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つかであきひろ
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アスーカル
アスーカルが一枚目の質問を読み上げる。
ヴァローナ
ヴァローナ
少し考えたあと、ヴァローナは慣れた店名を口にした。
ソルト
ソルトが思わず声を上げる。 毎月休日に行く。 何気なく添えられたその一言に、客席からも小さなどよめきが起こった。
アスーカル
アスーカル
改めて、アスーカルがヴァローナの服装を眺める。 柔らかな生地に、ゆったりとした輪郭。 普段、表舞台で見かける姿とは随分と印象が違う。
ヴァローナ
ヴァローナ
アスーカル
予想外だったのか、アスーカルが声を上げて笑う。
ヴァローナ
ヴァローナは特に気にした様子もなく、淡々と言葉を続けた。
アスーカル
ヴァローナ
一つの系統に拘るわけではないらしい。 今日の服。 仕事の時の服。 人前へ出る時の服。 それぞれを思い返すように、ヴァローナは軽く視線を上へ向けた。
アスーカル
アスーカルが次の質問へ移る。 この後、実際に歌うことになっているのだ。 客席から向けられる視線にも、先ほど以上の期待が混じっていた。
ヴァローナ
ヴァローナ
アスーカル
アスーカルの表情が、一瞬で明るくなる。 司会者としてではない。 《メルシィ》の一人として、素直に零れた喜びだった。
ヴァローナ
ヴァローナは柔らかく笑って、そう返した。
アスーカル
アスーカル
アスーカルが質問を読み上げた途端。
ソルト
隣から、静かな声が差し込んだ。
アスーカル
ソルト
ソルトは僅かに視線を逸らす。
ヴァローナ
当の本人は、特に困った様子もなく答えた。
アスーカル
ヴァローナ
あまりにも淡々と語られる経緯に、アスーカルが目を瞬く。
アスーカル
ヴァローナ
アスーカル
即答だった。 アスーカルもあっさりと引き下がる。
ソルト
先ほどまでとは打って変わり、ソルトが進行表へ視線を落として次の質問を読み上げた。
アスーカル
ソルト
アスーカルが横から顔を覗き込むと、ソルトは勢いよく顔を背ける。
ヴァローナ
ヴァローナ
アスーカル
その言い回しを、アスーカルは聞き逃さなかった。 すぐさまヴァローナへ身を乗り出す。
ヴァローナ
アスーカル
ヴァローナはそれ以上答えることなく、口を閉ざした。 アスーカルの困惑した声が収録室に響く。 その隣で、ソルトが手元の進行表を持ち直した。
ソルト
声が速い。 有無を言わせぬ勢いで、番組はCMへと切り替わった。
舞台裏。 CMへ切り替わると同時に、三人は照明の落ちたステージを離れた。
アスーカル
アスーカルが袖へ戻るなり、スタッフの手元を覗き込む。
ユモト・リンネ
ユモト・リンネ
琳寧は集計結果を手渡すと、改めて深く頭を下げた。
ヴァローナ
ヴァローナは穏やかに返す。 その様子を横目に見ていたアスーカル――ミークワームは、途端に肩の力を抜いた。
アスーカル
ソルト
ソルト――ローゼが、堪えていたものを吐き出すようにヴァローナへ詰め寄る。
ヴァローナ
ソルト
ヴァローナ
ソルト
言葉が萎んでいく。 ヴァローナの性格を知っているからこそ、否定できない。 困っている者を目の前にして。 既に頼まれてしまったあとで。 番組の出演者を確認したところで、きっと結果は同じだった。
アスーカル
ミークワームが二人の間から顔を覗かせる。
ソルト
ローゼが言葉を濁した、その時。
集計来ましたー! CM明けまーす!
ディレクターの声が舞台裏へ響いた。 三人は揃ってステージへ視線を向ける。 私情を引っ込める時間は、もうほとんど残されていなかった。
コメント
1件
うわああ第17話めっちゃ良かったです…!!!😭💕 ヴァローナさんの「好きな人いるのは承知の上」のくだり、淡々と言うから逆にエモすぎません!?あとソルトちゃんの「別の質問に変えれない?」がもう完全に恋する乙女の防御反応でしかなくて鼻血出るかと思いました…笑 甘味処とファッションブランドの話もヴァローナさんの人柄がじわじわ伝わってきてほっこりしました〜✨ 歌唱パートまだなのにこの密度!次回が待ちきれないです🔥🔥