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僕の初恋の人は…[前編]

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僕の初恋の人は…[前編]

1 - 僕の初恋の人は…[前編]

2020年12月20日

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僕の初恋は確か、 8歳の頃だった

君、迷子?

主人公(8歳)

うん

うゎ、キレイな人。

こんな大規模な
パーティーじゃ迷うよね

よし、お姉さんが
連れてってあげるから…

主人公(8歳)

ありがとう

赤坂こう(主人公)

ん、朝か

赤坂こう(主人公)

懐かしい夢だったな

赤坂こう(主人公)

はっ!!

赤坂こう(主人公)

そうじゃない

赤坂こう(主人公)

今日は大事な日だった

そう 僕、赤坂こうは 今日この日大事な面接の日だった

その面接というのが、 大手会社N社の社長の秘書を 選ぶための最終選考の 面接だった

赤坂こう(主人公)

頑張らなくちゃな

面接室

コンコン

二品やよい(社長)

どうぞ

赤坂こう(主人公)

失礼します

!!

二品やよい(社長)

どうかした?

赤坂こう(主人公)

あ、いえ

驚いた

茶髪、猫目、白い肌。

なんと、 社長はあの僕の初恋の人だった

二品やよい(社長)

「赤坂こう」さん?

赤坂こう(主人公)

はい

二品やよい(社長)

ええと、今年の春
大学を卒業したのね

赤坂こう(主人公)

はい

二品やよい(社長)

応募理由は?

赤坂こう(主人公)

父が元々
この会社に勤めてまして

赤坂こう(主人公)

父の話を聞くうちに

赤坂こう(主人公)

この会社に
興味を持ちました

赤坂こう(主人公)

もちろん、

赤坂こう(主人公)

二品社長の仕事にも
憧れています

二品やよい(社長)

すごいのは私の前の社長よ

二品やよい(社長)

私はその娘の二世で

二品やよい(社長)

今年社長になった
ばかりの新人だわ

二品やよい(社長)

社長なんて呼ばれるのは
くすぐったいの

赤坂こう(主人公)

いえ、
いくら二世だとしても

赤坂こう(主人公)

誰もが社長に
なれるわけでは

赤坂こう(主人公)

ないので

赤坂こう(主人公)

二品社長は
十分すごいと思います

二品やよい(社長)

クスクスッ

二品やよい(社長)

話が上手いのね

赤坂こう(主人公)

ありがとうございます

二品やよい(社長)

秘書の仕事には興味ある?

赤坂こう(主人公)

はい

二品やよい(社長)

あなたこそ
十分できた
秘書になるわ

赤坂こう(主人公)

いえ、そんな…

二品やよい(社長)

私の秘書になりたい?

赤坂こう(主人公)


はい

二品やよい(社長)

なら

二品やよい(社長)

ならせてあげる

赤坂こう(主人公)

!!

赤坂こう(主人公)

それって…

二品やよい(社長)

合格よ、
おめでとう

赤坂こう(主人公)

あ、
ありがとう
ございます!

そういえば…

あの時のパーティーは

父の付き添いで

この会社のパーティーだった

そうか、

元社長の娘であったら

そこで二品社長に会ってても

おかしくない。

二品やよい(社長)

聞いてる?

赤坂こう(主人公)

あ、すみません

二品やよい(社長)

で、

二品やよい(社長)

明日の8時に

二品やよい(社長)

この会社のロビー集合ね

赤坂こう(主人公)

わかりました

次の日

沢井(現専務)

赤坂さんですか?

赤坂こう(主人公)

はい

赤坂こう(主人公)

あの、社長は…?

沢井(現専務)

すみません

沢井(現専務)

社長は
急な打ち合わせが
入りまして

沢井(現専務)

今日は私が

沢井(現専務)

赤坂さんをご案内します

赤坂こう(主人公)

わかりました

赤坂こう(主人公)

あの、お名前は…?

沢井(現専務)

申し遅れました

沢井(現専務)

私、

沢井(現専務)

前社長の
秘書でもありました

沢井(現専務)

専務をしております

沢井(現専務)

沢井です

沢井(現専務)

よろしくお願いします

赤坂こう(主人公)

はい

赤坂こう(主人公)

こちらこそ

赤坂こう(主人公)

専務の方に

赤坂こう(主人公)

案内を
してもらえるなんて

赤坂こう(主人公)

光栄です

沢井(現専務)

いいえ

沢井(現専務)

社長が私を

沢井(現専務)

自由自在に

沢井(現専務)

操るもので…

赤坂こう(主人公)

仲がいいのですが?

沢井(現専務)

はい

沢井(現専務)

私は社長の

沢井(現専務)

育て親
みたいなものなので

赤坂こう(主人公)

そうなんですか

沢井(現専務)

はい

沢井(現専務)

では、

沢井(現専務)

行きましょうか

沢井(現専務)

まずは副社長に
会いに行きましょう

沢井(現専務)

浅野さん、

沢井(現専務)

ちょっといいですか?

浅野(現副社長)

あぁ、

浅野(現副社長)

浅野(現副社長)

君が噂の秘書かい?

赤坂こう(主人公)

はい

赤坂こう(主人公)

赤坂と申します

浅野(現副社長)

副社長の浅野だ

浅野(現副社長)

よろしく

浅野(現副社長)

いや~

浅野(現副社長)

本当は面接の時に

浅野(現副社長)

会いたかったね

浅野(現副社長)

君は
やよい社長が目当てかい?

赤坂こう(主人公)

はい?

沢井(現専務)

浅野さん、
失礼ですよ

浅野(現副社長)

だって

浅野(現副社長)

実際
社長目当てで

浅野(現副社長)

会社に入るやつが
多いじゃないか

浅野(現副社長)

君は違うのか?

赤坂こう(主人公)

そんな理由では…

浅野(現副社長)

まぁいい いい

浅野(現副社長)

社長は手に届く
存在じゃないさ

浅野(現副社長)

第一
社長は

浅野(現副社長)

百合だと言う
噂だろう?

沢井(現専務)

浅野さん、

沢井(現専務)

その話は…

浅野(現副社長)

俺の秘書と
できている
らしいさ

赤坂こう(主人公)

え?

沢井(現専務)

浅野さん!!

沢井(現専務)

噂なんですから

沢井(現専務)

わざわざ
新入社員に

沢井(現専務)

する話じゃ
ないですよ

浅野(現副社長)

すまんすまん

浅野(現副社長)

ついつい口がね

沢井(現専務)

全く、

沢井(現専務)

デリカシーの
欠片もない

沢井(現専務)

なんでこれで
女子にモテるんだ

浅野(現副社長)

それは俺の
ルックスが

浅野(現副社長)

原因さ

沢井(現専務)

💢

赤坂こう(主人公)

クスクス

浅野(現副社長)

ちなみに

浅野(現副社長)

その俺の秘書は
いつもどこかに
行っているんだ

浅野(現副社長)

今もだ

沢井(現専務)

あれでも社内1

沢井(現専務)

仕事ができますからね

浅野(現副社長)

まったくだ

沢井(現専務)

って
そうじゃない!

沢井(現専務)

赤坂さん、

沢井(現専務)

いまの話は
忘れてくださいね

赤坂こう(主人公)

わかりました

そして

大勢の方に 挨拶に回ったあと

社長室に行くことになった

沢井(現専務)

そろそろ

沢井(現専務)

社長が
戻ってくると
思うので

沢井(現専務)

しばらくここで

沢井(現専務)

待っていて下さい

赤坂こう(主人公)

はい

赤坂こう(主人公)

沢井さんはどちらに?

沢井(現専務)

仕事に戻りますよ

赤坂こう(主人公)

あ、案内
ありがとう
ございました

沢井(現専務)

いいえ、

沢井(現専務)

こちらこそ

ガチャ

沢井が 社長室から出ていった

社長とできているって、

どんな人なのだろう?

百合というからには

相手は女性なのか…

ガチャリ

赤坂こう(主人公)

え?

入ってきたのは 社長ではなかった

クール ビューティーな 美人。

金髪…

どこの国の人だ?

篠田りょうこ(浅野の秘書)

あなた誰?

キレイな日本語だ

赤坂こう(主人公)

あ、ええと

赤坂こう(主人公)

新しく社長の
秘書になりました

赤坂こう(主人公)

赤坂こうです

篠田りょうこ(浅野の秘書)

あぁ

篠田りょうこ(浅野の秘書)

あなたが…

赤坂こう(主人公)

あの、
何のご用で?

篠田りょうこ(浅野の秘書)

別に
大したこと
じゃないわ

赤坂こう(主人公)

そ、
そうですが

名前も名乗らないなんて

ずいぶん冷たい人だな

ガチャリ

今度は本当に 社長が入ってきた

二品やよい(社長)

なんだ、

二品やよい(社長)

りょうこさん
来てたんだ

名前呼び?

篠田りょうこ(浅野の秘書)

えぇ

二品やよい(社長)

あ、赤坂君!

二品やよい(社長)

今日、
案内できなくて
ごめんね

赤坂こう(主人公)

いえいえ

二品やよい(社長)

りょうこさん、

二品やよい(社長)

赤坂君に挨拶した?

篠田りょうこ(浅野の秘書)

名前は
名乗ってもらったわ

二品やよい(社長)

あぁやっぱり

二品やよい(社長)

りょうこさんの
ことだから

二品やよい(社長)

どうせ
自分の名前を

二品やよい(社長)

名乗って
ないのだと
思ったのよ

篠田りょうこ(浅野の秘書)

そうね

二品やよい(社長)

赤坂君、

二品やよい(社長)

この方は
副社長の秘書の…

!!!

浅野さんの秘書ってことは…

この人が?

二品やよい(社長)

篠田りょうこさん。

二品やよい(社長)

沢井の同期で

二品やよい(社長)

前副社長の元秘書であり

二品やよい(社長)

前副社長直々に

二品やよい(社長)

スカウトされた方よ

篠田りょうこ(浅野の秘書)

そこまで言う
必要はないわよ

二品やよい(社長)

もぅ

二品やよい(社長)

りょうこさんは
冷たいんだから

赤坂こう(主人公)

仲がいいですね

二品やよい(社長)

うふふ

二品やよい(社長)

ありがとう

前編はここまでです

長いのを読んでくださり

ありがとうございました

後編も読んで下さいね

次回は[りょうこさん]が

もっと活躍します

楽しみにして下さい

では

この作品はいかがでしたか?

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