まだ空が暗いうちに目が覚めた
昨日彼奴らに嫌われたというのに自分で思うよりも平気だったようだ
下に降りて朝ごはんを食べた
顔を洗った
着替えを済ませた
7時になるあたりで家のチャイムが鳴った
こんな朝早くになんだろう
sha
玄関に聞こえるくらいの声で返事をする
タッと急ぎ足で玄関に向かい扉を開けた
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sha
扉の前に立っていたのはロボロだった
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sha
拍子抜けするほどあっさりとそう伝えられた
それに、何故此奴は此処にいるのだろうか
まさか流石に、それだけ伝えるために来たのではあるまいし
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sha
此奴絶対わかってて言ってんだろ
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そう言ってロボロは手を差し出してくる
昨日までと同じように
sha
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ロボロはいつも通りの無表情で返してくる
そうやっていつも通りを再現しなくたって
sha
sha
わざわざ家まで来て
いつもと同じように話しかけて来て
普段通り、何も変わらないとでも言うように
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sha
ぽつり、と声が漏れる
sha
脳裏に受かんでくるのは過去の記憶
sha
話し出したら止まらない
sha
昔から思ってた
なんで俺だけ?
俺だけ
無視されて
ハブられて
いじめられて
嫌われて
殴られて
蹴られて
落とされて
陰口言われて
罵られて
夢を見ることすら許されないの
sha
視界がぼやける
俯いた顔を上げたくない
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sha
思いがけない一言に俺は俯いていた顔を上げた
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いつの間にか至近距離まで迫っていたロボロに目を見開く
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rbr
sha
sha
ロボロは黙る
なにか言い返せばいいのに
あーあ、やっぱ期待するだけ無駄じゃん…笑
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sha
ロボロは〝天〟の面を外す
sha
その見覚えのある顔に俺は驚愕する
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確かによく聞けば同じ声
むしろ何故気づかなかったのか過去の自分を殴りたい
忘れない
忘れるはずもない
だって、俺を最初にいじめ始めた
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mrkー
mrkー
mrkー
sha
過去のトラウマがフラッシュバックする
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sha
軽い感じでそう言い放つ雰囲気は完全にもうロボロだった
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そう言って手を伸ばしてくる
伸ばされた手を俺は反射で払った
ロボロは一瞬驚いたような顔をしていた
けれど、すぐにいつもの無表情に戻って後ろに下がった
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違う
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違う
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こんなことがしたかったわけじゃない
sha
本当に言いたいことは喉の奥でつっかえて出てこない
sha
心の叫びは虚しく家の扉が閉まる
昔から何も変わっていない
こんなんだからいじめられても当たり前だ
sha
ポツリ、と誰もいない家で呟いた
sha
ぐちゃぐちゃな感情のまま
sha
ぼやける視界はきっと気のせいだ
目頭が熱くなるのは朝だからだ
胸が苦しいのは、きっと、
きっと、きっと、!
彼奴が彼奴だったからだッ…!
一人で学校に登校し、自分のクラスの扉を開けた瞬間だった
騒がしかった教室が一気に静まり返り、全員が俺の方をむく
その嫌な視線から逃げるように席に向かった俺の目に入ったのは机に書かれた悪口
死ねば いじめっ子 生きる価値無し 最低 ゴミ バカ
慣れてる
俺は気にしないで椅子に座ると、昨日まで仲良く挨拶したり遊んだりしてた奴ら
簡単な嘘に騙される正義のヒーロー(笑)たちだ
mob
…面倒くさ
sha
mob
mobは強く俺の机を叩いた
その衝撃でせっかく今出したばかりの教科書やノートがバラバラと重力に従い落下していく
mob
嫌いなら構わなければいいのに
sha
mob
mobはガッと俺の胸ぐらをつかんで殴りかからんばかりの勢いで詰め寄ってきた
sha
その出来事をどこか他人事のように感じながらmobを見る
sha
sha
sha
昔から思ってた
ずーっとずーっと
なんで此奴らは殴るんだろうって
sha
mob
…なんで驚いてんの此奴
mob
あぁ、そういうこと
sha
sha
sha
sha
sha
mob
あーあー、驚きすぎて声も出ない?
拍子抜けやわ
前の奴らなら殴ってきたけどなー
sha
sha
sha
sha
mob
あーあ、ばっかみたい
度胸もないくせにいじめるなんてしようとして
sha
その一言で相手が怒ったのが見て取れた
高校生にもなって怒りやす過ぎる
mob
sha
sha
ガンッ、と頭に衝撃を受けた
sha
mob
sha
痛くなくなったら人間じゃなくない?
麻酔とか受けてたら別だけど…
mob
強がり?確かにそうかもね
mob
やっぱり?
俺は役立たず?
mob
おれはいらないこ?
sha
mobが俺にまだなにか言おうとした瞬間、学校のチャイムが鳴り先生が入ってきた
先生
先生
俺に掴みかからんばかりの勢いで詰め寄っているmobを見て先生は驚いたような顔をした
mob
先生
sha
俺が先生を見ると、先生は驚いたように目を見開いた
sha
先生
先生
mb
ガタガタと音を立ててクラスメイトたちが立ち上がる
mb
今日もまたつまらない毎日が始まった
終わりたい
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