【fwhr】忘愛症候群

nmmn 腐向け注意

fwhr

17話です

🌞

｢これ、ビリビリに破いちゃったから、明那捨ててきて｣

僕は、固唾を飲んで日記を開いた

1ページ目

『甲斐田くんの好きな人は、俺！！！』

不破さんらしい、デカデカとした字で、それだけ書かれていた

2ページ目

『今日も、晴くんが来てくれた〜。名前で呼んでもいいようになった！頼んで良かった〜ᵔᢦᵔ』

そこから、4ページ目まで

不破さんが嬉しかったこと、僕と話した内容とか

そんな、何気ない日常が書かれていた

5ページ目

『毎日会いに来てくれるのは嬉しい。いつも独りだと寂しいから』

『今日は、なんか記憶がふわふわしてた！晴くんのこと傷つけたかも』

『俺が君に対して、友人だと思って接すれば忘れずに済むかもしれん』

この日は、不破さんとキスした前日の日記だった

6ページ目

『━━━━━━━━━━』

この日は、何も書かれていなかった

涙で滲んだであろう跡が、少しだけ…

涙でヨレた部分に、小さく

『好き。ごめんね』

それだけ、書いてあった

7ページ目

『多分、忘れた。また、昨日の俺は誰かを好きになった。また、誰かを忘れた』

『思い出せない。心が締め付けられる。日記を見ても、思い出せない』

不破さんが、僕を拒絶し始めた頃

8ページ目

『今日お見舞いに来てくれた子に、酷い態度とっちゃった。本当はあんなこと、思っとらんのに』

『思い出せない。早くここから出たい。元気そうってみんなに言われるけど、ずっと心臓はち切れそうだった』

そこで、日記は終わった

気持ちの整理しなきゃ…

僕は、明那に手を振って

家に帰ることにした

その日の夜は、何度も何度も

明那にもらった、ビリビリの日記を

噛み締めるように読んだ

正直、僕の状態もかなり悪かった

毎日心臓が痛くて、ろくに食べ物も喉を通らなくて

会いに行かずに過ごして、罪悪感に苦しんで

押し潰されそうな日々だった

きっと、不破さんも同じだった

僕はそのまま、深い眠りに入った

タップお疲れ様です

一応、ハピエンとバトエンどちらも考えているのですが

どちらが先に見たいなどありましたら

🌾で教えてくださると嬉しいです！

では、また次のお話で