等級発表が終わり、 私は寮に帰った。
獅子崎里桜
私は おぞましい 雰囲気の呪霊玉に 目を向ける。 黒くツヤのある、 お世辞にも小さいとは 言えない塊。
─これを食べるのか。
人間の負の感情から 生まれたモノを 食べられるわけがない。 だが取り込まないと 呪霊とは戦えない。
獅子崎里桜
獅子崎里桜
私は意を決して それを手に取り、 口に入れた。
獅子崎里桜
酷い味だった。 これは食べるもの ではない。
──私、死ぬ? こんなの無理 だめだ 飲み込むな まずい 吐いちゃう 痛い 助けて 死にたくない 嫌だ
獅子崎里桜
私は嗚咽を 漏らしながら 飲み込んだ。 あまりの不味さに 涙がにじむ。
途端に吐き気が 襲ってきた。
びしゃ、と 鈍い音が口から 吐き出される。
はあはあと 息を荒げながら 目の前にある 現実を知る。
これから私は これをずっと 味わわなければ ならないの? …私だけ? …夏油も同じ? 辛い、辛い、辛い。
獅子崎里桜
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条は私の目の前に 転がっている呪霊玉を 見て、言葉を失っていた。
五条悟
五条悟
獅子崎里桜
五条悟
五条悟
獅子崎里桜
獅子崎里桜
獅子崎里桜
顔を上げたら、 五条は泣いていた。
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
獅子崎里桜
獅子崎里桜
獅子崎里桜
獅子崎里桜
五条悟
五条悟
獅子崎里桜
獅子崎里桜
五条悟
五条悟
獅子崎里桜
コレに耐えられれば ゆくゆくは昇級 できるかもしれない。 私の目標は冥さんだ。 ここで折れたら 冥さんに顔を 合わせられない。
始まったばかりの 高専生活。 これから思いっきり 楽しもう。
コメント
5件
今回も…神回……辛いよね……