○○(貴方)
鬱先生
いきなりの電話に少し驚いたような口調を感じさせる 別に電話なんてするつもりはなかったのだ ただ声が聞きたくなったから 彼の声を聞いてまだ彼は私の傍にいるのだと安心したかったから
なんて理由になるだろうか 電話越しの彼は少し冷たくてあんな下らない理由を話したら嫌われてしまうだろうか など不安に思う
○○(貴方)
“彼女だから”なんて酷い言い訳 彼には私以外の“彼女”がいるのは知っていた。 でも複数の彼女がいたとしても私の彼女という立場が失われている訳では無いそう自分の中で言い聞かせる
鬱先生
○○(貴方)
鬱先生
○○(貴方)
言葉が出なかった 彼からあんな酷い言葉を投げられたのは初めてだから
彼から言われた言葉は美しい声色とは合わないような腹黒さで それでも尚彼を愛おしいと思ってしまう私が怖かった
電話越しから聞こえる女の声と似た雑音がうるさくて唇を噛む
鬱先生
○○(貴方)
ツーツー
電話を切られ虚無感でその場を立ち尽くす
○○(貴方)
○○(貴方)
あんな言葉を投げられた後でも彼の私への評価を気にする自分が怖さと 彼に嫌われてしまったら独りになるという恐怖に苛まれ嗚咽を漏らす
○○(貴方)
○○(貴方)
ベッドへ横になり流れてくる涙が枕を濡らす そっと目を閉じた
コメント
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〇〇ちゃんヤンデレ説が出てきてしまった私は末期()
カバー画像はアネモネ