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辛い壁 〝からいかべ〟
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花桜月華
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コメント
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瓦礫が転がり、爆音が響き渡る。
お互い、自らの正義のために戦い傷つく。
己の友のために、娘のためにと戦う。
ただ、敵を倒す。それだけなのに、心が痛い。黒い霧に覆われ、戦いたくないと叫び続ける。
自分の知らない自分がいる。
意味が分からない。敵の桃でさへ戦闘には集中できていない様子だった。
桃際右京
鬼神の子、一ノ瀬四季と戦っている。
あいつと戦っていると、どうも心が痛む。
理解ができない。自分にとっての1番は娘の手毬で、炎鬼の餓鬼じゃない。
一ノ瀬四季
敵なのに、助けたくなる。 娘よりも優先しそうになる。 生涯、愛すと決めた人がいるのに愛おしく感じてしまう。
この心を締め付ける想いはなんなんだ?
なぜだろ、この想いを知らなければいけない気がした。
この2人だけではない。銀、国領でさへ違和感に気づき始めていた。
だが、その違和感に気づききる前戦いは終わり。
右京、銀の淡く暑い炎は消え、戦場から帰ってくることはなかった。
知らぬ知らぬの間に、2人の運命の砂時計は止まっていた。
少年の心には、枯れているアサガオがあり。違和感だけを残した。