたれてながら毛布を被って眠っている
ソ連
日本
彼らは他のクラスと違い、自らの抱える内側のモノに大きな闇がかかっている
それを自分たちなりに理解しているから、行動を慎む、言葉を控える
そして、自らの狂気を晒さぬようひっそりと生きている
彼らの精神年齢だけで見れば、とっくに自分たちなど超えているだろうと思えるほどに、彼らは彼ら自身のことを知っていた
けれども、そんな彼らでもこうして幼児と同じようにぐっすりと眠っている姿を見れば安心した
嗚呼、今だけは幼児に戻れているな、と
こんな風に毎日を過ごせたら、きっと彼らも救われるだろう
勝手ながらそう思っていた
日本
そう呟いて歩みを翻した、その時
日本
弱い力でエプロンの裾が引っ張られた
振り返り、その正体を見てみれば
日本
旧国クラスの一人、陸だった
陸は大日本帝国と称される国の化身の一人で、他にも空と海がいるが、ほかの二人がいないのを見るあたり、眠り込んでしまっているのだろう
暗い目で見上げる陸にしゃがんで目線を合わせ、優しく問いかけた
日本
陸
日本
陸
日本
陸
そう言うと、陸はこくりと頷いた
陸の小さな歩幅に合わせてゆっくりと歩いていき、外の運動場に出る
星が今日は綺麗に見えた
日本
陸
またもや陸は静かに頷き、そして少し走ってから背の低い子供たち用のベンチに座った
それに合わせて殆ど地べたに座っているのではと錯覚しそうになるほど低いベンチに座る
日本
陸
陸は暫くの間、黙っていた
自分の中で考えをまとめているような、そんな雰囲気を漂わせながら
だから、待ち続けた
急かしてはいけないと、分かっていたから
そうして辛抱強く待ったところで、陸はゆっくりと口を開いた
陸
子供らしからぬ質問に、思わず背筋が伸びた
大人が言ってもおかしくないような、重たい質問
まさか、旧国クラスの子達がここまで考えを回せるとは思わなかった
日本
陸
陸は小さな声で受け答えをした、まるで怒られる前の怯えている子供のようだった
きっと陸は賢いから、自分の頭で本能的に理解している
自分たちのクラスは他の現国クラスとは違うことに
だから恐れた、自分たちは現国達のように決まり切った未来が待っているわけではないから
自分たちで道を選んで進んでいくしかないのだ
それが、旧国クラスに分けられた子達であった
そんな事をぼんやりと考えながら、陸は一体どんな考えなら納得してくれるのだろうと思案した
生半可な答えではきっとこの子は頷いてはくれても、心の底からの満足はしてくれないだろうから
日本
陸
日本
なんとか必死に声を絞り出した
自分より小さな子供を相手しているはずなのに、まるで国連を目の前にしているような気分になった
日本
陸
首を傾げられた
陸君の目をじっと見ながら、話をゆっくりと続ける
日本
陸
日本
陸
日本
陸
日本
陸
理解が追いついていない、という目だ
自分の顔に笑顔を浮かべた
日本
日本
陸
日本
陸
陸
日本
思わず焦りの声が出た
嫌われているから、なんて言葉がでるとは思っていなかったから、焦ってしまったのだ
日本
陸
日本
陸
日本
幼稚園児らしからぬ、鋭い言葉が心を射抜く
陸は目に涙を一杯に浮かべ、見上げてきた
陸
日本
ボロボロと大粒の涙を流して陸は泣いた
大人でも、こんな風に訴える人は少ない
こんな風に、こんな小さい子供に重荷を乗せる社会はやはり狂っている
陸の頭を撫でた、小さな、小さな頭を
こんなに小さい体で、彼は普通の人間が抱えるよりもずっと大きなものを背負ってきたのだ
日本
そんな事、そんな事は、、分かっていたはずなのに、、っ!!
こんなにも思い詰めさせて、そして、、こんなにも重圧に負けそうになっているのに
自分は何もしてやれない、歯がゆい思いだった
そんな風に自分自身にすら嫌気が差してくるような、、
そんな気がした時だった
パラオ
明るくて、でも眠たげな声が静寂を破った
振り向くと、そこに居たのは、、
日本
パラオ
陸
陸は怯えたように後ろに隠れた
陸を庇うように少し体勢をズラしながら突如として現れた眠っていたはずのパラオに問いかけた
日本
パラオ
パラオ
日本
日本
パラオ
何とかなだめようとしても、パラオは引かない
その視線は後ろの陸にずっと注がれていた
ゆっくりとパラオが歩き出し、そして、、
パラオ
陸
陸の手を握って笑顔でパラオは言った
パラオ
パラオ
パラオ
陸
パラオ
陸
パラオ
陸
パラオ
陸
突如として現れたパラオに振り回されている陸
さっきまでの暗い表情から一転驚きに満ちた表情を浮かべていた
そのまま眺めていたいと思ったけど、流石に消灯時間がすぎているのに子供たちが起きているのはまずい
というわけで、流石に止めに入った
日本
パラオ
陸
日本
日本
パラオ
さっきまでの元気はどこへやら、すっかりションボリしてしまったパラオを見てか
陸はパラオの手をそっと握った
パラオ
陸
陸
慣れていないのかたどたどしく言葉を綴る陸
パラオは一瞬だけその言葉に目を見開き
パラオ
パラオ
パラオは眩しいほどの笑顔を浮かべた
パラオをクラスへ送った後、2人は旧国クラスに向かうために廊下を歩いていた
黙々と歩く陸に先程のことを問いかけてみた
日本
陸は立ち止まった後、ゆっくりと頷いた
そして少し戸惑ったように話し始めた
陸
日本
陸
いつもは無表情な陸の表情が、そのときだけほんのりと月明かりに照らされ、優しく微笑んでいた
その日から、陸はパラオとよく一緒にいるようになった
パラオ
笑顔でパラオが話題を提供し続け
陸
陸はそれに押され気味な形で話をしている
けれども、そんな状況も陸は嫌だと思っているわけではいなさそうだった
にゃぽん
日本
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
いつの間にか隣で陸たちの様子を眺めていたにゃぽんが不意に話しかけてきた
笑顔で答えた後に、また二人の様子を眺める
確かにこの幼稚園は大変なことばかりだ
人数はとにかく多いし、それに反して幼稚園教諭の人数は死ぬほど少ないし
喧嘩ばかり起きるし、旧国の子達もそれぞれいっぱいいっぱいな生活をしているから不安になってしまうし
、、けれど
こうやって、陸のように1歩でも前に進むことのできた子達の成長を感じられるから
日本はこの仕事を辞めていない
彼らの成長をずっと見守っていたいから
アメリカ
日本
イギリス
フランス
にゃぽん
遠くからまた、自分たちに声をかけられる
その声につられるようにまた体が勝手に走り出す
1歩ずつ、1歩ずつ、確実に
毎日毎日全員が進む場所
カンヒュ幼稚園は、今日も麗らかな日差しに照らされて、今も世界のどこかで時間が過ぎている
すごく長くなってしまった、、、
ここまでご覧いただきありがとうございました
ばいばい