ちゃんと起きてね、なんて言って
いつもの笑顔で何事も無かったように
部屋から出ていくつりめを
そらは目で追うことしかできずにいた。
そら
耐えられなかった。
つりめを安易に奪われてしまったことに。
するとそらの体は勝手に
えいじの部屋へと向かっていった。
そら
えいじ
扉を開けるとそこには
編集もせずただベッドに寝転ぶえいじの姿があった。
そら
えいじ
そら
えいじ
そら
思わず間抜けな声が出てしまう。
えいじ
そら
えいじ
えいじは顔色ひとつ変えず上体を起こせば
ポケットからスマホを取り出す。
なんて余裕なんだとそらの口からため息が零れた。
えいじ
違う、と反論しようとしたものの
言い訳が見当たらなかった。
えいじ
えいじ
あまりにも図星を突かれすぎてしまって
黙りこくってしまう。
そら
えいじ
そら
するとえいじはスマホをしまうと
そらを凝視してニヤッと口角を上げる。
えいじ
そら
えいじ
えいじ
どんな状況下に置かれても
冷静でいられるえいじに
そらは憧れを抱いた。
えいじ
えいじ
そら
思わずお互い吹き出してしまった。
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