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へ、続きはいずこへ、、?
ニキ
何故こんな事を言ったのか、それは、みんなでお泊まり会をしよう。と言う話になった所から、順を追って説明しよう。
かーんぱーい!
バイトの子にももう顔を覚えられてしまっているくらい通い詰めている居酒屋
周りには大学の飲み会をやっている人たちや、おそらくデート中の男女、そして、合コンらしきものをやっている卓もあった。
ガヤガヤとした店内なので、ハッキリと聞くことは難しそうだが、合コンらしきものをしている方へ体を傾けて、目を伏せる。参加はしていないが横から掻っ攫って可愛い子をお持ち帰りしたい…!
そう思いながら耳を傾けると、頭を誰かに思い切り叩かれた。痛い、何するんだよ。そう言いながら叩いた奴を見る。
まちこりーただ、盗み聞きしない。そう俺に注意をすると、キャメロンが、ニキはどう思う?と俺に言った
ニキ
周りを見渡すと、でしょうね。と言う顔をした。ごめんごめん、教えて。と両手を顔の前で擦り付けながら言うと、仕方がないなとでも言うように、キャメロンが口を開いた
キャメロン
まちこりーた
18号
しろせんせー
ニキ
もう一度周りを見回す、目はきらきらとしていて、顔に、気になりますと書いてあった。そんな面白いもんじゃないでしょ…
ふむ、顎に拳を当て、唸りながら過去の事を思い出す。子供の頃は確かにお化けとかが怖かった。じゃあ今は?
今はどうだろう。自分自身、あまり積極的にホラー系を見ないもので、映画で見るとすればアベソジャーズくらいだ
そういえばスバイダーマン。次作ではどのような感じなのだろうか、みんな、スバイダーマンを、思い出してはくれるだろうか。
ああ、頭を左右に振る、ダメだダメだ、今はそんなことを考えている暇はない。ホラー映画の話だったはずだろう?
単純に考えみよう。
イケメンは、ホラーが苦手なのか?
お化け屋敷で二人きり、暗く狭ーい部屋の中で、イケメンと可愛い子が身を寄せ合い。大きく育った二つの実がイケメン腕に押し付けられる。
可愛い子は「怖いよぅ…」と涙目で上目遣いをして来て、それを見てイケメンは安心感のある笑みを見せ、「大丈夫、僕がついてるよ」とさらに体を密着させる。この時点ででお胸もぎゅうぎゅうである
そして…そんなイケメンな存在が、ホラーが苦手…な訳がない。
イケメン=ホラー耐性ばっちし、つまり俺が答えるべき回答は…これだ…。
ニキ
ニキ
完璧だ、これこそがイケメンの回答だよなァ!!そう思い、言った。そして、間違った選択をした。
まちこりーた
りいちょ
しろせんせー
18号
まちこりーた
18号
キャメロン
ニキ
りいちょ
まちこりーた
ニキ
そんなこんなで話す事数刻。酒も良い感じに進み。そろそろニキの家に行こう。と言う話になっていた
伝票をキャメロンが持ち、しろせんせーが「ごちになりまーす!」と笑いながら両手を頭上あたりで擦り付けた。それにキャメロンが「お前の貯金箱からここの会計分引いとくわ」と言い
「冗談だよキャメロ〜ン、払うに決まってんだろ?ニキニキが」としろさんせーが俺を指差して言う。そこですかさず俺は「ああ、今回も、俺が全額出してあげるよ」と答えた
キャメロンは数瞬唖然とした後、ああ、なるほどね。といった風に肩をすくめた。
未だ意味が分からなそうなしろせんせーに、キャメロンが目線だけで俺の後ろをさした
しろせんせーが素直に俺の後ろ側を見ると、その次は俺を見て呆れ顔を見せてくれた。
因みにまちこりーたと18号は自分が食べた文プラス五百円程は必ずテーブルの上に乗せ、先に出ていた。払ってくれても良いのに
でも、それを言ったら「店から出た瞬間私の顔に水を顔におもいきりぶちまけたことを忘れたの?」と言われる事は目に見えている。あえて言わない…
ちなみにりいちょは「DVDレンタルは俺持ちだから誰か払っといて〜」と、先に出てしまった。やれやれだぜ!イケメンに感謝しろよな!!
支払いを済ませ、出入り口方へ足を向ける。すると会計をしてくれた子から、「あの」と声をかけられる。向くと両手でプラスチック製の箱に入ったお菓子をこちらに差し出し、「今、イベント中なんです」
と言った。これはこれは、気が使えるじゃあ無いか、側に居るはずのキャメロンとしろせんせーの方を見る
と、どうやら置いていかれていたようだ。なんだ、つまらない
箱の中からカントリーまあむを一つ手に取り、そのまま会計の子に「お仕事頑張ってね」と言い。向けた足をそのまま、出入り口の方へ進んだ。
外に出ると、酒で熱った体に冷たい風がひんやりと肌を刺す。あたりを見渡しても誰もいない。もう先に行ってしまったのかな。長く溜めた息を吐く
それは、白く、明度が高い。でもそれもすぐに消えた。利き足を地面に踏み込んだ
取り敢えず、俺の家に向かってみよう。
すると、あはは、と言う高い声の笑い声が遠くから聞こえて来た。顔を上げると、女の子が奥からこちらに向かって走って来ている。美人で可愛い子だ
連絡先くらい聞いておくか、とスマホの入っている右ポケットに手を突っ込む
「ねぇ」そう言おうと、口を開いた。が、後から見えてくる光景に、俺は固まった。
次は、奥の方から野郎が走って来た。て言うか待って、俺よりイケメンかも、足長、顔良、せめて声はブスであってくれ…そう願っても。かえで〜!と言う耳障りの良いテノールはとても良い声だった
女の子は立ち止まり、野郎がいる方へ両手を広げる。同じ様に野郎も手を広げ、飛びつく様なハグをした。彼氏持ちかよ、冷めた。早く家帰ろ。
スマホを握った手から力を抜き、また冷たい外へと手を放り出す。冷たい。
一歩足を進める。布の隙間からくる冷気が、いつもより一段と冷たく感じる
また足を進める
冷たい
もう一歩
冷たい
もう一歩
冷たい
それを繰り返す、先程見たカップルはとても温かそうだった。ハグとは、そこまで温かいものだったか、忘れた、最近はバックでしかヤってない。抱きしめた事はあっても。
抱きしめられた事は、両手で数えられる程度しか、無い。
寒い
指の先が赤く染まり、手の全体はパサパサと乾燥している。鼻先も、きっと同じ様に真っ赤だろう。
トナカイさんですか?
そう、トナカイみたいだ。クリスマスイブにはサンタを乗せて世界中の子供達にプレゼントを配らなきゃいけない。沢山のプレゼントと、ふくよかな体型をしたサンタと、夢を乗せて、走って行く
そして、真っ赤な鼻をしたトナカイは一匹しか居ないから。絶対に居なきゃいけない。大変なんだ、真っ赤なお鼻のトナカイは。だから、凄い
随分とトナカイを過大評価しているんだね
ニキ
キャメロン
しろせんせー
「喧嘩を売っているのか?」 「いやいや、まっさかぁ〜!」 キャメロンは真顔で、しろせんせーはニヤけずらで、二人が小突き合いを始める
俺は、瞬きを一度、二度、する。 吃驚した、声に出していたのか、そして、コイツらは、一体何処から俺のそばに居たんだ?
…
俺はニヤリと笑い、手や足が出そうな二人の鼻を思い切りつまむ。んぎゃ!どちらかが叫んだが、まぁ、大した問題では無い。
キャメロンがすぐに俺の手をはたき落とし、何すんだよこの野郎!と俺の鼻を摘もうとする。俺はすかさず二人から距離を取り、右ポケットに再び手を入れる
スマホを取り出し、右から左へをスワイプ。カメラを開く。
そしてしろせんせーが、気付く。
スマホを内カメにし、スリーショット。
真っ赤なお鼻のトナカイさんが、三匹
にっこり笑顔のニキ、口角を上げたしろせんせー、取り敢えずピースだけしといたキャメロン。これはこれで、良い写真だ
サンタのトナカイは一匹しか居ないけど、俺らはまとめて三匹いるから、別にそこまで大変じゃない。なんせ、助け合い、協力が仲だからね!
後でグループLINEにでも送っておこう。スマホをポケットにしまった。
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
俺の後ろにいた可愛い子、とは、会計時、俺がわざわざ「今回も、“全額”だすよ」と言う見栄を張った要因である子だ。
合コンに出ていた子で、個人的に、その子が、とても、タイプであったのだが…
しろせんせー
協力同盟、結んで数分でぶっちぎった。
俺はしろせんせーのスマホをぶんどり、ホームボタンを押す、もう一度押すと、すんなりと開けた。パスワードを掛けないなんて、不用心だな…と思いながらメッセージアプリを開く
そしてしろせんせーは、これからやられる事に察しがついたのか
おい!と言いながらしろせんせーはスマホを奪い返そうとする、それをキャメロンが制し、そのうちに丁度先程追加したであろう女の子の連絡先を消す。
そしてすこ〜し、この子とヤッてそうだなぁ〜。という子に、とある物を送る。まぁ、先に破ったのはあちらだ。俺悪く無いもん
キャメロンに目配せをし、しろせんせーが、隙をみつけた、と言わんばかりの勢いで俺からスマホを奪い返した。
そして、どれだけ探しても追加したはずの連絡先が無くなっていた事にしろせんせーは膝を着き、力尽きた。
キャメロン
しろせんせー
ニキ
そう言いながら。頭の中で思い描く、サンタのトナカイ。サンタだけのトナカイ
ほんとうにサンタのトナカイは大変だよなぁ。一匹しか居ないのだもの。何匹もいるうちの、一匹。 増殖させる方法が無いわけでも無いが、無理矢理させたとなると、本当に可哀想になる。
まぁ、サンタが居ない俺らには、関係のない話ではあるがね。にしても今は
温かい
三人で駄弁りながらニキの家に向かう
時に手足、顎や後頭部を武器にして戦った。
三人の喘鳴が大きくなり始めるとニキの家が見えてきた。そして、ニキの家の前にはまちこりーたと18号とりいちょが居た。
りいちょは俺たちの姿を見つけると、凄い剣幕で怒鳴ってきた。近所迷惑です。やめて下さい
りいちょ
ニキ
俺も中々の大声で返した、ご近所さんには後々ポップコーンを差し入れします。鯖みそ味
18号
りいちょ
まちこりーた
なんと、窓でも壊して無理矢理入っているだろうと考えていたが、大丈夫だったようだ。
いつしか俺がしろせんせーの家に無理やり入ろうとして近所の人に警察を呼ばれたのを思い出した
あの時は若かった…
まぁ言ってしまえばつい半年前の出来事だがな。まぁイケメンだから許された
結果的に何も壊してないから許された
俺のピッキング術が下手過ぎて時間かかりすぎたから不法侵入にはならなかった
早めにしろせんせーが帰ってきてくれたから許された
懐かしいな…
きっと、あの時自宅の扉をちゃんとした鍵で開けた時のしろせんせーは、今の俺の様な気持ちだったのだろう。
鍵を左に回して…開ける。カチャ、と言う音にまちこりーたが反応して、俺を押し退けて家に入った
続いて後の四人も中に入っていく、「入って良いよ」なんて言っていない。勝手に入ってゆく
動物病院から家に帰って来てバッグから跳ねる様に逃げて行く猫の様…
猫なんて飼ってませんけどね。
まちこりーた
キャメロン
しろせんせー
18号
ニキ
自分がもし他の誰かに家に行っていたとしてもこの人達と同じ行動をしていたであろう自分を棚に上げ文句を溢す
でも俺が零した文句は誰も聞いちゃいない。みんなそれぞれ好きな事をしにすぐ散らばった
お願いだから大人しくしててくれ…!!!