武装探偵社
太宰治
少女
拾ってくれてありがとうございます
青年
敬語じゃなくて良いよ
青年
拾ったのは私の勝手だ
特別感謝される事じゃあ無い
特別感謝される事じゃあ無い
少女
でも、私あのまま眠るか、
眠りきれずまたやるかだったので
眠りきれずまたやるかだったので
青年
だった?
少女
…から!
青年
ふふっ!その調子だよ
青年
さぁ!今日の夜ご飯は少し
奮発しよう!国木田くんが!
奮発しよう!国木田くんが!
少女
国木田ごめんなさい…
久しぶりに食べた食べ物は味がした 胃にものは詰め込んでいたが なんと言うか食べ物じゃない気がした
少女
お腹いっぱい…!
青年
はやっ!そんなんじゃ大きく
ならないよ!
ならないよ!
青年
身長幾つ?
少女
…155
青年
…
少女
いや、低いのは自分でも分かってるよ?でも仕方ないと思う最近まで味がする
食べ物食べてなかったし、成長期逃しちゃった感はあったし
食べ物食べてなかったし、成長期逃しちゃった感はあったし
青年
別に低いから〜とかは
云ってないじゃないか
云ってないじゃないか
青年
小さくて可愛らしいよ
お嬢様
お嬢様
少女
小さくては余計…
青年
(誰かに似てる?気のせいか)
青年
もう寝よう明日は早いよ
少女
ん、明日?
青年
武装探偵社に入ったんだ
青年
僕の…じゃない私の部下として
働いてもらうよ♡
働いてもらうよ♡
少女
(ブラックそう…)
青年
今失礼なことを考えただろう?
少女
楽しそうだなって
青年
ま、そゆことでもう寝よう
青年
大丈夫、何かあっても私が居る
安心して眠りにつき給え
安心して眠りにつき給え
少女
ん、おやすみ
青年は少女を後ろから抱き抱えた 白く淡い存在が消えぬように
武装探偵社
中島敦
少女
迷ってた私を引き取ってくれて
ありがとうございました!
ありがとうございました!
虎少年
別に大したことじゃないよ!
それに、歳も殆ど変わらないし
敬語じゃなくていいよ!
それに、歳も殆ど変わらないし
敬語じゃなくていいよ!
少女
ありがと!何だか中島さん暖かいね
虎少年
敦でいいよ!宜しくね!
リリカちゃん
リリカちゃん
少女
こちらこそ!
虎少年
まず、暖かいものから
食べる?お茶漬けならあるけど…
食べる?お茶漬けならあるけど…
少女
(お茶漬け好きなのかな?)
少女
私お茶漬け食べたい!
初めて食べるの!
初めて食べるの!
虎少年
いいの?!一緒に食べよう!
虎少年
先ずご飯に…♩
少女
(凄く楽しそう)
虎少年
出来た!簡単で美味しんだよ!
少女
わぁ!美味しそう!
虎少年
いただきます!
少女
いただきます!
少女
!!!!美味しい!!!!
虎少年
ほんと?!良かった!
虎少年
僕お茶漬け好きなんだぁ!
少女
私も好きになった!!
少女
教えてくれてありがと!
虎少年
お茶漬け美味しかったね、
もうこんな時間だし寝ようか?
もうこんな時間だし寝ようか?
少女
うん…眠くなってきた
虎少年
お布団敷くから待ってて!
少女
私も手伝う!
虎少年
ありがとう
少女
(凄い優しい笑顔…)
虎少年
できた!
少女
あれ?1枚しか無いよ?
虎少年
ぼっ!僕は押し入れの中に寝るから!
虎少年
一緒に寝たいとか思ってない訳じゃないけど僕なんかが迷惑だったら…!?、?
少女
迷惑じゃ無いよ!むしろ一緒に
寝て欲しい…かも
寝て欲しい…かも
少女
幸せすぎると前見た悪夢を
また見ちゃう気がするの
また見ちゃう気がするの
虎少年
じ、じゃあ一緒に寝るよ?
少女
うん…ごめんね
虎少年
謝らないで!それに僕が居るから
大丈夫!虎が居れば怖くないよ!
大丈夫!虎が居れば怖くないよ!
虎少年
安心して寝てね!
少女
ん…おやすみ
虎少年
うん、良い夢を
少年は紅潮した顔を背け、 回された手を繋ぐ 少女を何処にも置いて行かないように