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甘くとろける

1 - 甘くとろける

♥

270

2020年02月20日

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たお

こんにちは!

たお

バレンタインのお話です

たお

楽しんでってください…

たお

光 流羽による学パロです

たお

親友枠→咲紅

たお

BLです

冷たい風が頬に当たり、 ひと言呟けば息は白く染まる。

繋ぐ相手など僕にはいない為、 制服のポケットに手を突っ込む。

青色のマフラーに顔を埋め、 学校に続く道を歩く。

さむっ…

学校へ到着し、教室のドアを開ける。

咲紅

お、光!

咲紅

はよ‼︎

元気よく挨拶するのは、僕の親友、咲紅くん。

おはよ、、

恵まれた顔立ちにスタイルの良い体型という この容姿に加え、イケメンな性格。

惹かれる女子も少なくないだろう。

女子

__‼︎

女子

〜!

朝からクラスの女子、廊下を通る他のクラスの女子達が いつにも増して騒がしい。

ねえ、なんでこんなに騒がしいの?

咲紅

おま、、

咲紅

明日はバレンタインデーだぞ?

あー、、

まんまとお菓子会社の策略にはまり、 チョコレートを愛しい彼らに渡すなんて馬鹿馬鹿しい…

なんて、去年までは思っていた。

咲紅

それでな、“流羽”がな“バレンタイン”なのに

咲紅

チョコを渡すって噂が立ってるんだとよww

正直どうでもいいと思っていたいところだが、 彼の名前が出ている時点で聞き流すことはできない。

え、それまじなの?

逆チョコ?

咲紅

本人にでも聞けば…ww

は、おまっ…/

僕の気持ちを知っていながら…‼︎

先程から話の話題になっている彼、 “流羽”くん。

流羽

あ、光くん

クリーム色の髪に、可愛らしい声。

流羽

おはようございますニコッ

そして時々見せるあの笑顔_。

おはよ…//

本当は彼からの本命チョコが欲しいなんて 口が裂けても言えない…

キーンコーンカーンコーン

先生の話を聞き続ける退屈な授業。

僕はあのことが気になりそっと流羽くんに話しかける。

ね、ねえ…

流羽

…はい?

真面目に授業を受けている彼だが、僕の言葉に反応してくれる。

そういうところも愛しく感じてしまう。

バレンタイン、本命渡すって本当?

流羽

な、なんで知って…

流羽

まあ、渡しますけど…//

顔を赤く染めながら幸せそうに話す 流羽くんの姿にかわいいと思う反面、 誰が彼にそんな顔をさせているんだという 悔しさがこみ上げてくる。

そっか…

受け取ってもらえていると…

い、いいね…

流羽

はい!

嬉しそうに答える彼。

応援しておきながら、本当はこんなこと思っていなくて “チョコを渡した相手に振られて仕舞えばいいのに” という卑怯な思考になってしまう。

僕の気持ちは暗いまま、バレンタイン当日を迎えた。

教室に入れば、飛び交うチョコの話。

誰にあげたとか、誰にもらったとか、

誰が、誰にあげてどうなったとか。

この会話の中には

女子

流羽くん、誰にあげるんだろう…

女子

めっちゃ気になる!!

彼の名も上がっていて、どうしても耳を塞ぎたくなる。

咲紅

よ、光!

咲紅

今のところ、チョコは何個貰ったのかい?

3つ…

登校したときに靴箱の中に綺麗に包まれている チョコレートらしき物を3つ入っているのを確認済み。

食べ物をよく靴箱に入れるよなとか思いつつ、 僕の好きな子からの本命しかいらないとかかっこいいことを思いつつ…。

咲紅

へえ、

咲紅

流羽くんからは?

もらえていたらこんなにテンション低くねぇーよ…

咲紅

まあ、そうだなww

この地獄のような1日を気楽に過ごしている彼に 片思いを続ける僕の苦い気持ちはわからないだろう。

咲紅くんは?

咲紅

彼女から朝イチでいただきました!

咲紅

それ以外は断ってますけど

さとみくんには彼女がいる。 誰かは教えてくれないけれどとてもかわいい子らしい。

はあ…

チョコほしーな…

彼に対する本音をぼそっと呟く。

ぐじぐじしながら1日を過ごして行った。

休み時間も、昼食時も特にと言った変化はなく、 放課後となり、人がザワザワと動き出す。

どうやら周りは“彼が”チョコを渡した相手もまだ誰も知らない様子。

隠れて渡したのか、まだ渡していないのか…

まず第一に男である僕に渡すということでさえあるわけがない ということにようやく気づき僕は諦めて帰ることにした。

帰ろうとして、教室を出ようとした瞬間 先生に呼び出しを喰らってしまい遅くなり、日が沈み始めた今。

靴箱から靴を取り出し、昇降口を出る。

すると、

流羽

あ、光くん…/

黄色のマフラーに口を埋めながらこちらへ寄ってくる流羽くん。

鼻や、耳が赤くなっいることからずっと外にいたことがわかる。

どうしたの…?

流羽

あ、あの…/

そう言って彼の手の中にはお洒落な紙袋が…

え、これって…//

僕が最後に期待したわずかな可能性。

流羽

あ、その…//

流羽

バレンタインです…

彼の顔は真っ赤に染めて、紙袋を渡してくる。

流羽

これ受け取ってください…//

い、いいの?

流羽

…はい//

流羽

あ、で…/

流羽

いちおぅ…ほ、本命なので…//

この言葉を聞いて僕はどれほど喜んだことか

るぅとくんを“本命なので”と言い残し僕の前から去っていった。

あ、るぅとく…

僕は貰った紙袋を見る。

あ…/

彼の匂いとチョコレートの匂いがほんのりと香り、 顔に熱が集まっていく。

まじか…//

僕はこの紙袋を大事にしまい、家へ帰った。

家に帰り、貰った紙袋を取り出す。

今僕の手元にあることから、これが現実であることを実感させられる。

ガサゴソ

紙袋から箱を取り出し、中身を確認する。

え…/

中にはハート型のチョコレート。

そして、よく見ると手紙が入っていた。

光くんへ 僕の中の唯一の本命チョコ、 受け取ってくれてありがとうございます。 できれば、お返事聞きたいです。 チャットで待ってます。 流羽より

///

この文を読み、僕はすぐにスマホを取り出し、 某緑のチャットアプリを開いた。

チョコありがとう

流羽くん

返事するね?

僕も好き。

付き合ってください

僕の答えはすぐに決まった。 というより決まっていた。

同じクラスになってからずっと恋していた彼だったから。

流羽

数分後彼からのチャットが届いた

流羽

はい!

彼がこの返事をしてくれた瞬間に 僕たちの甘くとろける幸せな交際がスタートした。

次の日

いつもと変わらない教室へ登校する。

流羽

光くん…//

彼が僕の名を呼ぶ。

おはよ

チョコ、美味しかった!

流羽

ふふ//

流羽

よかった…/

咲紅

お、2人、

咲紅

何話してんの?

咲紅くん…ww

これ、僕の彼女だから

流羽

は//

咲紅

ほーう…

咲紅

よかったな

咲紅

大事にしてもらえよ、流羽

流羽

///

ねえ、流羽くん

一限目、さぼっちゃお?

流羽

い、いいですよ…//

僕らのチョコレートのように甘い時間はまだ始まったばかりです。

たお

タップお疲れ様です

たお

あ、授業はさぼってはいけませんよ

たお

バレンタインいいよね〜

たお

それでわ‼︎

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