私は今日も悪女として猫を被る

青春ってやつは、友達と仲良くして遊ぶ…そういうことのことを言うの？

そんな普通なこと、私にできるわけないじゃん。

だってこれは、私が好きなようにできる私だけの物語なんだし。

そうだ、全てのことの発端はこいつだ。

そう、悲劇は小学五年生の時＿＿＿

私のお母さんは、事故に遭って死んだ。

お父さんは、お母さんが死んでからお金を全て他の女に使って、私には愛情1つなかった。

お父さんは、ある女に洗脳されていっていた。その女が、こいつ、陽菜乃のお母さんだ。

私からお父さんと家のお金を全て巻き上げて、今じゃ私達は貧乏人だ。

お父さんは洗脳が解けずに犯罪を起こし逮捕。おばあちゃんやおじいちゃんがなんとか私のことを支えてくれてるけど…

だからって…お前は他人ズラ？そんなことが許されるの？

私は知ってた。陽菜乃のお母さんがどうして私のお父さんに辿り着いたのか。

陽菜乃だよ、そう、陽菜乃が促してたんだよ。陽菜乃は知らないかもしれないけど、私聞いたから。

「あの詩乃ってやつ、前からイキってたよねぇ。ウザくてさー。家の執事に、あいつの母親殺せって言ったら上手くいっちゃった。だから次は、父親かなぁ？」

犯罪だろ、そんなの。

お母さん、お父さん、私どうすればいい？どうすればよかった？こいつを殺す？そんなことできないよ。もし私のやり方が見つかったなら…

そっか。

いじめればいいんだ。

こいつの心がグッチャグチャに潰れるまで、毎日毎日やってやる。

お前が私達家族に与えた苦しみよりも、苦しんでよ。

そしたら楽になれるかな＿＿