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朝から降り続く雨
私は傘を握りしめていた
今日は、久しぶりにゆあんくんと会う約束をしていた日
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るる
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
待ち合わせ場所に着くころには、靴の先が少し濡れていた
でも、ゆあんくんの姿を見つけた瞬間、そんなことどうでもよくなった
二人で一本の傘に入ると、距離がぐっと近づく
肩が少し触れただけで、心臓が跳ねた
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図書館の中は、しんと静まり返っていた
ページをめくる音だけが響く
並んで座ると、ゆあんくんの体温がすぐ隣に感じられる
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思わず息を呑む
静かな空間だからこそ、その言葉がまっすぐ胸に届く
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顔が熱くなる
声を出すと注意されそうで、でも何も言わないと余計に意識してしまう
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ページを閉じて、少しだけゆあんくんの方を見た
真剣な横顔
照明の光に照らされたその表情が、心に焼きつく
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笑いながら、私は彼の肩にもたれた
静かな図書館の中で、二人だけの世界が広がっていく
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小さくつぶやいた言葉はページの音に溶けて消えていった
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