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テラーノベル(Teller Novel)

𝓢𝓪𝓴𝓲(主)

待って・・・300むりw

𝓢𝓪𝓴𝓲(主)

今回これで終わらせたいから!!
もしかしたら400になるかも♪えへへー

瑞希

れっつごー!

𝓢𝓪𝓴𝓲(主)

あ、それ僕のセrr

みのり

毒薬のビンは化学室のAの棚に置いてきた・・・杏ちゃんは、そう言ってたよ?

え、えっと・・・・・・

みのり

なのに、あの毒薬のビンの中に、
娯楽室の窓ガラスの破片が入っていたって事は・・・

愛莉

つまり・・・杏ちゃんの証言は嘘って事なの!?

みのり

本当は、毒薬のビンは娯楽室にあったんだよ!

みのり

少なくとも、娯楽室の窓ガラスが割れるまで・・・つまり、密室が破られた時までね・・・

みのり

じゃないと、あのビンの中に、窓ガラスの破片が入ってた事の説明が付かないよ!

瑞希

そして、それは密室が破られた後で、化学室の棚に戻されたんだよ!

瑞希

逆に、現場に落ちていたプロテインの容器・・・あれが娯楽室に持ち込まれたのは・・・

瑞希

おそらく密室が破られた後の事だと思うよ。つまり、こはねちゃんが死んだ後だよ。

話が飛躍し過ぎじゃないかい・・・?

確かに、毒薬のビンは、
密室時の娯楽室にあったかもしれないけれど・・・

だが、プロテインの容器が持ち込まれたのは密室が破られた後だとは言いきれないはずだよ・・・

それに、小豆沢くんが毒を飲んだのは、
毒が入ったプロテインの容器を渡されたからじゃないのかい?

プロテインの容器が現場になかったとすると、小豆沢くんはどうして薬を飲んだんだい・・・!

瑞希

そうだね、その説明もしないとね・・・

瑞希

だけど、その前にみんなに確認するけど・・・

一歌

・・・確認?

瑞希

そのプロテインの容器に関してなんだけどさ・・・

瑞希

こはねちゃんの死体を発見した後、
誰かあれ、蹴飛ばしてない?

・・・何の話だい?誘導尋問かい?

瑞希

いいから答えて・・・!

僕はしていないはずだよ。

みのり

わ、わたしもしてないよ・・・

志歩

私も覚えがないけど・・・

冬弥

俺もだ。違うぞ。

わ、私も・・・蹴飛ばしてなんかいないけど・・・

瑞希

なるほどね・・・これで分かったよ!

瑞希

やっぱり、あのプロテインの容器が持ち込まれたのは、密室が破られた後だったんだよ!

なんで、そう言い切れるの?

みのり

現場に落ちていた容器の周りに、
ガラスの破片が散らばっていたのは知ってるよね?

穂波

暁山さんが割った窓ガラスの破片だったよね・・・それがどうしたの?

みのり

あの破片が散らばっていたのは、
プロテインの容器の周りだけじゃないんだよ!

みのり

あの破片は、容器の下にも散らばっていたんだよ!

なっ・・・!?

みのり

ガラスの破片が容器の下にあるって事は・・・

みのり

プロテインの容器が置かれたのは、窓ガラスが割られた後って事になるよね?

みのり

つまり、密室が破られた後って事だよ!

そ、そう・・・そういう事なんだね・・・

さっき瑞希が・・・あの容器を蹴飛ばした者が居ないかを聞いていたのは・・・

瑞希

破片の上にあったのは、誰かが容器を蹴飛ばしただけかもしれないじゃん?

みのり

その可能性を前持って潰す為なんだね・・・!

瑞希

お陰でハッキリしたよね?

瑞希

密室時の娯楽室にあったのは、毒薬のビンだけ。プロテインの容器は、あの部屋には無かったんだよ。

瑞希

だけど、それらは密室が破られた後に入れ替えられた。その結果・・・

瑞希

プロテインの容器が娯楽室に置かれて、
毒薬のビンが、化学室に置かれる事になったんだよ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

だとすると、小豆沢くんが毒を口にしたのは何故なんだい・・・?

毒入りのプロテインを受け取ったから、
毒を飲んだんじゃないのかい・・・?

みのり

ううん、そうじゃなかったみたい・・・

みのり

きっとこはねちゃんは、毒薬のビンから、直接口にしたんだよ・・・

瑞希

密室時の現場にあったのが、毒薬のビンだけとなると、それ以外の可能性は考えられないかな。

じゃあ・・・小豆沢くんは毒と知りつつ、
その毒を飲んだのかい・・・?

そ、そんなはず・・・

瑞希

あったんだよ、それがね・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

何だと言うんだい?

いや・・・話してくれないかい・・・?

瑞希

まず最初に、ハッキリしておかないといけないのは・・・

瑞希

密室時の娯楽室にあった毒薬のビン・・・
それを化学室の棚から持ち出した人物についてだよ。

一歌

白石さんが持ち出して・・・こはねに渡したんじゃないの?

瑞希

みのりちゃんは・・・どう思う?

みのり

わたしは・・・こはねちゃん自身だと思うよ・・・

志歩

え?殺されたこはねが、自分で毒薬を持ち出したの?

な、何言ってるの?そんな訳ないじゃん!

瑞希

いや、こはねちゃんが化学室に行ってるのは確かだよ。しかも毒薬のあるCの棚にね・・・

嘘だ・・・そんなの嘘だよ!

なんで・・・!そんな嘘言うの!?

みのり

杏ちゃん・・・こはねちゃんの足の甲に黄色い粉末が付いていたのは知ってる?

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・足?

みのり

この黄色い粉末だよ・・・
確か、化学室の棚の前に撒き散らされていたのも・・・

みのり

黄色い粉末だったよね・・・?

みのり

つまり、こはねちゃんの足の甲に付着していたのは、あの化学室の粉末だと思うんだよね・・・

あっ・・・!

愛莉

でもどうして、化学室の粉末なんかが足に・・・?

しかも足の甲よね・・・

みのり

あの粉末が撒き散らされた時、
こはねちゃんが、その場に立っていたからじゃないかな・・・

みのり

つまり、こはねちゃんが、
Cの棚で粉末を撒き散らしたんだよ!

ああっ・・・!!

みのり

こはねちゃんが、あのビンを落とした時・・・こはねちゃんは粉末が撒かれた方向の反対側に立っていたんだよ・・・

みのり

だから・・・直撃は避けれたけど・・・

みのり

でも、その際に舞った粉末が、
こはねちゃんの足の甲に付いちゃったんじゃないかな・・・

みのり

・・・そう考えられるはずだよ!

瑞希

じゃあ、どうしてこはねちゃんはCの棚に行っていたのか・・・

瑞希

毒薬を取り出す以外には考えられないよ。だって、あの棚にはそれしか無いしさ・・・

ち、違うよ・・・!
私が・・・私が・・・あの毒薬を・・・!

だって・・・だって・・・・・・!

だって犯人は私だよ・・・!!

みのり

違うよ!杏ちゃんは犯人じゃないよ・・・

みのり

犯人は・・・こはねちゃんを殺した犯人は・・・

みのり

こはねちゃんを殺したのは・・・
こはねちゃん自身なんだよ!

・・・うぐっ!!

冬弥

何だと・・・?

冬弥

小豆沢自身が犯人だと・・・?

ジェノサイダー翔

つ、ま、り!自殺ってことだ〜!

信じられないわ・・・そんなの・・・

みのり

確かに、信じられないけど・・・
ううん、信じたくないけど・・・

みのり

でも、そうしたら全てのつじつまが合うんだよ!

みのり

こはねちゃん自身が毒薬を取り出して、
それで、そのビンから毒薬を口にしたのは・・・

みのり

自らの命を絶つ為だったから・・・

みのり

それで、解けない密室の謎・・・
あれは解けなくて正解なんだよ・・・

みのり

あの密室は・・・部屋の中にいたこはねちゃん自身によって、作られた物なんだよ・・・

瑞希

きっと、邪魔を防ぐ為に作ったんだろうね・・・

瑞希

こはねちゃんは、その密室に持ち込んだ毒薬を飲んで、そこで息絶えた・・・

瑞希

そして、その毒薬のビンは、
密室が破られるまでは娯楽室に転がっていたけど・・・

瑞希

密室が破られた後、ある人物によって
娯楽室から持ち出されてしまった・・・

瑞希

それが・・・杏・・・君だよね?

うぅ・・・うぅぅ・・・・・・!

瑞希

全ては捜査のかく乱の為・・・そうでしょ?

瑞希

こはねちゃんの死体を見つけた時・・・
杏はドアの入り口付近に立ち尽くしたままだったよね・・・

瑞希

その理由は、杏は既に・・・
こはねちゃんの死を知っていたから・・・

瑞希

それと、その入り口付近に毒薬のビンが転がっていたから・・・

みのり

杏ちゃんが毒薬のビンを拾ったのは、
あの時だったんだね・・・

みのり

死体を発見して驚いてるわたしと、
死体の反応を確かめていた瑞希ちゃんの 目を盗んで・・・

瑞希

それに、今思うと・・・
その後の杏の行動も何かおかしかったよ・・・

瑞希

杏は、みんなを呼びに行くって言ってたけど・・・

瑞希

本当は容器の入れ替えをする為に、化学室に行くのが目的だったんじゃないの?

瑞希

それで、化学室に行った杏は、
すぐにプロテインが保管されているAの棚に行ったんだよね。

瑞希

そこで、娯楽室から持ち出した空の毒薬のビンに、プロテインの中身を移し替えると・・・

瑞希

空のプロテインの容器だけを持って、
化学室を後にしたんだよ。

瑞希

そう考えると、あの足跡のつじつまも合うはずだよ!

みのり

その後、急いでみんなを集め、
それで、娯楽室に戻ってきた杏ちゃんは・・・

みのり

みんなの視線がこはねちゃんの死体に向けられている隙に、プロテインの容器をこっそり現場に落としたんだよ・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みのり

あの時・・・気付くべきだったのかも・・・

みのり

本来の杏ちゃんなら、
誰よりも真っ先に、こはねちゃんの所に駆け寄るはず・・・

みのり

本来の杏ちゃんなら・・・あの状況でこはねちゃんの死体から離れる訳無いんだよ・・・

・・・・・・・・・・・・

瑞希

こはねちゃんは自殺だった。

瑞希

杏は、その事実を隠す為、一連の偽装工作をしたんだよ・・・

瑞希

死の真実が隠せるなら自分が疑われても構わない・・・そう思っていたんじゃないの?

瑞希

だから、あれらの証拠をあえて現場に残したんじゃないの?

瑞希

粉末に残った足跡や、入れ替えた後の毒薬のビン・・・それらの重要な証拠をね。

じゃあ・・・白石くんは自分が犯人と見せかける為、偽装工作をしていたと言うのかい・・・?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ぢが・・・うよ・・・・・・・・・

わ、私が殺したんだっ!!
私がこはねを殺したんだよっ!!

みのり

杏ちゃん・・・もういいよ・・・
もう・・・終わったんだよ・・・

違うっ!!終わってなんかないよ・・・!

みのり

終わったんだよ!!

みのり

いや・・・終わらせないと・・・駄目だよ・・・!

うぐ・・・ううぅぅ・・・ッ!!!

みのり

こはねちゃんは・・・自ら命を絶ったんだよ・・・

みのり

杏ちゃんは、その事実を隠す為に・・・
自分が犯人だなんて・・・言ったんだよね?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

モノクマ

コラコラ・・・これでオチが付きました・・・
みたいなムードになってるけどさ・・・

モノクマ

オマエラったら、忘れてない?
まだ投票タイムが終わってないよ!

瑞希

あぁ〜、そうだったね・・・

モノクマ

本当に忘れてたの!?

モノクマ

ううー、テンション下がるなあ・・・

モノクマ

でもさ、こーゆーのってお決まりだからさ・・・一応、やっておかないと駄目なんだよね。

モノクマ

じゃあ・・・面倒かもだけど・・・
お手元のスイッチを押して投票してください・・・

モノクマ

投票の結果・・・クロとなるのは誰なんでしょうね・・・

モノクマ

その答えは・・・正解なのか不正解なのか・・・

モノクマ

どうなんでしょうね・・・?

こはねに投票される

モノクマ

大正解でーす・・・

モノクマ

・・・そう、小豆沢こはねさんを殺したのは、小豆沢こはねさん自身だったのでしたー・・・

モノクマ

・・・ハイ、おしまい。

穂波

これが・・・事実なんだね・・・

だけど、僕にはまだ分からない事があるんだけど・・・

白石くん、どうしてこんな事をしたんだい?

あのまま、隠し続けていれば、
白石くんも、処刑されていたかもしれないんだよ?

それなのに、どうしてそんな事したんだい?

愛莉

そうよ・・・!
危なく、みんな仲良く死ぬところだったのよ!

だ、だって・・・

それが目的だよ!

みのり

え・・・?

だって、こはねが死んだのは・・・
みんなが・・・こはねを追い込んだからだよ・・・

みんなが・・・こはねを殺したんだ・・・

だから・・・

こはねだけを死なせる訳にはいかないじゃん!

ジェノサイダー翔

杏ちゃんってもしかして・・・

ジェノサイダー翔

あたし達を道連れにする為に・・・!?

罪を償わなきゃ・・・

私や、みんなが殺したんだから・・・

だから・・・みんなで罪を償うべきなんだよ・・・

志歩

でも、そこまでしなくたって・・・

分からないなら教えてあげるよ・・・

こはねが、どんな絶望を抱えて死んだのか!

これを・・・見てよ・・・・・・

私はもう嫌になっちゃった。 醜い争い合いなんかしてて・・・ このまま殺されるのを待つくらいなら 私は自らの手で終わらせるよ・・・

みのり

こ、これ・・・!

娯楽室の前にあったのを見つけたんだよ・・・

遺書だよ・・・こはねの・・・

みのり

こはねちゃんの遺書・・・?

今思えば・・・その予兆は前からあったんだよ・・・

あれは、私がジェノサイダー翔に襲われた時・・・

私が襲われた事を知ったこはねが怒って保健室から飛び出した後の事だよ・・・

こはねを追って、私もすぐに保健室を飛び出たんだよ・・・

こはね・・・責任を感じてた・・・

全部・・・全部自分のせいだって・・・

だから、きっと・・・
何とかして、みんなに許してもらおうと思って・・・

それで3人を呼び出したんだよ・・・

きっと、こはねは信じてたんだよ!!
みんなの事を本気で・・・信じてたんだよ・・・!

話をすればわかるって・・・
みんな、仲間なんだからって・・・

それ・・・なのに・・・・・・

それなのに・・・!!

あんた達は・・・こはねの気持ちを踏みにじった・・・しかも最悪の形で・・・

愛莉

い、いや・・・あれは・・・
事故みたいなものよ・・・

事故なんて言葉で片付けないでよ!

信じてたあんた達に・・・話すら聞いて貰えないで・・・

問答無用に・・・殺されかけて・・・

こはねは・・・!
そんなみんなに絶望したんだよ!!

それが・・・この遺書の意味だよ・・・

このまま殺されるのを待つくらいなら・・・
それなら・・・いっそ・・・って・・・

こはねは・・・
そこまてま追い詰められて・・・

回想シーンね

こ、こはね・・・!
ど、どうしたの・・・その傷・・・!!

こはね

あ、杏ちゃん・・・来たんだね・・・

待ってて・・・すぐ手当するから!!

こはね

あ、杏ちゃん・・・

え・・・?

こはね

私・・・入学した時は1人だと思って不安だったけど・・・

こはね

杏ちゃん・・・彰人くん・・・冬弥くん・・・みんな居て嬉しかった・・・

ど、どうしたの、こはね・・・
そ、んな最期みたいな事言わないでよ!

こはね

た、頼みがあるんだけど・・・

・・・頼み?

こはね

プロテインってね万病に効くらしいんだよ・・・

こはね

だから・・・プロテインを取ってきて欲しいな・・・

う、うん・・・わかった・・・
待ってて、すぐに持ってくるから!!

((それが・・・こはねとの最後の会話だった・・・

頼まれたプロテインを取りに行ったら・・・
棚の前で粉末が撒き散らされてて・・・

そこで気付いたんだ・・・

こはねが・・・・・・
毒薬の棚から・・・何か持ち出したんだって・・・

私は・・・急いで娯楽室に戻ったんだけど・・・

でも・・・その時はもう・・・・・・

こはね!!!

開けてよ!!ここを開けてよっ!!

・・・・・・・・・・・・・・・

なんで・・・

な、なんでなの・・・?

なんで、こはねが死ななきゃいけないの・・・?

みんなはこはねを責め立てて・・・

それを庇った私が・・・傷付いたせいで・・・
こはねはさらに重荷を背負って・・・

しかも・・・私は気付いてあげれなくて・・・

みのり

あ、杏ちゃん・・・

私達が・・・こはねを殺したんだよ・・・

こはねを・・・追い詰めて殺したんだよ・・・

そんな私達だけが、生きてていい訳ないんだよ!!

一歌

それで・・・私達を道連れにしようと・・・

冬弥

わざと・・・学級裁判で間違った答えを出させようと・・・

みんなの事を恨んで死んだ・・・
こはねの無念を晴らす為だよ・・・

でも・・・それも見破られちゃって・・・
結局、私は何もしてあげられなかった・・・

もう・・・こはねに合わせる顔がないよ・・・

モノクマ

ねぇ、泣ける話のとこ悪いんだけどさぁ・・・

モノクマ

長いよ長い!!!そんなの眠くなっちゃうよ!!

モノクマ

というか・・・小豆沢さんがどう思って死んだのか、白石さんなんかが本当に理解してるの?

なに・・・それ・・・?

モノクマ

だってさ、さっきの話だって、大部分が白石さんの解釈な訳でしょ?

モノクマ

あの遺書に基づいた白石さんの解釈・・・

わ、分かってるに決まってるじゃん!
だって、私とこはねは・・・!

モノクマ

だからさー、ボクが言いたいのはね・・・

モノクマ

その基づいた物が違うんじゃないの?

モノクマ

本当はこっちだったりして・・・(封筒を出す)

志歩

な、何それ・・・?

モノクマ

決まってんじゃん!

モノクマ

遺書だよ!小豆沢さんのね。

みのり

え!?遺書・・・?
だって遺書は・・・杏ちゃんが・・・

モノクマ

やだなぁ〜もう、あれを書いたのはボクだよ。

モノクマ

一方、こっちは杏ちゃんの部屋に置いてあったものだよ。小豆沢さんが白石さんに宛てたんだろうね!

え・・・・・・じゃあ・・・

わ、私の事・・・騙してたの・・・・・・?

モノクマ

騙すなんて・・・!
ボクは盛り上げようとしたんだよ〜!

モノクマ

というかボクが書いた落書きを
勝手に勘違いしたのが悪いじゃん。

モノクマ

小豆沢さんの署名がある訳じゃないのに・・・

みのり

き、汚いよ・・・っ!!

モノクマ

汚くないよ。ボク何もしてないじゃん。

モノクマ

ボクが証拠をでっち上げたりした?
学級裁判の行方を左右するような介入をした?

モノクマ

事件は、オマエラの中で起きて、
オマエラの中で引っかき回し合ってただけじゃん。

モノクマ

あの遺書がきっかけになってたとしても・・・結局全ては、オマエラ同士の間で起きた事・・・

モノクマ

だからボクは悪くない!汚くもないっ!

瑞希

それで・・・その本物の遺書には何が書いてるの・・・?

モノクマ

・・・では、美声の呼び声が高いボクが代表して読んであげましょう!

モノクマ

ところでさぁ・・・遺書と言えば気にならない?

モノクマ

自殺をする前に、遺書を残すシステムを発案したのって、どこのどなた様なんだろうね・・・?

モノクマ

ですが、残念ながら、
そいつは間違いなく自らの命を絶ってるだろうね。

モノクマ

もう話を聞く事は出来ない・・・
つまり真相は闇の中・・・
怖いですね・・・

瑞希

早く・・・してくれる・・・?

モノクマ

はいはい!では読みますよ!

モノクマ

えーっと・・・

モノクマ

・・・私の相棒で居てくれた杏ちゃんへ。
杏ちゃんに伝えないと行けないことがあるの・・・

モノクマ

こういう形で伝えるのは心苦しいけど・・・だけど、知っていて欲しい・・・

モノクマ

それが・・・私の最後の願いだよ・・・

こはね

知っての通り、私は黒幕の内通者・・・

こはね

黒幕に声を掛けられたのは、
この学園生活が始まった最初の日の夜の事・・・

こはね

黒幕は、私の家族を人質に取る事で、
私に手先となるよう命じてきたの。

こはね

私が命に変えてでも守りたい・・・死んで欲しくない・・・そう思ってたの・・・

こはね

だけど・・・そういう想いこそ、私の弱さだったんだよ・・・

こはね

そのせいで・・・私は黒幕に従うという過ちを犯してしまったから・・・・・・

こはね

それで、黒幕が命じたことは・・・
『殺人を犯せ』そういう命令だった。

こはね

黒幕は、最初の殺人が起きない可能性を潰すために・・・私を内通者にしたんだと、思う・・・

こはね

でも、黒幕にも私にも計算外だった事は、それよりも先に、遥ちゃんの事件が起きた事・・・

こはね

それによって、計画は変更されたの。

こはね

そこで、黒幕は私に待機を命令したの。次のこう着状態が訪れるまでの待機・・・

こはね

だけど・・・そこでね・・・
みんなと生活を続けていってる内にね・・・

こはね

杏ちゃんと生活を続けてるとね・・・

こはね

私・・・何やってるんだろうって・・・

こはね

みんなは・・・必死に戦って・・・
必死に生き延びようとしてるのに・・・

こはね

私・・・弱いなぁって・・・
黒幕に従った弱さをね・・・

こはね

それに・・・・・・

こはね

私を相棒って言ってくれてる人に裏切りなんて・・・できないよ・・・・・・

みのり

それで・・・こはねちゃんは・・・

みのり

モノクマに戦いを・・・・・・

モノクマ

だけど、そのせいでボクに秘密をバラされて、みんなから嫌われる羽目になっちゃったんだけどね!

モノクマ

みんなの為と思った決断のせいで、みんなから嫌われるなんてね・・・

モノクマ

皮肉ですな!!!

こはね

だけど、みんなが私を恨むのも当然だよ。全ては、私の弱さが招いた結果だから・・・

こはね

だから、自分に向けられる攻撃は
全て甘んじて受け入れるつもりだったよ・・・

こはね

それが、みんなを裏切った事への罪滅ぼし・・・そう思っていたけど・・・

こはね

だけど・・・私1人が泥を被って済む問題じゃなかった・・・

こはね

事態は私の力だけでは収まらなくなってて・・・それが・・・それこそ・・・

こはね

黒幕が私の裏切りを公表した、
本当の目的だった・・・

こはね

私の裏切りがもたらす・・・
不協和音と疑心暗鬼・・・
それが殺し合いに発展する事を黒幕は見越してたんだよ。

こはね

でも、それも全て私の責任・・・

こはね

だからこの事態を収拾させる義務がある。

こはね

その義務を果たす為に、私は黒幕から受けた命令を聞くことにしたの。

こはね

『殺人を犯せ』という黒幕の命令・・・

こはね

だけど、私が殺すのは・・・

こはね

私自身だよ・・・

こはね

黒幕が誰かを殺せと言うなら、
私は私を殺そう。

こはね

そうすれば、家族も救われる、
何より、殺し合いをさせずに済む。

こはね

私が死ねば、争いの火種も消える・・・

こはね

その為なら私は死ぬ。

じゃあ・・・こはねは・・・!

みんなに追い詰められて・・・
みんなを恨んで死んだんじゃなくて・・・

みんなが争うのを止める為に・・・?
みんなを守る為に・・・?

瑞希

こはねちゃんが自殺したのは・・・
弱かったからじゃない・・・

瑞希

むしろ逆だったんだね・・・

瑞希

こはねちゃんは強かったんだよ・・・

瑞希

そのせいで、自分の命を絶ってしまった・・・

瑞希

ボク達を守る為、自分の死を選んでしまった・・・

瑞希

そこまでの自己犠牲は・・・
普通の人間じゃできない・・・

瑞希

でも・・・こはねちゃんの強さが、それを可能にしてしまったんだよ・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

こはね

杏ちゃん・・・最後にいいかな・・・?

こはね

私が杏ちゃんに打ち明けなかったのは・・・打ち明けたら、間違いなく私を止めるでしょ・・・?

こはね

本当にごめんね・・・・・・
だけど、悲しまないで欲しい・・・

こはね

黒幕の企みを阻止出来るなら・・・
みんなの殺し合いを阻止出来るなら・・・
止める事が出来るなら・・・

こはね

私は本望なの。

こはね

これが、私の選んだ道。
私のけじめの取り方だよ。

こはね

この遺書があったら、
私の学級裁判もすぐに終わるよ!

こはね

杏ちゃん・・・嫌な役を頼んでごめんね・・・後は任せたよ・・・

こはね

今から・・・えむちゃんと神代さんと愛莉さんに会ってくるね。

こはね

死ぬつもりとは言わないけど・・・
私の想いだけは伝えたいと思って・・・

こはね

あとは、言葉じゃなくて行動で示す・・・
そうすればみんな、わかってくれるよ!

こはね

私達は憎しみ合う敵同士じゃない・・・
協力するべき仲間同士だよ・・・

こはね

杏ちゃん、冬弥くん・・・
2人は絶対生きてね・・・
みんなも・・・絶対生きてここを出て・・・

こはね

それで・・・RAD WEEKENDを超えるんだよ!

そ、そんな・・・そんなのって・・・・・・!

私・・・こはねの事・・・全然分かってあげられなかった・・・・・・

あ、相棒だと・・・思ってたのに・・・!

モノクマ

ほんと、余計なおせっかいでしたね!

モノクマ

小豆沢さんは殺し合いを止める為に死んだのに、結局は、オマエのせいで殺し合いみたくなっちゃった!

モノクマ

お陰で小豆沢さんは無駄死にっすよ!

モノクマ

しかも、そんな余計なおせっかいのせいでみんなの命まで危険にさらしてさぁ・・・

モノクマ

はい責められるー!
みんなに責められるー!
当たり前だよね〜!
それだけの事をしたんだもんね〜!!

モノクマ

うぷぷ、次の犠牲者も決まったね・・・

冬弥

何言ってるんだ・・・お前は・・・
誰も責めない・・・

モノクマ

おろろ?

冬弥

そもそも・・・お前が偽物の遺書なんかで、
白石を騙したのが悪いんだ・・・

冬弥

それに、小豆沢は無駄死になんかじゃない!

モノクマ

おろろろ・・・?

冬弥

小豆沢は俺達に思い出させてくれた。

冬弥

俺達は憎しみ合う敵同士じゃなく・・・
協力すべき仲間同士なんだと・・・!

一歌

うん、そうだよ・・・

愛莉

わたし達が、こはねちゃんに間違った憎しみを見せたせいでこんな事になってしまったのよ・・・

穂波

責められないよ・・・
誰も責めたりなんかしないよ!

モノクマ

なに・・・?

みのり

最初から内通者なんて関係無い!
だって、わたし達が戦うべき相手は・・・

みのり

モノクマ・・・君だけだよ!

モノクマ

なに・・・なんなのさ!この流れ・・・

モノクマ

そうじゃないよ!これはオマエラ同士の競争だよ!

モノクマ

敵はオマエラ同士なんだー!!

確かに・・・モノクマの言う通りだね・・・

モノクマ

おおー神代くん、わかってくれる!?

このゲームは僕達同士の蹴落とし合い・・・
勝者だけが生き残れる、命だけの蹴落とし合いさ・・・

確かに、その通りだね。

だからこそ、僕はこのゲームから降りるよ。

モノクマ

あれれ・・・?

白石くんと小豆沢くんは、自分の命を犠牲に、このゲーム自体を否定した。

そんな行動のせいで、誰もがすっかり、
このゲームへの恐怖心を捨ててしまったようだね?

緊張感のないゲームに僕は参加しないよ。

だから、"俺"はこのゲームから降りるとしよう。

モノクマ

な、なんだよ、それ!?

となると、お楽しみは一つだけだね・・・

命を軽く見ている黒幕に復讐をする事さ!

みのり

る、類さん・・・!
それって・・・!

ジェノサイダー翔

そうだね!黒幕はあたしも許せない!
狂ってる殺人を犯していいのはあたしだけなんだよ!

みのり

・・・!みんな・・・・・・!

瑞希

どう?これでもこはねちゃんの死は無駄だと言える?

モノクマ

フン、つまんないの・・・

モノクマ

だけど、いいもんねー。

モノクマ

ボクにはまだ、例のお楽しみタイムがあるから!!

お、お楽しみ・・・?

モノクマ

じゃ、始めましょうかね!

モノクマ

お待ちかねのおしおきタイムを!!!

ダンガンロンパ×プロセカ(第4章)

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コメント

18

ユーザー

ふ!!!ああ!!!! おしおき!!!!!なんで?え????杏ちゃん? 死なないで杏ちゃんお願い

ユーザー

杏「こはねは・・・そこまてま追い詰められて・・・」 ❌そこまてま ⭕そこまで

ユーザー

感動だ!!! お仕置タイムないよね☆てかないであってくれ(?)

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