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若井はベットルームを出る

そして鞄から お目当ての物を持って来て ベットルームに戻った

若井

涼ちゃん

藤澤

ん?

藤澤がぱっと顔をあげる

若井

俺も触っていいの?

藤澤

うんいいよ

大森

大森が若井を見る 目が合うと少し顔を横に振る

余計なことをするな という意味だろう

若井は大森に近づく

若井

ごめん

若井

最近触ってなかったから

若井

我慢できないかも

藤澤

それ…

藤澤が若井の持ってるものを 指さす

右手に持っているのは 男性に人気の商品 TENGAだ

そういうことに疎い 大森でも見たことがある 赤いパッケージで 独特な形をしている

藤澤

今使うの?

若井

うん

若井

俺じゃないけど

若井が大森を見る

若井

元貴に使おうかなって

大森

若井

こういうの経験ないじゃないかなって

若井

思ったら試してみたくなっちゃって

大森

藤澤

へー

藤澤

確かに楽しそう

藤澤

元貴TENGA使ったことある?

大森は首を振る

若井

よし

若井がTENGAの パッケージを開けていく

大森

大森

やだ

大森がポツっと呟く 2人の目線が大森に集まる

大森

そんなのより

大森

若井の手がいい

若井

藤澤

大森

そんな無機物やだ

若井

無機物…

藤澤

まぁ確かに言われてみればね?

若井と藤澤は 顔を見合わせる

若井

ふっw

藤澤

www

若井がつい吹き出すと 藤澤もつられて笑う

大森はなぜ2人か笑うのか 分からず ただ恐怖して2人を見つめた

藤澤

元貴ぽいねw

若井

うんwww

藤澤が大森の頭を撫でる 大森は首を竦める

藤澤

どうする?

藤澤

可哀想だしやめとく?

若井

なんで?

若井は早速、準備を進めている

藤澤

元貴

藤澤

おもちゃ使ったことないから怖いんでしょ?

大森

うん

大森は必死に頷く

若井

そりゃ最初はみんなドキドキハラハラでしょ

若井がTENGAのセットを終える

若井

大丈夫

若井

1回やってみたら慣れるから

大森

慣れたくない!

大森

若井に触って欲しいのに!!

若井

俺みたいなもんだよ

大森

違うじゃん!

若井は駄々をこねる大森を 愛しそうに見つめる

若井

かわいいな…

若井

そんなに俺がいいの?

大森

大森

うん

若井

じゃあ

若井

あとで触ってあげるから

若井

いくの禁止ね

大森

自分の言った言葉が そのまま返ってきたようで 大森の心に突き刺さる

大森

だって…

大森

それは…

大森は自分の傷を隠すように 無意味な言葉をただ呟く

若井

無機物なんだから

若井

流石にいかないでしょ

若井

信じてるから

大森の顔が歪む すっと息を吸い込んだと思ったら 喉から嗚咽が零れる

大森

うっ…

大森

うぇ…

突然、大森がぼろぼろ涙を 流して号泣する

大森

うぇーー!

若井

あ、ごめん!

若井

ごめん…どうしよ

藤澤

ちょっとやりすぎだって

藤澤が大森の頭を撫でる

若井

本当かわいくて…

若井

つい…

大森

そんなっ!

大森がしゃくり 上げながら喋る

大森

怒ってるならっ

大森

嫌いって!

大森

言えばいいじゃん!

若井

あー!いや、元貴!?

若井

嫌いじゃないよ?

大森

あんな言い方!ないじゃんっ!!

若井

そうだね

若井

ごめんね

大森

うぅーえっ!!

大森が ここまで泣くのは めずらしいので少し戸惑う

若井

あ、あ…

若井

ごめんねぇ

若井

元貴

大森

ぅ…うぅ

大森

…う、ん

ひとしきり泣いて 少し落ち着いてきたようだ

若井

こんなのいらないよな

若井がTENGAを遠くに投げる

大森

うん…

大森

いらない

若井

ごめん

若井

俺がちゃんと触るから

大森の頭を撫でながら ぎゅっと抱きしめる するとまた、嗚咽を上げ始める

大森

う…うぇぇ!

若井

え…え!?

藤澤

あ、また泣いちゃった

若井

え?それも嫌?

大森が泣きながら顔を振る

大森

若井がいいっ!!

若井

あ、そっか

大森

あれいらない!!

若井

そうだね

若井

もう使わないよ

若井は 大森の額にキスをする

大森が顔を上げる 大きな瞳から涙が零れる

お返しをするように 若井の唇に ぎこちないキスをした

若井

(かわいい…)

若井はどうにか 加虐心が育たないように抑えた

大森が若井の手を取る そして、それを 自分の下に持っていく

若井

!!

大森

さわって

若井

あ…う、ん

突然の素直さに 若井の頭がぐらつく

隣で見ていた藤澤も 密かにおどろく

若井はそっと下に触れる

大森

ん…

気持ちよさそうに 大森が瞳を閉じる そして腰を揺すった

若井

(う…わっ)

あまりに妖艶な姿に 心臓が破裂しそうになった ここまで鎧を脱いだ 大森の姿は初めてかもしれない

下を握っている手のスピードを 少しづつ早める

大森

はっ…っ

大森

あっ!

大森が若井の首に 腕を回して抱きつく

若井に顔を近づけると 拙いキスを何回かする

若井

(なんだそれ…)

大森の全てが 狂おしいほど愛しい どうにかなりそうだ

つい強めに下を擦りあげる

大森

あ!!

大森の身体が 弾かれたように跳ねる

涙で濡れたまつ毛が震えて 溶けた瞳が 若井をじっと見つめる

若井

っ…

若井は噛み付くようにキスをする

大森

ん!!

細い腰を強く掴んで 大森の下に自分の下を 強く擦り付けた

大森

あ!

大森の身体が 勝手に跳ねるのも 抑えて腰を振る

大森

うっ!

大森

んん!!

大森の身体が仰け反る

大森

あっ!

大森

うぅー…ん!

大森が縋るように 若井に抱きつく

さらに若井が2、3回腰を振ると 大森は胸の中で震えながら 性欲を放出した

大森

あ…っ!

大森

は…はっ

若井は 大森の呼吸も整わないうちに すぐに動き始める

大森

っ!!

大森の腰が跳ねる

大森

うっん!!

大森

まっ…て!!

その声も無視して 若井はただ腰を動かした

大森

あぁ!!

だが物足りない

若井

(挿れたい…)

若井の中に自分自身でも 止められない程の 欲望が心に渦巻く

今まで見ない振りをしていた 感情が溢れ出す

大森の全てを手に入れたい 支配したい

若井は大森の口に指を入れる

大森

…っ

口を強引に開かせる 大森が寝てる体制のまま 若井は自分の下を 大森の口内に突っ込んだ

大森

!!

若井が頭を強く掴んで 固定すると 大森はベッドと若井の体重で 1ミリも動けない

大森

おっ!!え!!

若井の下が喉の奥に 入ってくるが 身体どころか顔すら動かせない

大森

うぐっ!

若井

はーっ

藤澤の時よりも具合がいい 喉が柔らかくて、よく動く 歌手だからだろうか

大森

ぅえ!

若井が下を抜き差しする度に 大森は窒息しそうになった

大森

おっえ!!

大森

うー!

大森は苦しくて 足をばたばたと動かす

若井はさらに速度を早める 大森を道具のように扱える 優越感で心が満たされる

大森

ぐぅえ…うぅ…

喉の奥が痙攣する

若井

あっは!

若井

めっちゃいい!!

若井が耐えきれないように笑い出す

藤澤

この状況を唯一 止めることの出来る 藤澤はただこの状況を眺めていた

衝撃で動けない訳ではない ただ大森から目が離せない

助けないと、どうにかしないと とは確かに思っている

しかし、こんな状況なのに思う この2人は やっぱり特別なんだと

さっきまで自分の方が 触れて貰えてないと 怒っていた若井が 軽々と自分を抜いていく

見たこともないような 大森の表情が次々と出てきて 思ってしまった

藤澤が今まで見ていたのは 大森のほんの1部だったのかと

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