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キーンコーンカーンコーン
朝のホームルームが始まった。
朝比奈レイト
あれ?いつもの君がいない。
いつもの、あの君が
担任
クラスメイト
朝比奈レイト
担任
朝比奈レイト
担任が話した途端にクラスが静まり返った。
いつもは目眩がするほど騒がしいのに
担任
なんでだろう、実感がない。
目の前がぐにゃぐにゃする。
朝比奈レイト
その後の担任の話が入ってこなかった。
いつの間にか授業も終わって、 放課後になっていた。
実感がなかった。
涙も出なかった。
いつも通りまた、君と話せると思ってたのに。
朝比奈レイト
朝比奈レイト
運動部の声が校庭に響いて、 影が伸びて、
いくら時間が経っても まだ実感がなかった。
重い自転車を押しながら帰る通学路、 君との思い出が蘇ってきた。