【黒研】気づけ

次の日から黒尾は研磨に避けられ出した

　部活中

黒尾はやけに研磨からの視線を感じた しかし振り返ってみても直ぐに目をそらされる

片付けが終わって福永と話していた研磨に話しかけるが

そう言い倉庫へ走って行ってしまった

気が抜けたような返事を返し、その横を申し訳なさそうな顔をした福永が頭を下げながら通っていく

その時はそれ以上何か言うことは無かったがみなが解散した後、たまらず黒尾はリエーフと居残り練習をしていた夜久になきつく

黒尾は不貞腐れた顔をしながらもじもじ訴える

リエーフに聞かれてもいいのかと心配した夜久はそう声をかけ一緒に練習することになった

そして帰り道

黒尾は今にも泣きそうな目で見てくる いつものトサカも今は心無しか元気がないように見えた

そうずっとグチグチ言っている

夜久の蹴りが入る

友達を使って幼馴染に質問するなんて少し罪悪感があったが今はそんなことどうでもいいくらいに悩んでいた

数日後部活が始まる前2人になったタイミングを見計らって夜久は研磨に話しかけた

この流れではしれっと聞き出すのは無理だと思い、止められてはいたが黒尾の名前を出すことにした

最近ずっと黒尾の事で悩んでいた研磨は夜久から黒尾の名前が出てきたことに驚く それと同時に無意識に顔に熱が集まる

普段白い研磨の顔が紅潮するのを見た夜久は、、

研磨は少し黙った後に口を開いた

あまりに直球だったため研摩はおろか質問した夜久本人ですら驚く

さらに顔を真っ赤にして答える

予想通りだったこととはいえ、動揺を隠せず変な相槌をする そんな複雑な気持ちの夜久に研磨は更に答えにくい質問をする

研磨は嘘だと気づいたがこれ以上の言葉を聞くのが怖くて聞けなかった

えらく素直に俯いてそう答える

夜久は自分に頼られてもどの立場からものを言ったらいいか分からないがこれくらいしか言えることがなかった

研磨は部室を出ていき、

思ってたより研磨が黒尾を好きだったこと、あまりにも可愛い表情を見せたこと、そんなこと黒尾に伝えたら爆発しかねんと思いとりあえずお茶を濁すことにした