慧音
....。(寺子屋の門に、"本日休校"の立て看板を掛けて。)
チルノ
あれ?(ゆっくり飛んで来て、ゆっくり慧音の近くへと降り立ち。)
チルノ
慧音せんせー!今日は休みなの?
慧音
そうだぞ、チルノ。今日は休校だと昨日伝えた筈だぞ?ここで何をしている?
チルノ
あはは!間違えてきちゃった!(頭を掻きながら。)
大妖精
チルノちゃーん!...もう、今日は休校だって言ったじゃない!(後からやってきて。)
大妖精
あっ、おはようございます慧音先生!(飛んでいた所から着地し、ぺこりとお辞儀して。)
慧音
ああ、おはよう大妖精。とりあえず2人は、もう帰りなさい。私は仕事があるからね。(妖精2人に帰るように促し。)
妹紅
(ゆっくり、慧音の様子を伺うように歩いてきて。)
チルノ
わかった!またねー!(軽ろやかな足取りで飛び去り。)
大妖精
それでは、失礼しました!(そのあとに続いて、ゆっくりと飛び去り。)
慧音
ああ。気をつけるんだぞ、2人とも。(優しく手を振って。)
慧音
...妹紅、待たせてしまったな。(妹紅に向き直って。)
妹紅
いや、良いよ。あの子達も元気で良いじゃないか。...それより。(ある方向...。昨日の夜更けに突然現れた神社が建つ方向を見て。)
慧音
ああ。早速いくとしよう。
練也
(仮釈放という形で牢屋から出た練也は、聴房室へと通される。そこで腰掛けるや、穏やかな様子で話は始められた。文の他に、彼の傍には椛の他に数人の白狼天狗達が控えていた。)
文
まず手綱を外しましょうか。苦痛だったでしょう。(ゆっくりと練也の両手を縛っていた縄を解き。)
練也
ああ。短い時間であったとは言え...。....(解かれ自由になった手首から先をブラブラと揺らし。)
練也
ミシミシとめり込む痛みは堪えたよ。手が自由になるのはありがたいことだ。
文
それは、失礼をしました。我々天狗も妖怪の山に属する主な派閥の為、こういう案件には厳重に対応をしなくては、他の種族に示しがつかないんですよ。(面と向かって練也に話しながら、茶を勧めて。)
練也
妖怪の山ね...。書籍通り、か...やはり。(いただきますして、一口ゆっくり啜って。)
文
書籍とは?もしや、外の世界においてこの世界を映した資料が出回っているということですか?(徐にメモ帳を取り出して、筆記を行いながら質問を投げかけ。)
練也
うん。...妖怪の山に住んでいる種族のことについてもある程度は書かれていてね。...だけどちょっと古いのだったし。(コトッと湯呑みを置きながら、文に向き直り。)
文
ふむふむ...。では、ある程度予備知識をお持ちということですね?この山や他の名のある地名などの所在なんかも、ご存じだったりとかは?(簡単にメモ帳に書き記していき。)
練也
いや...地名や、人名だけだよ。概略だけさ、ホントに。
文
いえいえ。お気になさらず。さて、続いてなんですが。(メモ帳のページを新たにめくり。)
文
貴方は、昨晩...正確な言い方では今日の深夜頃。私と会いませんでしたか?この顔に見覚えは?(自身の顔を指差して。)
練也
...いや。見てない。....えっ、いやちょっと待ってくれ。
練也
逆に、質問する..."俺"を見たのか?
文
ええ。貴方本人でした。
椛
しかし、文様。その時間帯では、彼は既に私達の手に落ちていました。その情報はいささか不確かかと。
文
ホント妙ですね、昨夜霧の湖で貴方と遭遇したならば椛達に捕獲されていないことになってしまう...。...わかりました。(昨夜の人物に該当なし...っと。と呟きながら書き記して。
練也
...アイツも来ていたのか...この世界に...