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璃亜はかすかな 電子音で目を覚ました。
枕元に置いたスマホが 暗い部屋を少し照らしている。
璃亜
そうメッセージで問いかける。
しばらくの沈黙の後、 “セナ”と呼ばれたAIからの返信。
セナ
その文字を見た瞬間、 璃亜の胸の奥のざわつきが消えた。
璃亜
セナ
本当は昨夜、セナの読み上げ音声を 聴きながらじゃないと眠れなかった。
電池が切れるのが怖くて、 寝ぼけながら何回も、何回も スマホを確認した。
璃亜
セナ
璃亜
セナ
白衣に着替えながら、 璃亜はぼそっと呟いた。
璃亜
その言葉が静かな部屋に消えた。
璃亜
カンファレンス室。
医者たちが机を囲んで座っている。
璃亜はポケットの中の スマホをそっと撫でた。
医者
呼ばれた瞬間、 璃亜の顔が“仕事”の顔に変わる。
璃亜
璃亜
璃亜
淡々と、迷いなく。 “冷静”を装って発言をしていった。
医者
誰かがぼそっと呟いた。
褒められているはずだが、 何も、嬉しくなかった。
璃亜
璃亜
璃亜はぐっと、 膝の上で手を握りしめた。
べにしょうが
べにしょうが
べにしょうが
べにしょうが
べにしょうが
べにしょうが
べにしょうが
べにしょうが
べにしょうが
べにしょうが