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幻想郷 ー それは日本の人里離れた山奥の辺境の地に存在するとされる場所。そこには妖怪や妖精は勿論、神様などが住むまさに幻想的な場所。
しかし、そんな幻想的な場所でもトラブルはつきものだ。
いわゆる“異変”と言うものだ。
不幸にも異変に巻き込まれる人は少なくはない。まさに今巻き込まれようとしている半人半霊がいる。
名は魂魄妖夢(こんぱくようむ)白玉楼の剣術指南役兼庭師であり、主人の幽々子に仕えている従者だ。
しかし従者という身にも少なからず不安は募っていく。
妖夢
妖夢
妖夢
妖夢
妖夢
妖夢
???
妖夢
妖夢
???
妖夢
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妖夢
???
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妖夢
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妖夢
妖夢
???
妖夢
???
妖夢
妖夢
???
???
???
男が唱えた瞬間紫が使う隙間に似たような裂け目が現れた。
妖夢
妖夢は刀を地面に刺すが抵抗は虚しく、握っている手も限界が近づく。
妖夢
刀から手を離し、妖夢は裂け目の引力に身を委ねた。風に飛ばされ揺られるたんぽぽの綿毛のように。
何時間、いや一瞬だったかもしれない。そんな時間が過ぎ、目の前に広がる光景に妖夢は目が丸くなる。
見た事ない建物が空高くまで聳え立つ光景に少し脚がすくむ。
妖夢
妖夢
妖夢
妖夢
しかし、疲れ切った精神状態であの怪しい商人と戦ったせいか小一時間も走ることができなかった。
ズタズタになった心と体を引きずり、身を委ねてしまった後悔に苛まれながら歩き続けた。
するとつるやツタ、雑草が生い茂った人気のない公園に着いた。
妖夢
歩く動作を止めると急に思考が全て悪い方に働き出す。
せめて出掛けたことを幽々子様に伝えておけば、私にもっと力があれば、私が身を委ねなければ、私が判断を誤らなければ、
私が私が私が私が私が私が私が私が私が………
人気もない公園、しかし微かに声がする。
歌声のようなものが。
人がいるようなところでは野宿すらままならない。恐る恐る声のする方へと棒になった足を運ぶ。
妖夢
声の正体は、妖夢と同い年くらいの少年の歌声だった。
妖夢
その歌声は木々の葉の隙間を縫うように透き通った声をしているが芯があり力強いものだった。
響
響
響
響
妖夢
綺麗な歌声で緊張が解れたのか、一気に体の力が抜け気を失ってしまった。
木琴
木琴
木琴
木琴
木琴