片想いでも恋だと思いたかった

サイゼリヤに行った週の日曜日、グループのトークが動いた。

飲みに行くことになった日にさくらが授業を終えて新宿に行くともう櫻井と悠哉がいた。

そして3人はとりあえず居酒屋に入ることになった。

居酒屋でさくらはカシスソーダ、悠哉は緑茶ハイ、櫻井は生を飲むことにした。

さくらと櫻井が話している横で、悠哉は早々と緑茶ハイを飲み干し、ハイボールを頼んでいた。さくらはそこでだし巻き卵も追加で頼んだ。

櫻井が笑いながらツッコむ。

櫻井が焦っていたのでさくらは笑って流した。さくらは背が低くて就活で染めた黒髪も長めだが顔が中性的で女の子らしい顔ではないと自覚している。顔だけ見ていれば強そうな感じはするかもしれない。

さくらがこともなげにそう言った。 しばらく経ってスマホが鳴った。

さくらはひかるにそう返信して、3人はお会計を済ませてからお店を出た。

そしてひかるは3人に合流した。

そして4人は並んで歩き出した。

そして4人は別の居酒屋に入った。

さくらはノンアルカクテルのシンデレラ、悠哉はハイボール、櫻井はカルピスサワーひかるは生を頼みみんなで乾杯をした。

さくらが悠哉にグラスを渡すとひかるが言った。

ひかるはぐっと生を飲むとしみじみとするように言った。

櫻井は茶化すように言って、さくらと悠哉は顔を見合わせた。

悠哉はさくらにシンデレラを返しながら言った。

悠哉があまりにもさらりと肯定したため、さくらもそれにつられてしまった。

そしてその日、さくらはグループトークにひかるも招待した。