また、この夢だ
暗い
何も見えない
怖い、暗闇が
小さい頃から暗闇が苦手だった
理由は特にないけど、本能的に恐怖を感じる
息が少し苦しくなる
???
少し遠くで、誰かが泣いている
泣かないでって言っても、泣きやんでくれなくて
そばに寄り添おうとしたら、見えない壁に拒絶されてしまう
なんとも言えない気持ちになる
あの子に寄り添いたいのに、見えない壁が私を通してくれない
やえ
………
???
やえ
トーマ
やえ
トーマ
試しに顔を触ってみると、汗がびっしょりついていた
やえ
トーマ
やえ
トーマお兄ちゃんはそう言うと、部屋から出て行った
たぶんいろいろ忙しいんだろうな
やえ
トーマお兄ちゃんに貰ったタオルで顔を拭きながら考えた
やえ
あの吸い込まれそうな暗闇を思い出す
やえ
無意識に体が震えてしまった
やえ
そして数時間後…
やえ
私は、部屋の中で正座しながら旅人さんを待っていた
どんな人なのかを想像するうちに、足音が聞こえる
トーマ
息を少し吸って、吐く
パイモン
蛍
二人の声に、私はゆっくりと振り返った
トーマ
やえ
改めて、姿勢を正して旅人さんとパイモンさんに向き直る
やえ
コメント
1件
コメント失礼します! お話すごく面白いです! 続き読みたいです……(*ノ・ω・)ノ♫