英独
どこ行くの?
いつもの帰り道とは違う道を 行き始めた祥馬に 俺は疑問をぶつける。
祥馬
ちょっと待ち合わせ
しててさ
しててさ
返ってきたのは そんな言葉で。
英独
……誰と?
俺を見ると祥馬は ニッ と 笑った。
???
英独
(何…その笑顔…)
祥馬
あ、いたいた。
澪~(ミオ)
澪~(ミオ)
祥馬が手を振った先には 俺たちの高校とは違う 制服を着た女の子が立ってて こちらに気づくと 笑顔で手を振ってきた。
澪
あ、えっと…
こんばんは。
神代英独(かじろえいと)
くんだよね。はじめまして
こんばんは。
神代英独(かじろえいと)
くんだよね。はじめまして
英独
…こんばんは
頭が真っ白になった。 どういうこと?
祥馬
とりあえず
そこの
ファミレス入ろうぜ
そこの
ファミレス入ろうぜ
祥馬がそう言って 歩きだした。
澪と呼ばれたその子は 当然かのように 祥馬の隣を 歩く。
そんな姿を見て 全てを察した。
これから… 起こることも。
店員
いらっしゃいませ~
3名様ですか?
こちらの席にどうぞ
3名様ですか?
こちらの席にどうぞ
店員に案内され 俺たち三人は 席に着く。
二人が俺とは 反対側のソファー席へと 並んで 腰を掛けた。
祥馬
実はさ…
英独
(あぁ…聞きたくない。)
祥馬
俺澪と付き合ってるんだ
祥馬の口から出た 言葉は 想像通りだった。