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創作小説

友情・青春物語

桃×赤メイン

nmmn

ご本人様に関係ありません

 

 

 

 

 

軽快になるチャイムが

一日の始まりを告げる

夏休みを目前とした教室は

暑さのせいか

それとも期待からか

いつもより騒がしく感じた

その騒がしさの一端に俺も入る

夏休みは成し遂げたいことがある

いや絶対

必ず成し遂げなければいけない

そんな決意がバレないように

友達の話をいつものように笑い飛ばす

ねぇーーあついーー!!!

まー夏だし?笑

今年もどっか行こうぜ!

いや受験勉強は?

そんなん知らん

受験なめるなよ笑

真面目ぶるなよ桃ちゃん

僕は桃ちゃんが地頭いいだけで

実はあんま勉強してないこと知ってるんやで!?

はー!!?!

勉強してるわ!!!!!

ハッタリ言われててかわいそー笑笑

笑ってないでたすけて!?

見捨てられてやんのー笑

うるせえよ笑笑笑

高校生活最後の夏

泡になって消えないように

最後まで足掻いてみせる

 

 

 

憂鬱な授業も終わり

日が落ち始めて

じめじめする感覚に苛まれる

この感覚が嫌ったらしい

俺は軽音部

桃くんは生徒会

お互い放課後の過ごし方は違うけど

金曜日は丁度2人とも休みで

こうして一緒に帰っている

てか赤 頭よくなった?

え なんで?

だって前までは先生に急にあてられたら

90%くらいの確率で間違えてたのに

おい

今は大体正解してるじゃん

なんか裏技使った?

なんでそういう見方しかできないわけ?

隣の柴崎さんから答え聞いてるの?

うるさいなーーー

俺も勉強したら

これくらいできるし!

ふーーん

自分で聞いといて随分興味なさそうじゃん

だってどうせ

「赤 天才だから」

ってドヤ顔で言うんでしょ?

...

自分の行動を読まれたのが悔しくて

桃くんをちょっとだけ睨みつける

あーはいはい

赤くんは天才でちゅねーー

子供扱いすんな

だって子供じゃん

桃くんもね?

あーもう帰るよ?

いつまで下駄箱にいるつもり?

桃くんが話し始めたからじゃん!!?!

てか夏どうする?

どうするって?

いやどっかみんなで行こうよ

えー?

受験は?

んんー1回だけ!!

1回くらい遊ばないと

張り詰めたままでもだめでしょ?

んーまぁそう?

そう!!

じゃあ彼奴らにラインするか笑

おっけー!

てかどこ行くの?

それはまだ決まってない

てか俺が決めることじゃないし笑笑

笑笑

赤はどこ行きたい?

え 俺?

んーーー

海は嫌だし

キャンプとか?

海 嫌なの?

え、あーうん

口に入るんだよねー笑

だからやだ

ほんとに高3?笑笑

うるさいなーー

桃くんはどこ行きたいの?

俺は赤と違って海かなー

まじ?

大マジ

海って青春ぽくね?

理由それ?笑笑

おっさんみたいなんですけど笑笑

はー!!?!

学生が海に行く理由なんてそんなもんだろ!!!

いや青春とかしたいタイプなんだーって

そりゃ全人類したいだろ!!!

できるなら!!!!!

じゃあ俺たちできないね

....

かなしいこと言うなよ....

笑笑ごめんごめん笑

俺たちで青春しよ?

よし!じゃあ海決まりね!!

いや海は無理

えーーーー!!

 

毎週金曜日になると響く笑い声

おかげで土曜日はいっつも頬が痛い

眩しい夕日を

卒業まで桃くんと見れますように

叶ってほしい願いを

祈りを胸に灯した

 

 

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黎明に花を添えて

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