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紫苑

第2話『記憶に残る海』

紫苑

では、どうぞ

屋上で歌を歌っていた時、 学校でも有名な "三ツ谷隆"が来た

東卍という、私の"幼馴染"が創った 暴走族に属していると聞いた事が あった

怖い人なのかな?っと思ったいたけど 三ツ谷君はとても優しそうな人だった

三ツ谷

藍原さん、行こう

紫苑

うん

その言葉を聞いて、私は 三ツ谷君の元へと駆け寄った

三ツ谷

これだよ、バイク。

紫苑

わぁ、すごいっ…

三ツ谷君のバイクは、 『インパルス』と言うらしい

三ツ谷

藍原さん、乗れる?

紫苑

…少し、高いかな?

三ツ谷

ちょっと、ごめんな

その言葉を私に告げると、 軽々と私を持ち上げバイクへと 乗せた

紫苑

きゃっ

ストン

三ツ谷

これ、被って。危ないから

そういい、渡されたのは ヘルメットだった

紫苑

うん

被ると、それは少し大きかった

三ツ谷

やっぱし大きいか。

三ツ谷

ちょっと、調節するな

顔を近付けて大きさを合わせようと してくれてる。

顔が近く、とても緊張した

三ツ谷

っしと、出来た

三ツ谷君は、調節できたのか バイクへと跨った

紫苑

あれ三ツ谷君、ヘルメットは?

三ツ谷

1個しかねぇんだ、俺は大丈夫だから気にすんなよ?

紫苑

…うん

三ツ谷

んじゃ、腰に手ぇ回して

紫苑

分かった

腰に手を回すと、細身ながらも 筋肉でガッシリとしていた

三ツ谷

行くぞ〜

紫苑

うんっ

その言葉と共に、 バイクはコールを鳴らし走り出した…

紫苑

風が気持ちいいね、

三ツ谷

だろ?

三ツ谷

なんか、色々と吹っ切れるんだよ。バイク乗ってる時…

紫苑

なんか、初めて乗るけど分かる…

三ツ谷

もうすぐ海、着くぞ〜

紫苑

え、海っ?!

三ツ谷

おう

三ツ谷

ほら、海綺麗だろ?

紫苑

凄い…

三ツ谷

砂浜まで行ってみようぜ

紫苑

そうだね

紫苑

海、太陽に反射して綺麗だね

三ツ谷

この時期が綺麗なんだよ。

三ツ谷

俺、前も来たけど真昼間だったからな

紫苑

夕焼け…

三ツ谷

夕焼けぐらいがいいんだよな、景色は

紫苑

うん、、

三ツ谷君は前に来た事があるらしい

私の"幼馴染"も前来たと行っていた

その時、喧嘩事になったけど 仲間が助けてくれたって 笑って言ってた

紫苑

ねぇ、三ツ谷君…

三ツ谷

なんだ?

紫苑

下の名前で、呼んでもいい?

三ツ谷

…いいぞ、

紫苑

ん〜、じゃあ、タカちゃん!

三ツ谷

ちゃんって…俺、女じゃねぇんだけど?(笑)

紫苑

私も下の名前で呼んでもいいから、ね?

三ツ谷

じゃあ、紫苑って呼ぶ

紫苑

ふふっ、そっか

三ツ谷

なぁ、紫苑…

紫苑

なぁに?

三ツ谷

俺さ、暴走族に入ってて危ないけどダチになってくれるか?

紫苑

うん、当たり前だよ

紫苑

暴走族とか関係ないの。

紫苑

私は、タカちゃんと仲良くなりたい

三ツ谷

ありがとうな、紫苑…

紫苑

ううん、こちらこそ宜しくね

三ツ谷

ああ、よろしくな

私達はそれから、日が沈むまで 喋った

気づいたら辺りも暗くなり始めていた

三ツ谷

外も暗くなってきたし、帰るか

紫苑

そうだね

夜の街は、昼よりも静かで でも、住宅街に着く灯りは 家庭の幸せを表しているようで

私を寂しくさせた…

紫苑

ねぇ、タカちゃん…

三ツ谷

なんだ?

紫苑

私から離れない?

三ツ谷

おう、絶てぇ離れねぇよ

紫苑

そっか、なら良かった…

三ツ谷

なぁ、紫苑。

紫苑

ん?

三ツ谷

こんな時間だけど、親は大丈夫なのか?

紫苑

大丈夫だよ、一人暮らしだからさっ

三ツ谷

中一で一人暮らしって大丈夫なのか?

紫苑

うん、お兄ちゃんが毎月お金入れてくれてるからさ

三ツ谷

そっか…

私にはお兄ちゃんがいた…

でも、変わってしまったんだ

お兄ちゃんのことを思い出すと、 後悔しかない

でも、タカちゃんの背中は温かくて 安心できた

三ツ谷

紫苑、ここら辺だよな家って

紫苑

うん、もうここら辺でいいよ

三ツ谷

そっか、気をつけろよ?

紫苑

ありがとう、タカちゃん。

紫苑

また明日ね、バイバイ!

三ツ谷

屋上で会おうぜ、また紫苑の歌を聞きたい

紫苑

うん、じゃあね

三ツ谷

おう

トコトコ

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