罰ゲームは嘘コクでした

私は今までの事を全て話した

望まれず産まれてしまったこと

母に認めてもらいたくて勉強したこと

将来に向けて貯金していたこと

母にそれを全て奪われたこと

そして最後に___

彼が言ったこの言葉は

後に意味を知る事になる

ｶﾞﾁｬｯ___ﾊﾞﾀﾝｯ

佐野君と出会って

私は随分と変わった

あー、やっぱり___

私はこの時、自分に誓った

借りたものを3倍にして返し

彼と対等に並んだ時、 私は彼に告白する

ねぇ、佐野君

〝その時〟が来るまで

私のそばにいてね___

3年後、私たちは高校生になった

入学当初

私はすぐに新しい友達が出来て

何もかも順調だった

、、なのに

彼はどこに行っても目立つ

良い意味でも、悪い意味でも

この時、私は彼らに目が行き

油断をしていた

↑ちょっと嬉しい

ﾄﾞﾝｯ

初めて見る顔で

整った顔に

ふわっと艶やかな髪

そして何より

目に光が無かった

彼女の名前は

水無瀬 葵

彼はへにゃっと笑うと

彼女は柔らかく、可愛らしい 笑顔で答えた

彼女はその場を立ち去った

長い間、私は彼のそばにいた

だから分かる

貴方のその笑顔

この日から

彼は徐々に私から離れて行った

ﾓﾌﾞに言われた言葉が頭を遮る

「恥ずかしくないの？」

ﾄﾞﾝｯ

近くで鞄が落ちる音がした

その瞬間、私は理解した

あぁ、利用されたのか

ｶﾞﾗｯ___ﾊﾞﾀﾝｯ

やってしまった

絶対やってはいけないと

決めたはずなのに…ｯ

ｶﾞｼｯ

神様

私にまだご慈悲を下さるのなら

どうか

この場から逃げさせてください

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