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ガチャッ
美咲
誰にも聞こえないような声でドアを開けた
美咲
帰宅したのは夜の1時
イベントが長引き ギリギリ間に合うはずだった終電を逃した やっとタクシーに乗り体力的に限界だった 美咲は自宅ではなく誰もいないはずの シェアハウスに帰ったところだった
美咲
重い足をなんとか動かす
普段言わないようなネガティブな 言葉を連鎖しながらリビングへ向かった
美咲
カチッ
美咲
誰かいるかな。なんて少し期待したけど まぁ、誰もいない。
美咲
普段8人の声で賑わうリビングは 冷たい空気で覆われていた
美咲
お風呂.....ご飯...... 無理だよ、
美咲
ドサッ
美咲
寒い....
美咲は思いきりソファに倒れ込んだ
普段感じないような寒さに 違和感を覚えながら美咲は眠っていた
美咲
目を覚ますとまだ外は暗かった
そして今の時間は2時半
美咲
1度寝たら起きることがほとんどない美咲
目を覚ました理由は頭痛
美咲
美咲
重たそうな体を起こして ペットボトルの水を飲みに キッチンまで歩いた
電気をつける余裕もなく 真っ暗なリビング
月の明かりが少し当たって 薬箱と水の場所は把握できたものの 痛み止めが見つからない
美咲
ガサゴソ
美咲
美咲
元々視界が悪いのに なぜかこういう時に限って眩暈が襲って来た
美咲
美咲
美咲の頭痛が治ることはなく むしろ強くなっていく
美咲
相変わらず寒気も
目の奥を刺すように続く痛み
美咲
美咲
美咲
鎮痛剤は諦めた とりあえず寝れば治る そう思いペットボトルを握り締め
立ち上がった
美咲
ぐるぐる世界が回ったかのように思った
頭で考えているほど素直に 足や手は言うことを聞かない
美咲
倒れ込んだ
冷たいフローリング
美咲
なんて呟いた
すると。
バタッ
ドサッ
ガタガタガタ
美咲
あさっていた薬箱と干してあった食器が 雪崩のように激しい音を立てて落ちた
美咲
美咲
美咲
この激しい音は家中に響いた
美咲
美咲
美咲
弱音を吐き始めた
家に誰もいない。そして自分は動けない
美咲
すると。
ガチャッ
?
美咲
聞き馴染みのある声だった
大好きな声
カチッ
桜花
美咲
桜花
桜花
桜花
桜花だ。
桜花に見つけられた美咲は汗だく
床に倒れ熱った顔をして肩で呼吸をしていた
美咲
美咲
美咲
美咲
なぜここに美咲がいるのか。
逆に美咲はなぜここに桜花がいるのか
疑問はあるけどまずは
桜花
美咲
桜花
美咲
桜花
桜花
桜花
美咲
美咲
息が荒い まともに会話が難しそうな美咲
桜花
桜花
桜花
美咲
桜花
美咲
美咲
桜花
桜花は頭を撫で、すぐに美咲の部屋から タオルと着替えを持って来た
桜花
もう美咲はされるがまま。
桜花
桜花
ピピピピ
体温計の示す数値は39.5
桜花は数値を伝えることなく 美咲を抱き上げソファに寝かせた
桜花
桜花
桜花
美咲
桜花
美咲
桜花
桜花
美咲
ガチャッ
桜花
桜花
美咲
桜花
美咲
確かに美咲の肩は細かく震えている
桜花
美咲
桜花
桜花
美咲
プチプチ
桜花はカーテンを閉めに立ち上がった
桜花
美咲
桜花
桜花
美咲
桜花
桜花
美咲
美咲は頭までブランケットを被り 苦しそうに目を瞑る
美咲
桜花
美咲
美咲
桜花
美咲
桜花
美咲
桜花
桜花
桜花
桜花
桜花
美咲
美咲の額は汗だらけ
話しかけてくるようになったから さっきよりマシになったかと思ったけど そうでもない
前髪を額にくっつけて
たまに眉間に皺を寄せ痛みを堪えている
美咲
桜花
桜花
美咲
美咲
桜花
桜花
美咲
桜花
桜花
桜花
桜花
美咲
美咲
桜花
桜花
桜花
桜花
美咲
美咲
桜花
桜花
美咲
桜花
美咲
桜花
桜花
美咲
美咲
桜花
こんな会話をしながらも ずっと背中をさすり 優しく声をかけてくれている桜花
桜花
美咲
2時間後
桜花
桜花
桜花
美咲
美咲は先程より頬が赤く染まっている 咳も重くなって来た
桜花
美咲
桜花
美咲
桜花
美咲
具合が悪いせいか
今日はやけに美咲が素直だ
美咲
起きた衝撃で美咲の頭に痛みが走る
桜花
美咲
桜花
桜花
美咲
こめかみを抑えながら険しい顔をしている
桜花
桜花
桜花
美咲
まるで幼稚園児かのように意地を張る美咲を 優しくゆっくり車まで連れて行った
正月休み
やってる病院だって限られてる
だから病院は激混み
具合が悪く立ってアーティストだ
深めの帽子を持ち家を出た
美咲
桜花
桜花
桜花
助席の美咲は さっきまでの真っ赤な顔が嘘かのように 顔面蒼白でブランケットにくるまっている
桜花
桜花
桜花
美咲
桜花
信号待ちで家の前の自販機で買った 温かいお茶を美咲に渡し 急いで車を動かした
病院に到着したもののご時世的に 発熱している美咲の検査は車内で
美咲
美咲
桜花
桜花
桜花
結果はどの検査も陰性
桜花
桜花
美咲
桜花
会話のスピードがいつものようにいかず
美咲
桜花
美咲
桜花
美咲
桜花
桜花
桜花
美咲
桜花
桜花
桜花
美咲をおんぶしてソファに寝かせた
それと同時に
ガチャッ
柚葉
桜花
柚葉
桜花
桜花
柚葉
桜花
柚葉
柚葉
美咲
柚葉
桜花
柚葉
柚葉
桜花
桜花
桜花
柚葉
桜花
柚葉
柚葉
桜花
桜花
柚葉
桜花
桜花
桜花
柚葉
柚葉は慣れた手捌きで 鍋でぐつぐつ材料を煮始めた
柚葉
桜花
柚葉
桜花
桜花
桜花
柚葉
柚葉
桜花
柚葉
桜花
柚葉
桜花
美咲
真っ赤な顔の美咲の目が開いた
桜花
桜花
美咲
美咲
柚葉
美咲
美咲
柚葉
桜花
美咲
柚葉
桜花
桜花
柚葉
桜花
柚葉
柚葉
柚葉
柚葉
柚葉
桜花
柚葉
桜花
美咲
柚葉
桜花
柚葉
柚葉
桜花
美咲
美咲
柚葉
美咲
美咲
桜花
美咲
美咲
美咲
桜花
柚葉
桜花
柚葉
桜花
桜花
美咲
柚葉
柚葉
桜花
美咲
その後美咲の熱は下がり無事回復した そして3人とも無事に帰省
1週間後 再びシェアハウスには8人の賑やかな声が戻り また新しい1年を共にスタートさせた
end