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❤️
❤️が自分の半分のデカさはあるであろう猫を抱き上げ俺に差し出してくる。
コタを抱き上げて喉元を撫でてあげれば気持ちよさそうに身を委ねてきた。
❤️
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足元では自分も構って欲しいと言わんばかりに犬のつーちゃんがとびはねている。
今日は珍しくリア友と会っていたのだが、たまたま❤️の家に近かったこともあり、リア友と別れたあと❤️の家におしかけた。
小さい❤️には明らかにサイズ違いなダボダボなシャツを着て、眠そうな目をこすり、へにゃりと笑った。
❤️
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❤️
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デカいコタをそっと床に下ろしてあげる。
❤️
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❤️
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俺らの足元を飛び跳ねるつーちゃんとは違い、コタは❤️の足元に優雅に座り込んだ。
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❤️
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❤️
❤️
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❤️
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❤️
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❤️は食に対してあまり執着しねぇから、小せえ上にものすごく細い。
コタとつーちゃんの体重合わせれば❤️と並ぶのではないかとさえ思う。
あと、俺がデコピンしただけでぶっ飛びそうだ。
❤️
ぴょんぴょん飛び跳ねていたつーちゃんが急に❤️のシャツに飛び付き、❤️がよろける。
その瞬間ダボダボのシャツから❤️の小さな肩が露になりドキリとする。
ったく、そんな服着てんじゃねぇよ…
❤️の白い肌が俺の超えてはいけない壁を刺激する。
❤️
❤️がしゃがみ込みつーちゃんをわしゃわしゃと撫ではじめたので、俺も腰を落としてその様子を眺めた。
❤️の手が動くたび、首元の鎖骨がチラチラと見え隠れし、思わず視線がそこに集中してしまう。
無自覚と俺を完全に信用しきってるから本当にタチが悪い。
悪すぎる。
そして俺も随分と前から❤️によこしまな感情を抱き始めていることも。
…。
いや、俺は❤️のことはただの仲が良いメンバーとしか思ってねえけどな!
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❤️
❤️は呆れた顔を向ける。
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我ながら下手な言い訳だ。
でも恋愛の話にはなったのは事実だし。俺らの歳になれば結婚とかも考え出す。
❤️
❤️
❤️
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❤️
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んだよ。❤️のくせに。
まるで『経験者は語る!』みたいな口ぶりしやがって。
正直、
めっちゃムカつく。
❤️
可愛いなぁ!ぽまえらぁ!と言いながらつーちゃんと、コタを❤️が撫で回す。
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❤️
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❤️
メンバー誰も見たことないようなデレデレな顔をペットに向ける。
❤️に愛情をいっぱいいっぱいに注がれて過ごしてんだろうなこいつら。
幸せものめ。
つーちゃんもコタも❤️にされるがままだ。
パチリ
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今、コタと目が合ったような気がした。
カプっ!
❤️
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❤️
❤️
❤️の腕に小さな噛み跡がのこる。
❤️
コタは反省どころか❤️に顔を擦り付けて、自分の所有物かのように俺にドヤ顔をしてくる。
❤️
は?最近?
❤️が涙目で俺を見上げてくる。
ムカつく。
胸が騒つく。
こいつ猫に噛まれたぐらいで一々こんな表情してんのかよ。
俺の方がもっとーーーー
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俺は思いっきり❤️の腕を引き寄せ、
ガブッ!!!!!
❤️
一瞬にして❤️が俺をドン!と突き放し、後ろへとのけぞる。
急な出来事に、つーちゃんもコタも驚き思わず俺らから距離をとった。
❤️
自分の首元を左手で押さえながら、恐ろしいものを見るかのように、怯え困惑した顔を俺へ向ける。
口の中で若干血の味がする。
少し強く噛みすぎたか?
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❤️
❤️
驚き見開かれた目から涙がぼろぼろこぼれ落ちだす。
💗
💗
俺は❤️にそっと近づき、自分の服の袖口で❤️の顔をグリグリと拭う。
一瞬、ビクリと❤️は反応したが、ごめんごめんと優しく声を掛けてあげれば肩の力を落として俺にされるがままになった。
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❤️
目を赤くした❤️が俺を思いっきり睨んでくる。
💗
なーんて。
嘘。
今日酒なんて飲んでねぇし。
酔ってるわけない。
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❤️の左手をそっと首から引き離す。
そこには綺麗に真っ赤に腫れた俺の歯の跡がのこっていた。
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❤️
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❤️
はぁ、と❤️が溜息をつく。
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そう言って❤️を立ち上がらせた。
白くて細い首元に綺麗に浮かび上がった俺の歯の跡。
俺のものだと言わんばかりに主張したその跡は、俺の背中をゾクリとさせた。
そしてさっきの怯えた顔も。
俺の理性を刺激する。
はぁ?キスマーク?
そんな虫に刺されたような跡じゃ満たされない。
俺のものだと証明するにはあんだけしねぇと意味ないね。
あの表情も俺にしか見せなくていい。
近くでこちらを見つめていたコタにベッと舌を出す。
お前以上に主人のもっとすげぇ顔俺は引き出せるんだかんな。
あんなひでぇことしても❤️は俺のことを嫌いにはならない。
俺のことをずっと信頼してきたから。
その背徳感がまた俺の気持ちを昂らせる。
💗
❤️
💗
恋愛はするもんじゃない?
じゃあ俺はお前が俺を見るように仕向けるまでだな。
まぁ、俺の❤️への気持ちは今は無視しよう。
とりあえずは❤️に俺を追わせることだな。
ああ、楽しみだ。
お前の中にある感情も表情も俺が全部引き出してやる。
💛
後日、メンバーで集まった時、💛が目ざとく❤️の服装に気づき言及する。
❤️
❤️が左手で首元を無意識に触りながら視線をそらす。
💛
💜
近くにいた💜君が❤️に近寄り額に手を当て熱がないか確かめる。
❤️
💜君の手からすばしっこく❤️が離れる。
💜
❤️は基本的に自分の身体のラインがでる服装は好まない。
首元が寒いからという理由で服装替えるなんて❤️らしくない。
❤️の嘘にメンバー全員がもしかしたら気づいているのかもしれない。
確実に嘘だと気づいている💜君は心配そうな顔を❤️に向ける。
💜
❤️
あいつ、本当に言うんじゃないか?
少し焦る。
だが❤️はそれ以上何も話すことはなかった。 💜君も❤️の気持ちを汲み取って追及することはしなかった。
まぁ、当たり前か。
このグループが大好きな❤️がグループに影を落としそうな話を、グループを大切にする💜君にするはずがない。
というか❤️も、この間のことはきっと酔っ払いの戯れという風に落とし込んでんだろ。
よかったと思う反面、少しだけ悔しい。
スタッフが、レコーディングの準備ができたからと知らせに来て、みんなぞろぞろとレコーディングの部屋へと移動をはじめる。
後ろにいた俺は❤️の腕を掴む。
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❤️
❤️の耳元に顔を近づけてボソリと呟いた。
"俺たちの秘密にしよう"
おわり
コメント
18件
ブクマ失礼しますm(_ _)m
好きです! 親の前でめっちゃにやけちゃった( ≖͈́ ·̫̮ ≖͈̀ )ニヤァ
ブクマ失礼します!