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あの後

急いで救急車を呼び

救急治療室へと

入っている

さとみくんのことを

待っている。

僕は顔の前で

手のひらをくっつけ

さとみくんの無事を願う。

神様…いや

サンタさんでもいいから

お願いです

さとみくんのことを

助けてください。

そのためなら

何でもしますから。

お願いします。

心の中で

一生懸命そう願う。

焦りと不安のせいか

一秒が長く感じてしまう。

そんな中

しばらくすると

治療室から

お医者さんが出てきた。

僕は急いで問いかける。

ころん

先生、さとみくんは!?

ころん

大丈夫なんですか!?

医者

しんみりとした

顔をする先生を見て

僕は直感的に

無理だったんだ…

そう感じた。

その時

先生がゆっくりと

口を開ける。

医者

落ち着いて聞いてください…

医者

最善は尽くしましたが、さとみさんは…

医者

死亡しました。

ころん

…なんで。

僕は地面に膝をつけ

床に落ちる僕の涙を

ただ見つめる。

僕のせいだ。

僕のせいでさとみくんが…

…僕って最低だ。

そう絶望していると

看護師の人が

僕の肩を優しく叩いた。

看護師

あの…

ころん

…なんですか?

看護師

これ…さとみさんがずっと手に持っていた物です。

そう言って渡されたのは

「ころんへ」と

書かれていた

手紙だった。

僕はそれを受け取り

滴り落ちる涙を流しながら

ゆっくり開く。

ころんへ

直接言うのは

照れるから

手紙を書いてきたんだ。

簡潔に言うと

俺はお前のことが好きだ。

出逢った時から

お前と話した時から

お前に夢中だったんだ。

でも、それを

言う勇気は俺になかった。

だが、これだけは信じてくれ。

俺はお前のことが大好きだ。

俺の事を好きになってくれなくても

構わない。

でも、ひとつ頼みがある。

俺の横にいてください。

そして俺の横で

無邪気な笑顔を見せてください。

これが俺の頼みだ。

無理にとは言わない。

もしころんが良いって

言ってくれるんだったら

俺のそばにいて欲しい。

さとみより

ころん

…さとみくん。

僕は手紙を

グシャグシャにさせながら

泣きわめいた。

一つ一つの文字が

さとみくんらしくて

余計に涙が出てきた。

逢いたい

顔が見たい

声が聞きたい

そんな叶わない願いを

胸に抱いて

僕は無邪気に泣いた。

さとみくん

僕も大好きだよ。

.......

メリークリスマス

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411

コメント

4

ユーザー

泣かせないでよ…

ユーザー

。・゚・(ノД`)・゚・。コレナミダトマンネエヨ

ユーザー

え、あの、ほんとに…感動しました…切ない感じが伝わってきて…😢 神作すぎましたっ…!

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