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私は夏休みになったら転校する
両親の転勤でアメリカへ行く
私はケンが好きだった
最初は同じ美術室にいても、 部員の多い美術部なので、 存在すらしらなかった
ケンを知ったのは初めての コンクールのとき
ひとつだけ輝いてる絵があった
とても綺麗な絵だった
誰が描いたのか聞きまわった
そして出会った
大きな手で、 繊細な綺麗な絵を描く
姿勢を正して、 真剣に、 でも楽しそうに描く
私はケンに一目惚れした
それからなにかあるたび、 話しかけた
あからさまだったと思う
でも、次第に縮む距離が 嬉しかった
ラン
ラン
ラン
ラン
ラン
ラン
数ヵ月後
LINE
ラン
ラン
ケン
ケン
ラン
ラン
ケン
ケン
ラン
そして放課後
美術室
ラン
ラン
ラン
転校のことをケンには 言ってなかった
ずっと隠してた
でも
ずっとためてた涙が溢れそうだ
ガラッ
ケン
ラン
ラン
ケン
ケン
ラン
ケン
ケン
ラン
ラン
ケン
ラン
私は絵を見せた
もちろんケンの絵だ
ラン
ラン
ラン
ケン
ケンは絵を見せた
ラン
ラン
こらえてた涙が一気に溢れた
絵に描かれたのは
私だった
ケン
ケン
ケン
ラン
ケン
ケンは私の大好きな手で 私の涙をぬぐった
ケン
ラン
END